【大人の夏休み】真夜中の雑木林でカブトムシを狩る(ついでにクワガタも捕る!)
かっこいい昆虫ランキングがあれば、堂々の一位間違いなし。問答無用与党も野党も全会一致でぶっちぎり。けだし往年のキムタク状態である。これだけハードルを上げても異論はあるまい。そう、天下虫たるカブトムシ。セミ捕り、ザリガニ釣りときて、夏のロングバケーションにキムタク……ではなく、カブトムシを狩らないなんて、山口智子に叱られる。そう編集部N女史に訴えようかと思ったものの、こんな90年代な話は通じまい。もとより仕事とはいえ、うら若き女性を真夏の炎天下に晒し、セミを捕れだのザリガニを釣れだのやってきたのだから、「今度はカブトムシですか、いい加減にしてください!」と言われ、夏ハラスメントで訴えられても仕方がない。しかし、ここで妙案。編集部N女史は、ビートルズを好き過ぎるあまり、職権乱用して「東京ビートルズ地図」なる連載を作り、書籍化までしてしまう人間。ビートルという単語にはめっぽう弱いはずだ。そこを突かない手はあるまい。「次回は、ビートルで行こうと思うんですけど……」「えっ、なんですか?」「いや、だから、あの、そのビートルで……」作戦の信憑性に自信がなかったのか、弱気な小声で言ったものだから、聞き返されてしまった。続く言葉もしどろもどろになった結果、ビートルズ≒ビートル=カブトムシの妙案を早速捨てて「カブトムシ狩りにいきませんか?」単刀直入に聞いてみた。「今度はカブトムシですか……いいですよ」願いは叶った。浅はかで姑息な手など使わなくても、カブトムシは断トツナンバーワン昆虫。つまりググる人も多い。となればWeb編集者は、スルメに食いつくザリガニ同然、瞬時に食いつきOKを出してくれた。さすがな昆虫である。