ココナッツの香りで熱帯へひとっとび『バンコックコスモ食堂』[水道橋]

カノムモーゲン(右)420円、カノムチャン450円。タイでは菓子を「カノム」という。
カノムモーゲン(右)420円、カノムチャン450円。タイでは菓子を「カノム」という。

元々、リゾート地にあるノンモン市場の名物だったカノムモーゲン。タロイモやココナッツを使った焼きプリンでとろり、ふわっとした舌触りにときめく。熱帯地域に分布するパンダナスの葉で着色されたカノムチャンは、もちっとした弾力が癖になるいわばタイ式ういろう。縁起のいい伝統菓子であり、仏教行事には欠かせないそう。

「おやつも料理も全商品テイクアウト可!」。
「おやつも料理も全商品テイクアウト可!」。

『バンコックコスモ食堂』店舗詳細

滑らかな食感と滋味に心身が和む『東京豆花工房』[淡路町・小川町]

豆花(トッピングあり)770円。「二日酔いでも食べられる」と近隣の会社員にも人気。
豆花(トッピングあり)770円。「二日酔いでも食べられる」と近隣の会社員にも人気。

「台湾には豆花の店がたくさんあり、個性もさまざまです」と店主の田邊与志久さん。妻の珮嘉さんが台湾出身で、一緒に里帰りした際に惚れ込み、修業も本場でした。豆乳を甘藷(かんしょ)でんぷんで固めるシンプルなレシピゆえ、雑味のないすっきりとした味わいが肝心。自家製シロップを飲み干せば、甘みと滋味がじわじわ体の芯(しん)まで染み渡る。

「冬には黒糖、ショウガを使った限定シロップも」。
「冬には黒糖、ショウガを使った限定シロップも」。

『東京豆花工房』店舗詳細

取材・文=信藤舞子 撮影=井原淳一