ビブグルマンに選出された自家製麺の店。『キング製麺』
ラーメン界の新星・水原裕満さんが手掛ける『キング製麺』はミシュランガイド・ビブグルマン部門にも選ばれるという超実力派。和のだしがきいた中華そばに山椒を組み合わせた山椒ラーメンは絶品。迫力のあるうま味が詰まった肉ワンタンとプリップリの海老ワンタンがトッピングされた全部入りでお試しあれ。
『キング製麺』店舗詳細
シビ辛の塩らーめんと奥深い塩つけ麺を堪能。『らーめん えんや』
『ラーメンスクエア立川』の「第五回ラーメントライアウト」で優勝し、2011年に王子駅前にオープンした塩らーめんの名店。近年の激辛ブームもあり麻辣塩らーめんも人気。1辛から3辛まで選べ、3辛ともなると口の中が痺れて火を噴きそうな刺激がある。塩つけ麺~煮干し出汁かけ~も逸品で、黄金色に輝くつけ汁と、麺が入った丼に注がれた昆布と煮干しの出汁が合わさり、食べ進めるたびに旨さの深みが増す。真空低温調理の三元豚肩ロースチャーシューや岩海苔なども美味。
『らーめん えんや』店舗詳細
ガツンとパンチの効いた豚骨魚介の味わい。『八重桜』
豚骨魚介つけ麺で王子の地元客の胃袋をつかむ『濃厚つけ麺 八重桜』。うま味が詰まったドロドロスープと自家製の太麺がインパクト大! 土日は争奪戦になるという限定10食のオマール海老のラーメンにも注目。鶏白湯スープに海老の頭を合わせて煮込んだスープは海老の風味がしっかり活きている。
『濃厚つけ麺・ラーメン 八重桜』店舗詳細
老若男女が豚骨スープの虜に。『博多ラーメン 虎』
博多ラーメンといえば豚骨だが、ここのスープはひと味違う。豚骨のダシには国産豚の頭のみを使用。それを長時間煮込むことで濃厚さを残しつつ、独特の臭みを抑えている。よりパンチの効いた味が好みなら、数種の香野菜とオイルを調合したトッピング・パンチ100円を加えるべし。人気No. 1のトッピングは半熟煮玉子100円。次点のキャベツ100円は女性に人気だという。トッピング次第でオリジナルの味わい方ができるのが『虎』のスタイルだ。
『博多ラーメン 虎』店舗詳細
飲み干す人が多い濃厚魚介スープ。『中華そば屋伊藤』
店主は秋田県角館の名店『自家製麺 伊藤』で修業。千葉県九十九里の煮干し製造元から直接買い付けた高級煮干しをはじめ、さば節や昆布などを使用したスープが絶品だ。無化調で、魚介系のえぐみが少なく、旨味を存分にに味わえる。オリジナルブレンドした小麦粉で毎日打つ自家製麺は、パツッと歯切れがよく、こちらも旨味が強い。ゆえに中華具はネギのみ。そのシンプルさに店主の意気込みを感じられる。
中華そば屋伊藤 店舗詳細
昔ながらの味を求めて……『煮干そば 流。』
口当たり柔らかな自家製の麺と、煮干しのスープにこだわりあり。スープは、ひとつの寸胴で5種類もの煮干しをブレンドしている。煮干しの分量は店主・手塚さん自身の感覚だけが頼り。複数の寸胴でスープを合わせる調理法もあるが、味がブレにくいぶん、深みがなくなるという。失敗のリスクをかえりみず「昔ながらの、あとからじんわり来るような味わい」を探求する――これが、6年以上に及ぶ修業と研究を糧に独立した〝手塚流〟だ。
煮干そば 流。 店舗詳細
あと味すっきり、なのにコク深豚骨スープ。『空ノ色 王子店』
2021年王子にオープンした『空ノ色(そらのいろ)』で食べられる淡口(うすくち)豚骨ラーメンは、十分に豚骨のうま味を感じるのに、どこかすっきりとしていて飲み干したくなる。水分少な目の麺はぷつぷつと歯切れがよく、低温調理のチャーシューも美味。豚骨ラーメンながら繊細なおいしさをまとった一杯でただいま人気沸騰中。
『空ノ色 王子店』店舗詳細
取材・文=速志 淳、上原 純(Of ce Ti+)、宇野美香子 撮影=金井塚太郎、小野広幸、宇野美香子