南街得意
観光地でも忙中閑あり
屈指の観光地、迪化街の民芸雑貨『民藝土呈』の2 階に隠れる中国茶館。古い町家をリノベした室内は、照明を抑え落ち着いた雰囲気。茶葉の小瓶十数本から飲みたい品を選ぶ趣向も楽しい。伝統的茶芸館より敷居低め。丁寧な接客で初心者でも満喫できる。280 元〜。
『南街得意』店舗詳細
星巴克 艋舺門市
レトロなスタバで茶を一服
星巴克=スターバックスは、台湾でも方々で見かけるが、こちらは1932年に地元の富豪、林氏が建てた元邸宅「萬華林宅」を利用したゴージャスな一軒。台北市指定古蹟の店内に陣取り、台湾のスタバだけで飲める台湾産・阿里山烏龍茶180 元を喫するのも一興なり。この店のみのオリジナルもあり。
『星巴克 艋舺門市』店舗詳細
森高砂咖啡
台湾名産コーヒー専門の味な伝道所
実は台湾はコーヒー豆の名産地。戦後途絶えていたが近年復活、世界的評価も高まっている。そんな台湾産コーヒー豆専門のカフェ200 元〜。各地の豆が味わえる上、ホットを頼むと、氷水で冷やした試験管状の器も付いてくる。冷えた味の違いも楽しんでという趣向。
『森高砂咖啡』店舗詳細
GABEE
コーヒーを熟知した楽しい奇策
店名は台湾語でコーヒーの意。台湾バリスタチャンピオンシップ優勝歴を持つ主の店。コーヒーの入れ方が選べるのは序の口、作り込まれたオリジナルがすごい。羅馬帝國130 元はグラッパ入りエスプレッソ。砂糖をのせたレモンを頬張り一気にあおる。ほかで味わえぬ濃厚な美味。
『GABEE』店舗詳細
小確幸紅茶牛奶合作社
店名も小粋な幸せミルクティー
店名は村上春樹の造語「小確幸=小さいけれど確かな幸せ」に由来。厳選の牛乳と台湾産紅茶でほっこりした紅茶牛奶=ミルクティーを供する。種類は濃さの違う3 種のみで、選びやすい。60 元〜。台北市内に数軒ある。台北駅向かいのフードコートの新店は覚えておくと何かと便利。
『小確幸紅茶牛奶合作社』店舗詳細
取材・文・撮影=奥谷道草 / 撮影=Unya Chang(南街得意)
MOOK『散歩の達人 台湾』より