スタート:JR根岸線・横浜市営地下鉄桜木町駅-(14分/0.7㎞)→掃部山公園-(7分/0.4㎞)→伊勢山皇大神宮-(10分/0.5㎞)→野毛山公園-(7分/0.4㎞)→野毛山動物園―(18分/1.0㎞)→横浜橋通商店街-(32分/1.7㎞)→大通り公園-(14分/0.7㎞)→伊勢佐木町―(10分/0.6㎞)→馬車道―(6分/0.3㎞)→神奈川県立歴史博物館―(10分/0.5㎞)→横浜開港記念館―(7分/0.4㎞)→横浜公園―(10分/0.5㎞)→横浜中華街―(3分/0.2㎞)→関帝廟―(9分/0.5㎞)→横濱媽祖廟―(5分/0.3㎞)→ゴール:みなとみらい線
元町・中華街駅
今回のコース◆約8.4㎞/約2時間30分/約1万1200歩
1 掃部山公園
井伊直弼が見守る桜の名所
明治初期の鉄道敷設に携わった技師の官舎があった地。後に井伊家の所有となり、横浜開港50年を迎えた明治42年(1909)に、開港に貢献した井伊直弼の銅像が建立された。大正3年(1914)に市に寄付され掃部山公園となる。高台にあり、みなとみらい21地区を見下ろす眺望がよい。
2 伊勢山皇大神宮
関東のお伊勢さまに新本殿竣工
明治3年(1870)、国費によって創建された神奈川県の宗社であり横浜の総鎮守。「関東のお伊勢さま」として親しまれ、参拝者が絶えない。2018年10月、伊勢神宮の式年遷宮による旧社殿を譲り受け、新たな本殿として再建された。
3 野毛山公園
散策地区と展望地区をぶらぶら散歩
明治時代の豪商・原善三郎と茂木惣兵衛の屋敷があったところ。起伏に富む園内には、日本近代水道の創設者・ヘンリー・スペンサー・パーマーの胸像や中村汀女の句碑などがあり、展望台からはみなとみらい地区を一望。
4 野毛山動物園
人気動物も多く、無料とは思えない充実ぶり
豪商・茂木惣兵衛の別荘跡に造られた園内は、随所に日本式庭園の面影を残す。キリン、ライオン、トラ、ペンギン、レッサーパンダなど飼育動物の種類も多く、モルモットやハツカネズミなど小動物とのふれあい体験も楽しめる。
5 横浜橋通商店街
総菜の食べ歩きが楽しみな下町商店街
戦前に生まれた商店街で、戦後もいち早く食料品を中心に生活必需品販売のマーケットを開設。現在は、約350mのアーケードに110店舗の商店が連なる。今も生鮮食品や総菜の店が多く、なかでも韓国の食品を扱う店が目立つ。
6 大通り公園
近所の住人やビジネスマンの憩いの場
吉田川と新吉田川を埋め立てて整備した公園。関内駅南口から阪東橋まで総延長1200mにわたって続く。園内は、石の広場、水の広場、緑の森というゾーンに分けられ、ヘンリー・ムーアやオーギュスト・ロダンなどの彫刻が置かれている。イベントやフリーマーケットなども開催される。
7 伊勢佐木町
老舗が多い歴史ある商店街
ウェルカムゲートから一直線に約1.4㎞続く商店街。音楽イベントなどが行われる「CROSSSTREET」は、この街の路上ライブからメジャーデビューした「ゆず」が名付け親。4丁目に歌謡曲「伊勢佐木町ブルース」の楽譜を刻んだ歌碑が立つ。
8 馬車道
レンガの道にガス灯の街路灯が立つ
横浜開港後、外国人居留地があったところで、馬車で往来する外国人を見た人々が馬車道と呼ぶようになった。アイスクリーム、ガス灯、近代街路樹、乗合馬車、写真館、日刊新聞など、この地から数多くの日本初が生まれている。
9 神奈川県立歴史博物館
緑のドームをのせた国の重要文化財
ネオ・バロック風建築の旧館部分は、明治37年(1904)建築の旧横浜正金銀行本店。常設展は、神奈川の歴史を古代から現代まで5つの時代に分けて紹介。鎌倉幕府、横浜開港の展示が興味深い。1階の無料ゾーンには喫茶やショップがある。
10 横浜開港記念会館
時計塔をもつ赤レンガ
横浜開港50周年を記念し、市民からの寄付で大正6年(1917)に建設された。戦後は米軍に接収され「メモリアルホール」と呼ばれ、米軍向けの映画館として利用された。神奈川県庁のキング、横浜税関のクイーンと並んで、ジャックと呼ばれる。
11 横浜公園
チューリップと横浜ベイスターズが自慢
明治9年(1876)開園。横浜では山手公園についで2番目に古い。横浜ベイスターズのホームグラウンドである横浜スタジアムを中心に、日本庭園、噴水、水の広場、多目的広場などがあり、春には70品種約14万球のチューリップが咲く。
12 横浜中華街
グルメが楽しいエキゾチックタウン
約400m四方のエリア内に600店以上の店舗がある日本最大の中華街。このうち中華料理店は220店以上あり、グルメの街として訪れる人が多い。街のシンボルとなっている善鄰門をはじめ、10基の牌楼(門)が立ち、異国情緒を感じさせる。
関帝廟
絢爛豪華な門や本殿に圧倒される
三国志の英雄として知られる関羽(関帝)を祀る廟。関羽は商売の神として崇められることから、華僑たちは商売繁盛を祈願して関帝廟を建てた。本殿には関羽(商売・学問)のほか、国泰平安、健康、縁談、金運の4つ神が祀られている。
横濱媽祖廟
中国式のおみくじは当たると評判!
媽祖は航海安全を護る女性の神様。あらゆる苦難に応える神として信仰を集めるようになり、中国では関羽とともに家庭内に祀ることも多い。廟内には多彩な神様が祀られているが、縁結びの神様・月下老人は恋愛成就の御利益で人気を集める。
歩いたらもっと美味しいご褒美グルメ
センターグリル
横浜の下町・野毛の名物店。栄養&ボリューム満点
昭和21年(1946)創業の洋食店。「栄養のあるものをたくさん食べてもらいたい」という思いから、オムライスとチキンカツとサラダを盛った「浜ランチ」1050円や、2.2㎜の太麺のナポリタン720円などどれもボリューム満点。
謝甜記
行列覚悟でも食べたい。じっくり煮込んだ粥が絶品!
昭和26年(1951)創業。名物の粥は牛肉粥710円、三鮮粥810円など全部で15種類。ぜひ味わいたいのが、高級食材のタイラ貝を生のままスライスし、丸鶏、干し貝柱、乾燥カキなどとともに約4時間煮込んだ貝柱粥1200円。
取材・文・撮影=塙 広明(アド・グリーン)