1933年創業の洋菓子店『モンブラン』
自由が丘駅正面口を出て20メートルほどの駅近くにある『モンブラン』。
1933年(昭和8年)創業の老舗洋菓子店。
今でこそスイーツの街と言われる自由が丘ですが、洋菓子が珍しい昭和初期から美味しさを伝えてきた『モンブラン』の貢献なしには語れないですよね。
ケーキや焼き菓子など種類も多く、贈答用などでも人気ですが、包装などに使われている画家の東郷青児氏のオリジナルデザインも『モンブラン』ファンにはおなじみ。
創業者と東郷青児氏が親しかった縁で誕生したオリジナルデザイン。
歴史あるお店には、いろいろな物語があるので、そういった歴史に思いを馳せながら味わうのも楽しいにゃー♪
奥は広々としたティールームになっていて、こちらにも東郷青児氏の絵が多数飾られています。
この絵を見るために遠方から訪れる方も多いそうです。
本来は100席ほどあるティールームですが、現在(2021年4月)はソーシャルディスタンスのため、向かい合うのを防ぐように半数ほど席を減らして営業されています。
日本のモンブラン発祥のお店
この『モンブラン』のモンブラン。
こちらで食べたことがない方でも、なぜか懐かしくないですか。
それはきっと『モンブラン』が、日本初のモンブランを提供した発祥のお店だからです。
昭和初期に、創業者が日本で初めて提供したモンブラン。
この黄色いマロンクリーム、甘露煮の栗を使ったモンブランは日本発祥。
日本ではこの黄色いモンブランが一般的になっていったので、後々フランスから茶色いモンブランが入ってきた時には、新しいモンブランが来たと思われたようです。
小田巻で絞った黄色いマロンクリームがモンブラン(ヨーロッパ最高峰の山)の山肌を、TOPの白いメレンゲが万年雪を表現しているとのことです。
そのモンブランのレシピは、創業者のレシピと基本は今も変わっていないそうですが、お客様の安全・安心を日々追求しているので、原料や機材は常に研究し良いものがあれば変えているとのこと。必然的に同じレシピでも美味しさはアップしています。
そんなモンブランを、ぱっかーん!
ひとつひとつ思いのこもった断面に、黒猫テンションMAXひゃっほー!
しっとりカステラの中に、カスタードクリームと栗の甘露煮を丸ごと1個。そして生クリームとアクセントのバタークリーム。TOPはマロンクリームと白いメレンゲ。
この構成は創業者レシピのままですが、栗は全国の栗を食べ回り、美味しく安心安全な愛媛県産中山栗に変更するこだわり。
また生クリームも北海道の稀少なものに変え、ドイツ製の機材を新たに導入することで生クリーム、カステラも美味しさアップ!
伝統のレシピを守りながらも、食の安心安全と美味しさを考えて進化しているのは素晴らしいにゃー♪
エクレールも黒猫おすすめ
もちろんお店の1番人気はモンブランですが、ほかにも人気のケーキメニューがいっぱい。
その中でも黒猫おすすめがエクレール。
お店でも人気とのことで、かなり早い時間に売り切れることも多いそうです。
チョココーティングされたシュー生地の中、オリジナル製法のカスタードと生クリームがどちらも口当たり良く絶品で、いちごが良いアクセントとなり、あっと言う間にペロリの美味しさです。
伝統の美味しさのモンブランとエクレールを堪能できて、今回も大満足の“黒猫スイーツ散歩”だったにゃー♪
『モンブラン』店舗詳細
/定休日:無/アクセス:自由が丘駅からすぐ
取材・文・撮影=ミスター黒猫