大胆な肉と繊細な味にギャップ萌え『nero』
店主の千明(ちぎら)尚子さんは、単身イタリアへ渡って腕を磨いた実力派。帰国後いくつかの店を経て、開業した。メニューはローストポーク一本勝負。「たっぷり食べちゃって!」と、肉も野菜もてんこ盛り。低温で焼かれた肉のしっとりとした食感にうっとり。ソースは、甘酸っぱいバルサミコソースと塩味引き立つトマトソースの2種類(合いがけも可)。肉との相性バッチリで、ご飯が進む!
『nero』店舗詳細
迫力の分厚いバーガーをがぶり!『BONNIE&FRIED.tokyo』
イタリアンで修業した店主・赤澤夏子さんは、アメリカで目の当たりにしたハンバーガーの自由度の高さに感激。「他にはないバーガーを開発したい!」と、開業した。目を奪われる黒バーガーにかぶりつけば、外カリ中モッチリの竹炭入りバンズと、パリパリのフライドチップスが口中で躍る。繋ぎなしビーフ100%パティの肉汁、マスタードソース、素揚げケールの苦みも追い打ちをかけ、中毒性高し。
『BONNIE&FRIED.tokyo』店舗詳細
元大使付き料理人が腕を振るう『FOFO CATERING SERVICE』
店主のエミールさんは元ギニア大使館の料理人。今も各国大使館へ出張したり、デリバリーしたりするが、2014年より「趣味みたいな感じで」と、キッチンカーで西アフリカの味を届けている。ギニアカレーやクスクスも作るなか、珍しいのが故郷・ブルキナファソの定番料理だ。モチッとしたサクボと、ニシン目の干し魚の出汁を利かせたマイルドなオクラシチューは、日差しの下でこそ味わいたい。
『FOFO CATERING SERVICE』店舗詳細
極太ソーセージとカレーで超満腹『SHOPPERS』
「最初は、フォカッチャドッグがメインだったんです」とは、店主の一谷純平さん。トッピングのひとつだったキーマカレーが評判を呼び、いつしか看板になった。一番人気は、極太ソーセージと季節野菜のソテーをトッピングした全部のせ。プリプリのひき肉がたっぷり入ったルーとソーセージを口に運べば、オリジナルブレンドのスパイスと、肉汁に溶け込んだハーブがふわっ。その後、ほのかな辛さがピリリと効き、次のひと口に誘う。2019年キッチンカーグルメ選手権特別賞受賞。
『SHOPPERS』店舗詳細
静岡が誇る米としらすの底力『静岡食堂 すだ屋』
家業が魚屋だった安田浩章さんは、魚の目利きやさばき方を叩き込まれた。東京で飲食店を営みつつ、イベントで富士宮やきそばを出店。その後、オフィスランチ向けに作ったしらす弁当が、健康を気遣う女性や和食好きに大当たり。現在、3台のキッチンカーで駆け巡っている。郷里の誇り『遠州森 鈴木農園』の米は、並盛り220~240gと大盤振る舞い。手作り総菜はお供にサイコーだ。ごはん少なめ、野菜多めなどの要望にも応じてくれる。
『静岡食堂 すだ屋』店舗詳細
アボカドを利かせた料理『高円寺アボカド食堂』
高円寺と歌舞伎町で店を営むオーナーが、メキシコ風アメリカンのTEX‐MEX料理を作るうち、アボカドチーズコロッケを発案。塩、ガーリック、ハラペーショ、オニオンを加えたアボカドペーストをベースにしたら、これが大ヒット。そこで黒板塗料を施したクールな車で2015年、販売を開始した。ランチはこの濃厚ペーストを盛り付けたタコライスを。アボカド増し増しバージョンも評判だ。
『高円寺アボカド食堂』店舗詳細
下味こっくり。ご飯に合う肉料理『ヨシダゴハン』
チキンはヨーグルトと香辛料で、ポークはハーブで。一晩マリネする手間隙が、ジューシーな風味と柔らかな食感を生む。吉祥寺にあったレストラン「シャポー・ルージュ」でコックを務めた店主・吉田順さんの料理は、きっちり仕込みする本格洋食をベースに、白いご飯がすすむ味を大切にしている。艶やかで甘みが深いご飯は、山口県産のコシヒカリ。各所で幅広い世代のファンが、心待ちにしている。
『ヨシダゴハン』店舗詳細
取材・文=佐藤さゆり、高橋健太、松井一恵(teamまめ) 撮影=泉田真人、加藤熊三、金井塚太郎、逢坂聡