大胆な肉と繊細な味にギャップ萌え『nero』

たっぷり野菜ローストポーク きまぐれスープ付き750円。ショーケースに並んだ3種の日替わりの副菜がつく。肉は注文後にスライスするので、旨味が逃げない。
たっぷり野菜ローストポーク きまぐれスープ付き750円。ショーケースに並んだ3種の日替わりの副菜がつく。肉は注文後にスライスするので、旨味が逃げない。

店主の千明(ちぎら)尚子さんは、単身イタリアへ渡って腕を磨いた実力派。帰国後いくつかの店を経て、開業した。メニューはローストポーク一本勝負。「たっぷり食べちゃって!」と、肉も野菜もてんこ盛り。低温で焼かれた肉のしっとりとした食感にうっとり。ソースは、甘酸っぱいバルサミコソースと塩味引き立つトマトソースの2種類(合いがけも可)。肉との相性バッチリで、ご飯が進む!

「野菜もたっぷりだから意外とヘルシーです!」。
「野菜もたっぷりだから意外とヘルシーです!」。

『nero』店舗詳細

迫力の分厚いバーガーをがぶり!『BONNIE&FRIED.tokyo』

cheese burger 950円。竹炭入りバンズは、夫・洋平さんの案。素揚げケールが後引く苦み。味の決めてだ。
cheese burger 950円。竹炭入りバンズは、夫・洋平さんの案。素揚げケールが後引く苦み。味の決めてだ。

イタリアンで修業した店主・赤澤夏子さんは、アメリカで目の当たりにしたハンバーガーの自由度の高さに感激。「他にはないバーガーを開発したい!」と、開業した。目を奪われる黒バーガーにかぶりつけば、外カリ中モッチリの竹炭入りバンズと、パリパリのフライドチップスが口中で躍る。繋ぎなしビーフ100%パティの肉汁、マスタードソース、素揚げケールの苦みも追い打ちをかけ、中毒性高し。

『BONNIE&FRIED.tokyo』店舗詳細

元大使付き料理人が腕を振るう『FOFO CATERING SERVICE』

トウモロコシ粉を団子にした主食格のサクボと、オクラと干し魚の出汁で煮込んだシチューの、サクボ+オクラシチュー【ブルキナファソ料理】880円。
トウモロコシ粉を団子にした主食格のサクボと、オクラと干し魚の出汁で煮込んだシチューの、サクボ+オクラシチュー【ブルキナファソ料理】880円。

店主のエミールさんは元ギニア大使館の料理人。今も各国大使館へ出張したり、デリバリーしたりするが、2014年より「趣味みたいな感じで」と、キッチンカーで西アフリカの味を届けている。ギニアカレーやクスクスも作るなか、珍しいのが故郷・ブルキナファソの定番料理だ。モチッとしたサクボと、ニシン目の干し魚の出汁を利かせたマイルドなオクラシチューは、日差しの下でこそ味わいたい。

ヤッサ、サガサガ、ビーフマフェなど、アフリカンシチューが多彩だ。
ヤッサ、サガサガ、ビーフマフェなど、アフリカンシチューが多彩だ。
ベジタリアンも食べられるメニューもありますヨ。
ベジタリアンも食べられるメニューもありますヨ。

『FOFO CATERING SERVICE』店舗詳細

極太ソーセージとカレーで超満腹『SHOPPERS』

スパイスキーマカレー(全部のせ)850円。ルーにはクミンなど 8種のスパイス入り。サラダと野菜ソテーは、旬のものを日替わりで。無添加生ソーセージはパリッと焦げ目が入る。
スパイスキーマカレー(全部のせ)850円。ルーにはクミンなど 8種のスパイス入り。サラダと野菜ソテーは、旬のものを日替わりで。無添加生ソーセージはパリッと焦げ目が入る。

「最初は、フォカッチャドッグがメインだったんです」とは、店主の一谷純平さん。トッピングのひとつだったキーマカレーが評判を呼び、いつしか看板になった。一番人気は、極太ソーセージと季節野菜のソテーをトッピングした全部のせ。プリプリのひき肉がたっぷり入ったルーとソーセージを口に運べば、オリジナルブレンドのスパイスと、肉汁に溶け込んだハーブがふわっ。その後、ほのかな辛さがピリリと効き、次のひと口に誘う。2019年キッチンカーグルメ選手権特別賞受賞。

チーズフォカッチャドッグ750円は、現在イベント出店時に提供している。
チーズフォカッチャドッグ750円は、現在イベント出店時に提供している。
50年物のシボレーの旧車に声をかけて。
50年物のシボレーの旧車に声をかけて。

『SHOPPERS』店舗詳細

静岡が誇る米としらすの底力『静岡食堂 すだ屋』

しらすとかじき丼800円。醤油などで味付けた気仙沼産カジキの焼き魚と、遠州灘産のふっくらしらすがたっぷり。
しらすとかじき丼800円。醤油などで味付けた気仙沼産カジキの焼き魚と、遠州灘産のふっくらしらすがたっぷり。

家業が魚屋だった安田浩章さんは、魚の目利きやさばき方を叩き込まれた。東京で飲食店を営みつつ、イベントで富士宮やきそばを出店。その後、オフィスランチ向けに作ったしらす弁当が、健康を気遣う女性や和食好きに大当たり。現在、3台のキッチンカーで駆け巡っている。郷里の誇り『遠州森 鈴木農園』の米は、並盛り220~240gと大盤振る舞い。手作り総菜はお供にサイコーだ。ごはん少なめ、野菜多めなどの要望にも応じてくれる。

肉派には自家製角煮丼800円を。「静岡産じゃないけど人気ですよ」。
肉派には自家製角煮丼800円を。「静岡産じゃないけど人気ですよ」。
ごはんは玄米か麦ごはんから選べます!
ごはんは玄米か麦ごはんから選べます!

『静岡食堂 すだ屋』店舗詳細

アボカドを利かせた料理『高円寺アボカド食堂』

牛ステーキタコライス900円。赤身肉が柔らかいメキシコ牛サーロイン。自家製のアボカドペーストはパンチある味。
牛ステーキタコライス900円。赤身肉が柔らかいメキシコ牛サーロイン。自家製のアボカドペーストはパンチある味。

高円寺と歌舞伎町で店を営むオーナーが、メキシコ風アメリカンのTEX‐MEX料理を作るうち、アボカドチーズコロッケを発案。塩、ガーリック、ハラペーショ、オニオンを加えたアボカドペーストをベースにしたら、これが大ヒット。そこで黒板塗料を施したクールな車で2015年、販売を開始した。ランチはこの濃厚ペーストを盛り付けたタコライスを。アボカド増し増しバージョンも評判だ。

アボカドチーズコロッケ1個380円。これ目当ての客も少なくない。
アボカドチーズコロッケ1個380円。これ目当ての客も少なくない。
玄米の量は大盛り無料、小盛り50円引き!
玄米の量は大盛り無料、小盛り50円引き!

『高円寺アボカド食堂』店舗詳細

下味こっくり。ご飯に合う肉料理『ヨシダゴハン』

タンドリーチキン+ ローストポークの2種盛り900円。醤油ジンジャーソースで仕上げた人気の定番。香ばしいチキン料理はラタトゥイユを添えて。
タンドリーチキン+ ローストポークの2種盛り900円。醤油ジンジャーソースで仕上げた人気の定番。香ばしいチキン料理はラタトゥイユを添えて。

チキンはヨーグルトと香辛料で、ポークはハーブで。一晩マリネする手間隙が、ジューシーな風味と柔らかな食感を生む。吉祥寺にあったレストラン「シャポー・ルージュ」でコックを務めた店主・吉田順さんの料理は、きっちり仕込みする本格洋食をベースに、白いご飯がすすむ味を大切にしている。艶やかで甘みが深いご飯は、山口県産のコシヒカリ。各所で幅広い世代のファンが、心待ちにしている。

3種盛りはキーマカレーを追加。欲張ってね!
3種盛りはキーマカレーを追加。欲張ってね!

『ヨシダゴハン』店舗詳細

取材・文=佐藤さゆり、高橋健太、松井一恵(teamまめ) 撮影=泉田真人、加藤熊三、金井塚太郎、逢坂聡