創業から217年、元祖くず餅の『船橋屋』の新業態カフェ
表参道駅から徒歩8分ほどにある『BE:SIDE(ビーサイド)』。
江戸時代の文化2年(1805年)創業で200年以上の歴史ある老舗『船橋屋』が、2021年3月にオープンした新業態のお店です。
和モダンな雰囲気で、入り口横はテラス席になっています。
この日は、あいにくの雨模様でしたのでテーブルは端に寄せていますが、天気の良い日はテラス席が人気とのことです。
SNSで人気のメニューもあるので、きっと自然光で綺麗に撮りたい方も多いですよね。
店内も落ち着いた雰囲気で、ゆったりと過ごせます。
テイクアウトのメニューもあります。
船橋屋といえば“くず餅”ですが、上の段にあるのは「飲むくず餅」。
食べるのではなく、飲む!?
と思っていたら、実はこれがすごい!
船橋屋のくず餅を食べるとなぜか調子が良いとの声で、調べてみたらなんと船橋屋のくず餅由来の乳酸菌を発見。体内で重要な働きをする善玉菌の一種で、身体のコンディションを整え、健康や美容の維持に適しているそうです。
江戸時代から代々受け継がれてきた発酵製法が生み出した「くず餅乳酸菌®」なんですね。
賞味期限20分の儚く美味しい“みずくずもち”
『BE:SIDE』だけで味わえる「みずくずもち」。
黒蜜ときな粉がかけられ、ドリンクとセットになります。
ドリンクは、緑茶(温/冷)、お抹茶、くず餅専用珈琲(温)、オーガニック珈琲(温/冷)から選べます。
黒猫は、くず餅専用珈琲が気になりチョイス。
日本橋『ミカド珈琲』の焙煎士が、船橋屋のくず餅に合わせて厳選した豆を焙煎した珈琲です。
みずくずもちは、丸くて冷んやりぷるんぷるん。
基本素材などは、くず餅と同じですが製法の最後をくず餅が蒸し上げるのに対して、みずくずもちは、練り上げたうえで冷やし固めています。
ぷるんぷるんの喉越しは、クセになる美味しさ。
20分を過ぎると水分が溶け出してしまうので、賞味期限は20分。
この儚くも美しく、そして美味しいみずくずもちは、必食にゃー♪
もちろん元祖くず餅も味わえる
もちろん創業時から変わらない美味しさの看板メニュー・くず餅も人気。
こちらも黒蜜ときな粉がかけられて、ドリンクセットになります。
200年前から、基本は変わらない製法で作られるくず餅。
なんと乳酸菌発酵も合わせて製造工程は、驚きの450日!
そんな工程を経たくず餅は、もちもち食感でほのかに乳酸菌の優しい酸味を感じます。
その優しい酸味に、沖縄の黒糖ベースの黒蜜と粗めに挽いたきな粉の自然な甘さが合わさり、ウマウマ倍増にゃー♪
もちろんくず餅は、お持ち帰り用もあります。
ここで、再び驚きが!
450日かけて作られるくず餅ですが、昔ながらの無添加のため消費期限が2日間。
みずくずもちだけでなく、こちらも儚い美味しさですね。
飲むくず餅乳酸菌をベースにしたドリンクメニューも楽しめます。
セットで飲んだくず餅専用珈琲600円は単品でもOK!
老舗の作り出す新しいスイーツに、今回も大満足の“黒猫スイーツ散歩”だったにゃー♪
『BE:SIDE』店舗詳細
/定休日:無/アクセス:地下鉄表参道駅から徒歩8分
取材・文・撮影=ミスター黒猫