地元民が愛する味はそばだけにあらず!『太月(たいげつ)』
約70年営む自家製麺のそば店は、実はカツ丼も名物。地元の精肉店から届く国産肩バラ肉1本を2代目・宮崎寿仁さん自らさばくというカツ肉は、2㎝はあろう分厚さにびっくり。だが、噛めば予想外の柔らかさにまた驚く。「親父の代からこれだから今さら薄くできないよ(笑)。厚い分、しっかり筋切りして柔らかくしています」。店で削る鰹節の出汁とシンプルなかえしで作ったそばつゆを、さらに上白糖で甘めに味付け。食欲がそそられ箸が止まらない。
『太月』店舗詳細
ホッとできる飲み物とお菓子+αを!『猫実(ねこざね)珈琲店』
猫実という名に引かれて移住した瀬古恵子さんが2008年から営む店。スペシャルティコーヒーや、柚子ピールとクルミキャラメル入りの猫実もなかで心も小腹も満たされる。店内ではレターセットや絵葉書も販売。「コーヒーを飲みながら手紙を書くのが好きなので」と、なんと切手もポストも用意。オリジナル消印を押して郵便に出してくれるので、散策の思い出を綴ってみては。
『猫実珈琲店』店舗詳細
扉を開ければ、気軽にアジアン食旅行!『富安茶楼(ふうあんちゃろう)』
「アジア旅行で知ったおいしいものを」と、野寺春夏(はるか)さんが妻・智恵さんと2022年に始めた台湾と東南アジアの料理店。祖父母が営んだ牛乳店を活用した店舗は、白いタイル壁や冷蔵室の扉など名残があってユニークだ。料理は調味料から極力現地のものを使い、本場の味を再現。香港式わんたんはエビと豚肉入りで魚粉が味の決め手。滷肉飯(ルーローハン)は台湾の北と南で異なる2つの味が楽しめる。
『富安茶楼』店舗詳細
浦安っ子のソウルフード「ぼったら」を堪能『小ばなし』
浦安市民の心の味「ぼったら」が味わえる、2025年で創業44年のお好み焼き&もんじゃの店。店主の宇田川和則さん・千鶴子さんが子ども時代、近所の駄菓子屋で食べた味を再現している。もんじゃより小麦粉が若干多めで、味付けはウスターソースのみ。素朴ながらパリパリ、モチモチと食感が楽しく、後引く味わいだ。あんこ入り、海鮮入りなど、ぼったらだけで約20種類も(400円~)。
『小ばなし』店舗詳細
家族で守る1世紀越えの老舗に吹く新しい風『そば処 天哲』
創業は100年以上前。当時はそば店でありつつも境川から揚がった魚を天ぷらや寿司など客の要望に応じて提供していた。現在は、無添加の自家製麺とごま油で揚げる香ばしい天ぷらが自慢だ。豊富なトッピングも好評で、卵やわかめ、揚げ餅などをどの品にも組み合わせ可能。麺もそば、うどん、中華麺、きしめんから選べる。「自由に楽しんでもらいたくて」と娘の江野澤治美さん。とろみと出汁が強い独特な黒いつゆのカレー南蛮には、ぷりぷりの海老天トッピングをお試しあれ。
『そば処 天哲』店舗詳細
日本酒マニアの店主が営む実家のような小料理屋『小味庵 萌寿(こみあんもえじゅ)』
住宅地の中にたたずむ、一軒家を改装した日本酒専門の小料理屋。靴を脱いで上がる家庭的な雰囲気の店内には日本酒の品書きがずらりと並び、珍しい銘柄のオンパレードにわくわくする。「『知らない!』とお客さんに言わせたくて」とほほ笑むのは、日本酒をこよなく愛する女将の江森由美子さん。試飲会などに足を運び、自らおいしいと思った純米酒のみを仕入れ、常時20種ほど提供する。そのお供には、チーズの粕漬などの酒粕料理や意外にも好相性の手作り餃子をぜひ。
『小味庵 萌寿』店舗詳細
取材・文=下里康子 撮影=オカダタカオ 協力=浦安市