『MAKIN THAI CUISINE(マキン タイ キュイジーヌ)』色鮮やかなチェンマイのソウルフード[清澄白河]
タイ・イサーン地方出身のナムケットさんと歩美さん夫妻で営むお店で、いま最注目は木曜ランチ限定のカオソーイ。タイ北部のカレーラーメンで、食欲をそそる鮮やかな色のスープの上には揚げ中華麺、中にはモッチリ中細麺が潜んでいる。2種類の異なる食感が、スパイスやハーブ、ココナッツミルクのスープと絡み、辛い! 甘い! うまい! の無限ループで箸が止まらなくなってしまう。
『MAKIN THAI CUISINE』店舗詳細
『深川インド 月と亀』日本人のDNAが喜ぶ和製ミールス[森下]
森下駅近くの路地にあるカウンター5席だけのお店。ここでお昼にいただけるのが、和のテイストを加えた南インドのカレー定食=ミールスだ。女性の9割が頼むのは鰯のつみれカレー。刺し身用イワシのふわっふわ団子がカレーにこんなに合うなんて! 野菜カレーや酸味の効いたスープカレー・ラッサムと混ぜ合わせてまた唸(うな)る。まるで、味噌汁とごはんのように舌になじむのだ。
『深川インド 月と亀』店舗詳細
『フダン』スパイス香るカツとカレーの運命的出合い[清澄白河]
チキン、キーマなどのメニューも並ぶ中、店主・新宮さんのライフワークがカツカレー。前日からオリジナルスパイスでマリネしたブタ肩ロースを揚げるカツは、銀座の名店『支那麺 はしご』の排骨(パイコー)を手本とし、カリッ、サクッとした歯応えに魅了される。10年間ブラッシュアップを重ねたルウはほんのりとした辛みで、カツとの相性も抜群。少し固めの白米との三重奏に陶然となる。
『フダン』店舗詳細
取材・文=平野かおり 撮影=井上洋平
『散歩の達人』2024年7月号より