老舗感漂う雰囲気に高まる鼓動。
そして、テレビ番組に取り上げられた実力店。
都内からバスで松本に降り立ってから
一発目のすぐの食事。
高まる期待とたどり着いた高揚感を胸に入店。
気持ちの良い挨拶が耳に鼓動し、
軽やかに席に案内され、
広がっていた光景は
なんとも誰もが求める
昔ながらのレストランと言うべきか。
この時点ですでに期待と高揚は
確信に変わり、心で先輩に感謝が募る。
そして、待ち受けるのは
優柔不断の自分を迷いの奈落の底に貶めるほどの
豪華ラインナップの数々。
こんなんオールスター感謝祭やんと思いつつ、
苦渋の決断の上、
目玉焼きのせハンバーグをコール。
頼んだ後、やっぱり
鉄板のせスパゲッティーハンブルグ風にすればよかったかなー
と、案の定優柔不断の極みの脳内放送をしていたが、
そんな迷いから目を冷ましてくれて、
迷いを笑いに変えてくれる
どんぐり新聞がそこにはあった。
開いたら最後、
もう止められない俳句読み。
クスッと笑ってしまうキレのある俳句の数々に
優柔不断の心は遠くのどこかへ行ってしまった。
遊び心があるレストランドングリに惚れ惚れ。
そんなこんなで時は満ち足り、
目玉焼き乗せハンバーグ爆タン。
見た瞬間にお腹がより腹減る現象に陥る
ハンバーグの存在感と
この光沢がかかったデミグラスソースが、
脳内と胃袋を刺激する。
抑えられない衝動を
フル開放してパクリ。
あ、安心する美味しさ…
ずっと寄り添ってくれて、
心が安定するような味がここに詰まっているし、
反対にデミグラスソースが口に広がり、
溢れた濃さをライスで中和させて
幸せを噛み締めるといった
感情のグラデーションを味わいながら、
老舗のハンバーグに心の底から酔いしれた…
あとはなんと言ってもやっぱり
ポテト・コーン・ナポリタンもね
老舗のレストランを彩る名脇役感がたまらない。
いるかいないかでは大きな差になりうる。
なことを思いつつ、食べる口は止まらず、
あっという間のよいチョ丸。(※完食の意)
高揚感が上限解放してしまうほどの満足感と共に
松本に来ないと食べられない現実に儚さを覚えつつ、
伝統と歴史があるお店を後にする。
お店を後にして思う。
昔の方や若い方など今を生きる全ての人を魅了し支える
老舗レストランの真髄が深く深く根付いていて、
老舗が作り出した伝統と
今も受け継がれる歴史がそこにはあった。
と、しみじみ言いたくなる
レストランどんぐりの世界観がそこにはあったのだ。
また松本に来たら次は
鉄板のせスパゲッティを食べたいなと
未だに思っている。
▫️レストランどんぐり
・住所 :長野県松本市中央1-4-12
・一言 :昔ながらの洋食屋さん、外せない場所。