スタート:JR総武本線下総中山駅ー(5分/0.4km)→清華園ー(2分/0.2km)→中山法華経寺参道ー(3分/0.2km)→中山法華経寺ー(9分/0.6km)→)→市川市東山魁夷記念館ー(19分/1.3km)→水木洋子邸ー(8分/0.6km)→葛飾八幡宮ー(15分/1.1km)→白幡天神社ー(19分/1.3km)→いちかわ文学の道ー(13分/0.9km)→芳澤ガーデンギャラリーー(5分/0.4km)→郭沫若記念館ー(9分/0.6km)→手児奈霊神堂ー(2分/0.1km)→弘法寺ー(18分/1.3km)→アイ.リンクタウン展望施設ー(すぐ)→ゴール:JR総武本線市川駅
今回のコース◆約9.0km/約2時間10分/約1万2000歩
1 清華園
参道商店街のポケットパーク
個人が寄贈した邸宅と庭園。約1200㎡の園内には、木造2階建ての建物と庭園がある。建物は「街歩き案内所」として界隈の情報提供をするほか、ひな祭りや落語会などのイベントを開催。3月中旬~4月上旬には、梅やシダレザクラなど園内を鮮やかに彩る。
2 中山法華経寺参道
参道の名物・きぬかつぎでひと休み
赤門とも呼ばれる仁王門の先、桜並木に挟まれた石畳の参道沿いにはいくつかの子院が立ち並ぶ。さらに進むと数軒の茶店や雑貨店が軒を連ねる。茶店では、サトイモを皮つきのまま茹でて、皮をむいて塩、または醬油をつけて食べる「きぬかつぎ」が名物となっている。
3 中山法華経寺
荒行を行う日蓮宗の修行道場
日蓮宗五大本山の一つ。広大な境内に国の重要文化財に指定されている祖師堂、五重塔、法華堂、四足門をはじめ、多数の伽藍が立ち並ぶ。1日3時間の睡眠と一汁一菜の食事、1日7回の水行を冬の100日間行う大荒行が有名。
4 市川市東山魁夷記念館
日本画の大家の作品と生涯に迫る
西洋風の八角形の塔が印象的な建物。1階展示室では遺品や書籍などで氏の生涯を振り返ることができ、2階展示室では日本画をはじめ、スケッチ、リトグラフなどの作品が展示される。カフェレストラン、オリジナルグッズや画集などを扱うショップを併設する。
5 水木洋子邸
『浮雲』や『ひめゆりの塔』が生まれた家
『ひめゆりの塔』『裸の大将』などのヒット映画で知られ、平成15年に92歳で死去した脚本家の水木洋子の自宅を公開。戦前に建てられた平屋の日本家屋で、生前のまま残された室内から氏の暮らしがしのばれる。着物や帽子などの生活資料やコレクションしたこけしなどが展示されている。
6 葛飾八幡宮
新緑・黄葉が美しいイチョウ並木の参道
寛平年間(889~898)に京都の石清水八幡宮を勧請し、下総の国総鎮守八幡宮として鎮座したのが始まり。源頼朝や徳川家康の参詣の記録が残る由緒ある神社。厄除開運・必勝・安産・育児守護の氏神様として信仰を集めている。社殿横の千本イチョウは樹齢1200年といわれ、国の特別天然記念物。
7 白幡天神社
源頼朝が旗揚げをした古社
治承4年(1180)、この地で源頼朝が源氏の白旗を揚げたことが社名の由来。現在の本殿は明治13年(1880)の造営。木々に包まれた境内は梅や桜、ヒガンバナなどが咲き、近くに住んでいた作家・永井荷風も木陰で読書を楽しんだという。毎年2月に、1年間の無病息災を願う湯の花祭りを行う。
8 いちかわ文学の道
市川ゆかりの文学者の足跡を知る
正式には桜土手公園といい、かつては真間川に流れ込んでいた用水路脇の土手を公園にしたもの。延長400m、幅6mの遊歩道になっており、桜並木の名所でもある。水木洋子、永井荷風、幸田露伴、水原秋桜子、北原白秋など、市川にゆかりのある文学者たちの案内板が15枚立つ。
9 芳澤ガーデンギャラリー
住宅地の中にある美術館
約1000坪の敷地に、百樹園と名付けられた庭園を生かした美術館。展示室は3室に分かれ、さまざまな企画展を開催。一面ガラス張りのロビーからは、ツバキやボケ、ユキヤナギ、バラやアジサイ、スイセンなどの四季折々に咲く花々を眺められ、ゆっくり過ごせる。
10 郭沫若記念館
日中の架け橋となった郭沫若
中国の文学者で歴史学者、政治家でもあった郭沫若(かくまつじゃく)は、昭和3年(1928)から約10年間、家族とともに市川で亡命生活を送った。市制施行70周年を機に、木造茅葺平屋建ての旧宅を移築復元した資料館で、氏ゆかりの品々が数多く展示する。
11 手児奈霊神堂
万葉集にも歌われた絶世の美女を祀る
その昔、あまりの美しさのため、多くの男が言い寄り、争いを起こすことを悩んで海に身を投げた手児奈の霊を慰めるお堂。霊堂には、昔の入り江の面影を残す池が水をたたえる。後の天平9年(737)に、この地に立ち寄った行基菩薩は手児奈の話を聞き、求法寺を建てて弔ったと伝わる。
12 弘法寺
徳川家康や水戸光圀も来詣した古刹
行基菩薩が手児奈の霊を慰めるために建立した求法寺が始まり。弘仁13年(822)に弘法大師が七堂伽藍を整備した際に弘法寺と改称。境内には伏姫桜と呼ばれる樹齢400年のシダレザクラがあり、これを見た荷風は「花爛漫たり」とたたえている。
13 アイ・リンクタウン展望施設
大パノラマを楽しめる無料展望台
市川市で最も高い地上150mから360度の大パノラマが楽しめる。展望デッキは回廊となっており、都心の高層ビル群をはじめ、東京スカイツリーや東京タワー、江戸川、富士山など、風光明媚な東京の景色を見渡せるビューポイント。観光情報コーナーもある。
話飲茶屋つぎはし
赤い継橋を眺めながらコーヒーでひと休み
弘法寺から市川駅に向かう大門通りに架かる継橋の脇にある喫茶室。壁面はギャラリーとして利用され、月ごとに展示が替わる作品を楽しむことができる。1杯1杯丁寧に淹れるコーヒー400円やケーキセット680円でティーブレイクしよう。ソファ席やテラス席もある。
忠実堂
地元客や参詣客に愛される街の中華屋さん
京成中山駅のすぐ隣。木製看板や白いのれんが下がる外観は中華料理店とは思えない。ランチのみに味わえるさっぱり系の中華そば900円、夜だけの五目おこげ1000円、昼夜ともに人気の焼き餃子4個640円などメニューは豊富。食材にこだわった創作料理も多い。