Bakery New Life
未食のパンにも挑戦したくなる
「これは堅い? どうやって食べるの?」と年配の女性客に聞かれ、商品の特徴を伝える接客担当のスタッフさん。高齢者が多い街で、柔らかいパンが好まれているのかと思いきや、この店ではハード系も人気だという。注文を聞きトレイに取る対面販売で、質問しやすいのもうれしい。長時間発酵したプティ・バタールは、外はカリッ、中はフワッ! 厚めに切り、トースターの中に立てて焼けば、水分が失われずに“フワッ”が保たれる♡
『Bakery New Life』店舗詳細
Orju(オルジュ)
一日中焼きたてパンの香りが漂う
店の外からもガラス越しにパンが見え、ワクワク!「スモールベーカリーなので、一度にたくさんの種類を作れません。そのかわり四六時中稼働し、常に何かしら焼きたてを出しています」と店主の河上徹さんはにこやかに語る。「どこにでもある見慣れたものも、丁寧に作ればもっとおいし くなる」とクリームパンのクリームも自家製。国産小麦を使った無添加の生地で作るパンは、自然な味わいでじんわり温かい気持ちにしてくれる。
『Orju(オルジュ)』店舗詳細
天然酵母パンと惣菜 じんじん
老若男女に愛され、進化し続ける
店主・古波藏(こはぐら)美佳さんが自宅の玄関でパンを販売するようになったのが数年前。現在は、敷地の一角に小さな店を構える。週2日しかない営業日を楽しみにしている人が多く、主力商品は早い時間に売り切れることも。「みなさん、詳しく感想を教えてくれるんです」と古波藏さん。メロンパンに自家製カスタードクリームを入れるなど、リクエストを反映しつつ、“疲れた時も手に取るとほっとするパン”を目指して改良を重ねている。
『天然酵母パンと惣菜 じんじん』店舗詳細
Boulangerie BASSE(バース)
ぜひ立ち寄りたい! 小岩の新名所
店主の松永健太さん曰く「母の実家は、この近くで約60年続いたパン屋」で、駅前の再開発に伴い閉店。残された機器と、地元に愛されるパン屋としての意志を引き継いだのが、飲食業界の経験がある松永さんだった。ハード系の生地にクルミを入れ、クリームチーズとこしあんを包んだくるみこしあんクリームチーズなど、新たな小岩名物を生みだしている。
『Boulangerie BASSE』店舗詳細
構成=福井晶 取材・文=信藤舞子 撮影=山出高士