清野 明
1953年、山形県生まれ。アウトドア系編集者、ライター、カメラマン。著書・編著に『日帰り山さんぽ』ムックシリーズ、『山を下りたら山麓酒場』他。愛機はFUJIのX-T2、X-T3。

フジは、クリアなんですよね。

武田 お疲れ様でした。
清野 いやあ、疲れた。やっぱ山の後のビールはうまいねえ。
武田 ところで清野さんはずっと富士フイルムのカメラですか。
清野 そう。X-E1が出たときからだから、もうかれこれ8年。
武田 何がいいんでしょう?
清野 そりゃ、やっぱ画質だよ。
武田 あれ、意外ですね。軽さや操作性かと思いました。
清野 武田君、僕はプロだよ(笑)。フジは、他よりベールを一枚外したような感じなんだ。
武田 クリアなんですね。

湘南平からの眺望は、相模湾、丹沢、富士山、三浦半島など。写真は小田原方面で、左手に真鶴半島が延びている。湘南平は展望がいいので、戦時中には高射砲のある軍事基地でもあった。 ●F6.4 ●1/1300秒 ●ISO160 ●Velvia

山は基本プロビアモード。自然光が重要ですから

清野 そう。APS -Cだけど、これで十分。仕事に使えます。
武田 フルサイズだと重いし。
清野 今日使ったこのFUJIFILMX100Ⅴは500gだし、その他のフジのカメラも1㎏以下が多いから、ヤマ屋は結構フジを使ってるよ。
武田 あと、操作性もいいですよね。我々おじさん世代が直感的に使えるという。
清野 僕なんかフィルムから入ってるでしょ。だからボタンだけで操作するのは苦手なんだ。重さのあるダイヤルとつまみ、アナログ感が大事です。あと光学ファインダーと電子ビューファインダーがレバーひとつで切り替えられるのがいいね。
武田 プロビアやベルビアが選べるフィルムシミュレーションはどうでしょう? カメラのデザインと相まって、我々フィルム世代の琴線に触れませんか?
清野 うん、でも僕はほとんどスタンダード(プロビアモード)。山は自然光が重要だからね。天気が悪いときにベルビアを使うぐらいで。

高麗山から下りてくると高来神社があるが、この周辺は戦時中の伐採を免れたので江戸時代の森が残っている。タブノキやスダジイなど、南方系の常緑広葉樹が多い。 ●F4 ●1/220秒 ●ISO320 ●Provia

武田 たまにアステアもよくないですか? 花撮るときとか。
清野 花もベルビア。
武田 派手好きですねえ(笑)。
清野 武田君が枯れてるんだよ。僕はまだまだ若いから(笑)。

湘南平の山頂周辺には200 種類、4000 株のアジサイが咲いていた。見頃は6月から7月にかけての梅雨シーズン。写真は山頂近くに咲いていたホンアジサイ。 ●F5.6 ●1/500秒 ●ISO160 ●Velvia

武田 あと、清野さんと言えば山だけじゃなく「山麓酒場」のスペシャリストでもあります。こういう店でつまみとかを撮るときはどうでしょう?
清野 このレンズは、明るくて鮮やかで、最適ですよ。あと、重さもちょうどいい。
武田 重さ?
清野 軽いとブレるんですよ。
武田 やっぱブレますか(笑)。
清野 大抵酔ってるし(笑)。

山歩きは下山すれば終了ではなく、いわゆる“反省会”といわれる飲み会をやることで終了となる。その場所を勝手に“山麓酒場”と呼び、本までだした。大磯の『たまや食堂』が良い。 (左)●F2.2 ●1/70秒 ●ISO160 ●Provia (右)●F2.5 ●1/105秒 ●ISO320 ●Provia
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FUJIFILM X100V

新設計23㎜(35㎜換算で35㎜)F2レンズと超高性能センサーを搭載したレンズ一体型デジタルカメラ。肉眼で被写体を直接視認できる光学ファインダー(OVF)は、従来のX100シリーズよりも視野性が広くなり、電子ビューファインダー(EVF)には0.5インチ、369万ドット、明るさ最大1500cd/㎡の高輝度広色域有機ELパネルが実装された。OVFとEVFをレバーひとつで切り替えられる「ハイブリッドビューファインダー」は、撮影に集中できる、世界に唯一のシステムだ。オープン価格。
●お問い合わせは富士フイルムデジタルカメラサポートセンターへ
☎050-3786-1060
●製品ホームページはこちら
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x100v/

FUJIFILM X100V を片手に、北千住の商店街や、老舗銭湯『タカラ湯』で気ままに写真撮影。たくさん撮り歩いた1日を経て、銭湯研究の第一人者・町田忍と本誌編集人・武田憲人が語る「理想のカメラ」とは?

撮影・写真キャプション=清野 明 TOPイメージ撮影=武田憲人(編集部)