インド食堂チャラカラ
南インドの食と文化を凝縮した店
店名のチャラカラは、店主の岡田さんをとりこにしたインド南部ケララ州の街の名。定番メニューは南インドの野菜定食ベジミールスとカレープレート。ナンは置かず、インドの長粒米と日本米をブレンドしたご飯やチャパティ(薄焼きパン)とおかずで食べる。週末にはビリヤニ(炊き込みご飯)、不定期でジカルタンダ(フロート)なども登場する。現地の食堂のような極彩色のインテリアも楽しい。
レストランポンチ
大正時代のレシピを今も受け継ぐ
広瀬川沿いに立つ『レストラン ポンチ』は大正9年(1920)創業。名物のカレーライスはとろみの強い黄色いルー。「うなぎ屋のタレと同じで、創業から注ぎ足ししているのが味の決め手だね」と4代目店主の町野義幸さん。カレーと並ぶ人気はハヤシライスで、こちらもデミグラスソースを創業から注ぎ足しして使っているという。両方楽しみたい人はカレーとハヤシの合いがけ950円がおすすめだ。
インドカレー イシイ
素材の旨味で食すカレー
店内はカウンター5席のみ、カレーメニューは2種のみという良い意味で商売っ気のないストイックな店。基本メニューのオルチキンカレーは、素材の水分を最小限に抑えたルーと、モチモチしたコシヒカリとのハーモニーが絶妙。そこに佐渡で捕れた甘エビの頭からとった出汁を加えたのが、もう一つのメニューであるルークチキンカレー980円。仕込みに手間と時間がかかるため、営業は金・土の週2日のみ。
取材・文=阿部奈穂子 撮影=七五三木智子
『散歩の達人』2020年9月号より