分厚い脂と絶品豚骨。背脂チャッチャ系の老舗『蔵前元楽総本店』

特製元ラーメンとこぶためしのセット1200円。
特製元ラーメンとこぶためしのセット1200円。

ものづくりの街という雰囲気を継承しつつ、おしゃれなカフェや雑貨屋の集まる街へと変貌している蔵前。そんな街の中で、昭和中期に建てられた建物そのままの店構えの『蔵前元楽総本店』は背脂チャッチャ系の名店として知られる老舗だ。

名物はスープが見えないほどの背脂におおわれる、特製元ラーメン。しかし見た目のインパクトとは違い、スープを飲んでみると意外なほどにしつこさがない。

その秘密は背脂の丁寧な下処理にある。しっかりと処理されくどさのなくなった背脂と、3日間かけてじっくりと煮込まれたスープとの相性は格別だ。蔵前で背脂に溺れたければ『蔵前元楽総本店』で決まり。

歴史を感じる『蔵前元楽総本店』の外観。
歴史を感じる『蔵前元楽総本店』の外観。

『蔵前元楽総本店』店舗詳細

住所:東京都台東区蔵前2-12-3/営業時間:11:00~21:00(土・日・祝は~20:00)/定休日:無/アクセス:地下鉄浅草線・大江戸線蔵前駅から徒歩3分

貝の風味が爆発! 自家製麺のラーメンに癒やされる『らーめん改』

透き通る貝出汁のスープが美しい、貝塩らーめん1000円。
透き通る貝出汁のスープが美しい、貝塩らーめん1000円。

蔵前の国際通り沿いに店を構える『らーめん改』。

大量の貝をメインに、海鮮からとられた出汁のスープが人気だ。美しく澄んだ透明度の高いスープは、見た目とは裏腹に超濃厚な貝の風味に驚く。強力な風味だが、優れたバランス感覚でするすると飲めてしまう。魚介系のスープには珍しい極太麺にもまったく負けない力強さだ。

『らーめん改』の麺は店の2階で作られる自家製麺。極太で、茹でる前にしっかりと手揉みされる縮れ麺は、国産小麦がふんだんに使われていて香り高く、濃厚なスープとも相性抜群。

低温調理されたレアチャーシュー、たけのこ、わかめと計算されつくしたバランスは唯一無二。最後の一滴まで飲み干し、体の隅々でスープを感じたくなる一杯だ。

おしゃれなウッドのファサードにセンスを感じる『らーめん改』。
おしゃれなウッドのファサードにセンスを感じる『らーめん改』。

『らーめん改』店舗詳細

住所:東京都台東区蔵前4-20-10 宮内ビル1F/営業時間:11:00~15:00・17:30~21:00/定休日:無/アクセス:地下鉄浅草線・大江戸線蔵前駅から徒歩3分

古き良き“屋台ラーメンの味”を引き継ぐ、毎日食べたくなる一杯『博多ラーメン ガツン』

屋台ラーメンの味、ガツンラーメン(白)700円。
屋台ラーメンの味、ガツンラーメン(白)700円。

本場博多屋台の味を東京で。『博多ラーメン ガツン』は屋台の味をそのまま受け継ぐ博多ラーメン屋。蔵前駅より徒歩10分、ひたすら直進した場所に店を構えており、「替え玉無料!!」の縦長看板が特徴。

屋台風に仕上げた内装とサイドメニューは、サラリーマンだけでなく海外のお客さんも多い。本場博多の味、ガツンラーメン(白)700円と焦がしニンニク油(マー油)でアクセントを効かせた熊本の味、黒ラーメン800円の看板メニューで10年以上も愛され続けてきた。3日以上煮込んだまろやかであっさりとしたスープと自家製の低下水麺の相性は抜群。

味に絶対の自信を持つ大将の一品、今すぐにでも食したい。

縦長の看板が目を引く。
縦長の看板が目を引く。

『博多ラーメン ガツン』店舗詳細

住所:東京都墨田区本所1-20-6/営業時間:11:30~翌0:30/定休日:無/アクセス:地下鉄浅草線・大江戸線蔵前駅から徒歩10分

構成=ASTER  取材・文・撮影=かつの こゆき、押田