今年の2月末、鳥取城が鎮座した久松山(きゅうしょうざん)のふもとに位置し、鳥取城主(山名氏、吉川氏、池田氏)に崇敬された長田神社(ながたじんじゃ)を参拝しました。
詳しい創立年代はわかっていませんが、もともと久松山にあった神社を、天文14年(1545年)、布施(ふせ)城主・山名誠通(やまな のぶみち)が築城の際に、城内に鎮座していた長田大明神を城の外に移し、以後、東南の山麓に鎮座しています。
手水舎の脇には紅梅がちらほら。
例年なら満開となるはずの梅もまだほころびはじめたばかりでした。
香りはわずかでしたが、雪の白と紅梅のピンクのコントラストが鮮やかでした。
この日、池は一面、氷に覆われていました。
普段は、橋から覗けば鯉が見られますが、この日は氷の下でひっそりと息をひそめているようでした。
この神橋は、昭和26年(1951年)8月に東京の岸本勘太郎氏によって、改修、奉納されました。
改修されて、かれこれ70年以上・・・
どんな経緯で、どんな思いで奉納に至ったのか・・・
そして、この地に神社が移された時代から考えると約480年が経って・・・
これまでに、何千、何万、何十万、それ以上の人々が、踏みしめ、渡ってきた橋・・・
ふらりと立ち寄った神社で出会った橋に、ふと思いを馳せた瞬間でした。