寒川神社の事を初めて知ったのは、全国の一ノ宮(地域の中で最も社格の高いとされる神社のこと)の御朱印を集めていた2014年。この時は寒川神社にどんなご利益があるかわからずに参拝していて、自宅から遠く感じたのと目的の御朱印はいただけたので、もう来ることはないだろうと思っていた。
それから時は流れて2020年3月。世の中は新型コロナウィルスという未知のウィルスに脅かされ、私もいつまで続くかわからない在宅勤務を余儀なくされていた。この時寒川神社がレイライン(聖地やパワースポット、また、重要な遺跡などが1列に並ぶラインのこと)上にあることを知り、寒川神社の真上を太陽が通る春分の日に寒川神社に再訪することになる。当日、春分の日だけ授与できるお守りの事を知り、秋分の日にも色違いのお守りが授与できるとのことで再度参拝。2020年は2度寒川神社に参拝した。寒川神社は八方除けのご利益があると知ったが、この時人と隔離された世界にいるように感じていた私は人や仕事、楽しいことへのご縁があるようにとお願いをした。
秋分の日から2ヶ月後。東京からかなり離れた場所に住み、年一回私が出張で訪問する時だけ仕事でご一緒する人から電話があった。年明けから仕事が変わることと引っ越しする事を聞かされた。出会ってから3年ほど経ち、やっと打ち解けたタイミング。趣味嗜好が一致して、また話をしたいと思っていた人だった。一緒に仕事ができなくなることを知り、とても落ち込んだ。その直後、引っ越し先を聞いて驚いた。寒川神社のすぐ近くだったのだ。
2021年から、春分の日と秋分の日に寒川神社に2人で参拝するようになったのは言うまでもない。2024年には大行列でお守りも手に入らないくらいの大混雑になったけれど、初詣を含め年に数回は一緒に参拝している。参拝後の楽しみは、八方餅をいただくのと、富士山が見えるスポットでゆっくりすること。
2025年もまた新しい楽しみと出会えるように、そして大切な人に出会わせてくれたことへの感謝の気持ちを伝えるために、寒川神社への参拝が欠かせなくなりそうだ。