トリニティオイスター ハウス 銀座店[新橋]
通年食べられるオイスターバー
このオイスターバーでは、季節に応じてベストなカキを使い、通年最高のカキフライが楽しめる。名物「6個の牡蠣フライランチ」は、食べやすい中型のカキに細かなパン粉をまとわせ、サラダ油でサックリ揚げる。適度な加熱なので、カキの香りが口いっぱいに広がる。添えられるのは自家製タルタル、甘口にブレンドしたソース、タマネギの旨味がカキを引き立てる和風ソースの3種の手作りソース。カキの味を引き立て、ごはんとの相性も抜群だ。カキは基本的に生食用を使うが、シーズンの境目には冷凍品に切り替わることも。また、セットのミネストローネスープの酸味が食欲を増す。あれこれと迷いながらあっという間に平らげた。
『トリニティオイスター ハウス 銀座店』店舗詳細
洋食GOTOO[大塚]
大きな貝柱が食感も旨味も演出
「なんだこのカキフライは! 身が締まり旨味が凝縮されている」と、グルメマンガのように叫びそうになる。インパクト絶大だ。使うのは岩手県広田湾産の特大サイズのみ。さらに生産者も厳選。店主は会話するように一粒ずつ手洗いし、衣をつけ冷蔵庫でカキを休ませる。この手間が味に出る。まずそのままカキ本来の旨味を噛みしめ、次にレモン、醤油、ソース、タルタルと味変化を心ゆくまで味わおう。写真のカキフライは撮影用にカット。白く見える太い貝柱は、カキが健康に育った証しだ。
『洋食GOTOO』店舗詳細
とんかつ小田保 場内店[市場前]
魚河岸のプロが認める冬の味
カキフライが5個のカキフライ定食1850円もいいが、バター焼き3個とフライ3個をあい盛りする、カキミックス定食を選びたい。カキ料理は10月1日から、カキのコンディションを見ながら4月ごろまで。箸でつまむとズンと重さを感じる大ぶりのカキフライには、岩手県産の特大サイズを使う。コクのあるラードでカリッと揚げ、カキは旨味が強い加熱用にこだわる。じっくり揚げるので中まで熱々だ。それにマヨネーズから作る、具だくさんのタルタルをたっぷりのっけてガブリ。次に醤油が香るバター焼き。バター焼きは、仕上げにニンニク醤油を一垂らししてある。それを交互に食べる幸せたるや! カキ好きに生まれてよかった~。
『とんかつ小田保 場内店』店舗詳細
多酒多彩 地蔵[大泉学園]
店主の広島愛が生んだカキフライ
この店のカキフライはとにかくデカイ! カキは広島県江田島産の2~3年物の特大サイズを使用。店主の馬屋原誠さんは広島県出身で、郷土の宝でもある大ぶりなカキを産直で取り寄せる。かぶりつけば、ミネラルたっぷりのカキの旨味が口内に飛び込んでくる。衣は粗め、揚げ油はキャノーラ油を使う。酸味を抑えたタルタルのほかに、自分でするゴマも用意。ゴマと2種類のソースを好みで混ぜてペーストを作り、カキフライにのっけて食べるとご飯が進む。
『多酒多彩 地蔵』店舗詳細
構成=フラップネクスト 取材・文=桂水社中 撮影=井原淳一、山出高士
『散歩の達人』2019年2月号より