こういうカッコよさに弱いんだなあ
武田 町田さん、今まで何枚ぐらい銭湯の写真撮りました?
町田 そりゃもう何万枚と!
武田 ですよね。ほかにもいろんなものを撮り歩いていると思います。今日は1日FUJIFILM X100Vを持って千住を歩き、『タカラ湯』まで来ました。1日歩いたご感想は?
町田 このカメラは重さと大きさがちょうどいいね。
武田 普段はどんなカメラを使ってるんですか?
町田 1970年に買ったやつ。
武田 50年前!……ならオールマニュアルですよね。
町田 難しくないよ。絞りとシャッタースピードを合わせるだけ。結構楽しいもんだよ。
武田 あ、その感覚わかります。昔のカメラって、スイッチとかダイヤルとか硬かったけど、触る楽しさがありました。
町田 そう。このカメラはその辺の気持ちをわかってくれるのがうれしいね。年取るとオートフォーカスも大事だし(笑)。
武田 レンズは何を?
町田 普段は28㎜。銭湯ってほら路地にあるでしょ。でも35㎜のほうが万能感はある。町歩きなら35㎜だよね。
デジタルでここまでできるとは驚きだね
武田 フィルムシミュレーションもこのカメラの特徴ですが、使ってみてどうですか?
町田 僕はリバーサル派で基本はプロビア。ごくたまにベルビア。その二つの使い分けがデジタルでできるとは驚きだね。
武田 クラシックネガというモードもあるんです。
町田 おおっ、この昭和感!
武田 町田さんお好きでしょ?どうです、これを機にデジタルにシフトしては?
町田 うーん、50年ぐらい使ってて、体に染みついちゃってるからねえ。でもこのカメラは確かにカッコいい。僕は万年筆もコレクションしてるんだけど、カメラと万年筆って似てるところがあるんだな。
武田 ほう。
町田 使うだけじゃなく、持つ喜びというか。この軍艦部のカクってしてるところなんか、ほれぼれするじゃない。
武田 それはアルミニウムじゃないと出ないやつだそうです。
町田 僕みたいタイプの人間は、こういうのに弱いんだよね。うーん悩むねえ(笑)。
FUJIFILM X100V
今回使用したカメラは、FUJIFILM X100V。新設計23㎜(35㎜換算で35㎜)F2レンズと超高性能センサーを搭載したレンズ一体型デジタルカメラ。ボディ天面および底面にはアルミニウムを使用し、シャープなデザインと、手にしっくりなじむ機能性を実現。多彩な色調を可能とするフィルムシミュレーションには「クラシックネガ」や「Velvia(ベルビア)」など全17種類のモードを搭載する。オープン価格。
●お問い合わせは富士フイルムデジタルカメラサポートセンターへ ☎050-3786-1060
●製品ホームページはこちら https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x100v/
撮影・写真キャプション=町田忍 TOPイメージ撮影=松本康一
撮影地=タカラ湯