オザキフラワーパーク[武蔵関]
野菜の苗も、庭の樹木も。未知なる植物世界が待っている
始まりは花卉(かき)農家。ご近所から「花を分けて」と求められて園芸店に転じ、徐々に規模を拡大。今や植物園のようなスケールを誇る。
1階は外で育てる植物を、2階は室内用を展開。どのカテゴリーも種類豊富で1日いて飽きないほど圧巻で、例えばオリーブだけでも20種類以上!また、生産者を訪ねてじかに選ぶという品種にも注目を。店長の山田悦史さんいわく「ふらっと来て、探して、出合ってください」。
お迎えしたいのはコレ!
フィリカ・プベッセンス 6980円
ふわふわの花は開花期間が長く、触感に心酔。ドライにも向く。
コウモリラン苔玉 2980円
丈夫で育てやすい人気もの。1玉吊るすだけで室内が映える。
『オザキフラワーパーク』店舗詳細
HANACHO exotics plants[梅ヶ丘]
地元住民の心をうるおす、商店街に潜むグリーンワールド
「名前は何?」「初めて見る」。
表情豊かな植物に見とれるうち、店内奥へと引き込まれてしまう。切り花も鉢植えも個性的なものを揃えるが、「育てやすくてリーズナブルなことを大切にしています」と、店主の山本茂さん。
普段の暮らしに寄り添う店として、祖父の長吉さんが創業した園芸店『花長』を原点に展開、開業40年になる。系列の元代々木店は、マニアがしびれるほどレアな植物専門店だ。
お迎えしたいのはコレ!
マドカズラ 1540円
葉に穴がある不思議な新品種。好きな鉢を買って、植え替えてもらおう。
アガベ(写真はチタノタ) 3850円
種類によって葉の形状や大きさに特徴が。テキーラ好きに、ぜひ。
『HANACHO exotics plants』店舗詳細
LUFF Flower & Plants WORKS[清澄白河]
実験、観察、そして発見。瓶の中にめぐる生態系を楽しむ
「長持ちする花、根が丈夫な植物を扱うのが大前提」
と、店主の上村拓(たく)さん。その上で、珍しくおもしろく、上村さんのお眼鏡にかなうものが並ぶが、なんじゃこりゃ!?と驚くのが上村さん作「放置植物」だ。
瓶に土、植物を入れて水を与え、封印。二度と開けず観察する遊びで、植物の世界の不思議を一人密かに体感できる。
「熱帯魚を飼うのと似てるかも」。
放置2年になる瓶に、カタツムリを発見。
お迎えしたいのはコレ!
ソフォラ 3900円(税抜)
針金みたいな枝、細かい葉。華奢だが表現力がすごい。鉢1800円。
放置植物 8000円(税抜)
瓶の中ではベゴニアなど4種類がじわじわ育つ。実験の続きを、自室で。
『LUFF Flower & Plants WORKS』店舗詳細
アテラリサーチ[鷺ノ宮]
コケと小樹木を寄せ植え。自分だけの苔テラリウムを
「コケで好きな景色を作ってみませんか」。
店主の村岡勇治さんは、質良く手頃な素材を揃え、丁寧な説明とともに苔テラリウムの楽しさを伝えている。森の中の木漏れ日の下や渓流沿いに育つコケ。元より丈夫で「直射日光を避けて、霧吹きで水をあげるだけで育ちます」。
今、村岡さんが注力するのがコケと小植物(ナンテンやハナニラなど)との寄せ植えだ。ブーケ感覚でプレゼントにも。
お迎えしたいのはコレ!
初心者用セット(土、苔、ピンセット、瓶) 3000円台〜
土セットに付く説明書通りにトライ!不器用でも30分ほどで完成だ。
『アテラリサーチ』店舗詳細
取材・文=松井一恵 撮影=原 幹和
『散歩の達人』2023年4月号より