暮らしと共に進化してきた技術と工夫『容器文化ミュージアム』[大崎]
缶詰やビン、ペットボトルなど多種多様な包装容器を製造する東洋製罐(せいかん)グループの本社ビルにあるが、自社製品だけでなく、広く容器の文化を伝える展示になっている。壁面に掲示された「人と容器の物語」では、食品の腐敗防止に始まり、味や風味を損なわないための工夫、環境に配慮した素材の開発と、生活スタイルの変化と共に容器が進化してきたことがわかる。日ごろ手にするものが持ちやすかったり、開閉しやすくなっていたりする裏には、さまざまな試行錯誤があることに気づく。
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『容器文化ミュージアム』店舗詳細
「宅急便」という当たり前ができるまで『ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム』[品川]
「クロネコヤマトの宅急便」を生んだヤマトグループの創業は、大正8年(1919)。銀座で大和運輸としてトラック4台、従業員15名でスタートした。今では当たり前となった家庭から家庭へと荷物を送る「宅急便」だが、集荷と配送の仕組み、サイズ変更や時間指定などのサービスを確立していった道のりを知ることができる。セールスドライバーの制服の着用、ウォークスルー車(展示車両)への乗車など、体験コーナーも充実。身近な物流の仕組みを、改めて考える良い機会になるだろう。
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『ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム』店舗詳細
日本屈指の光学技術を目の当たりにする『ニコンミュージアム』[品川]
入館してまず目につくのは、円柱状の半透明の物体。「合成石英ガラスインゴット」という光学素材で、このガラスを削ってレンズを造る。さまざまな光学機器に活かされる光学素材の製造は、ニコンの源流と言えるものだ。館内には、歴代のカメラやレンズがずらりと並び、技術の変遷を見わたすことができる。シアターでは、Nikon Zシリーズで撮影した映像作品が上映されていて、ふらりと立ち寄っても楽しめるだろう。
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『ニコンミュージアム』店舗詳細
物を運ぶ歴史は産業発展の歴史でもある『物流博物館』[品川]
かつて日本通運の本社内にあった通運史料室を前身として、現在地に1998年に開館。1階は江戸時代から昭和までの物流の歴史、地下1階には現代の物流産業をジオラマや映像を使って紹介している。なかでも、陸・海・空の物流ターミナルが一堂に会したジオラマは圧巻。鉄道やトラック、コンテナ船や貨物専用機と、多様な輸送手段があり、それらによって日々の生活が支えられているのだ。
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『物流博物館』店舗詳細
工夫を凝らした一点物の看板を鑑賞する『昭和ネオン高村看板ミュージアム』[新馬場]
大型屋上広告塔やLEDビジョン、各種サイン・看板を手がける昭和ネオンの本社内にある。3代目社長の故・高村五郎が収集してきた、江戸時代から昭和までの古看板がおよそ400点あり、そこから厳選した180点が公開されている。業種は薬屋、酒屋、日用雑貨屋と多岐にわたり、使われている書体や、文字の装飾の妙など、唯一無二のものばかり。時を経ても、古びることがない芸術だ。
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『昭和ネオン高村看板ミュージアム』店舗詳細
/アクセス:京浜急行線新馬場駅から徒歩3分
取材・文=屋敷直子 撮影=山出高士