◆広島駅から新見駅まで行く直通の列車は、ありません。三次と備後落合で乗り継ぎます。

つまり、広島駅→三次駅→備後落合駅→新見駅の順番です。

◆芸備線は、本数が限られています。日中に新見駅に着くためには、ご紹介する乗り継ぎの時刻しかありません。

◆広島駅の窓口で、広島→三次→備後落合→新見の切符を、一括で買えます。交通系ICカードは使えません。

料金:1340円(広島~三次)+860円(三次~備後落合)+990円(備後落合~新見)=3190円


◆実際にわたしが、乗ったダイヤを、紹介します。

❶広島駅で、芸備線 三次行、10時発に乗り、三次駅、11時48分に到着。

*広島~三次まで68.8キロ、2両編成でした。

❷三次駅で、13時発の備後落合行きに乗り、終点の備後落合駅 14時19分に到着。

*以降は1両編成。三次~備後落合まで、45.7キロ。

❸備後落合駅で、14時42分発の新見行きに乗り、終点、新見駅、16時9分到着。

*備後落合~新見まで、51.0キロ。

ゴトゴト、ガタガタ、列車が揺れながら、ポ~ッと汽笛を発しながら進むこの感覚、そうそう、そうだったと、昭和生まれのカラダがしっかり覚えていました。

◆広島、三次間は、1時間に1本程度列車があります。早めに三次駅に到着すれば、13時発、備後落合行きに乗るまでの時間を、三次の散策に活用できます。

◆ワタシは、新見で1泊し、翌日、ゆっくり新見市内を散策後、新見駅から伯備線で岡山駅まで移動、新幹線で帰途につきました。

◆広島県安芸高田市、三次駅前「元祖広島流お好み焼き、たむ商店」。

三次駅で、乗り継ぎまで1時間、駅前ロータリーを見回すと「元祖広島流お好み焼き、たむ商店」の看板が。

迷うことなく入店、お昼時の時間、次から次へ、会社員、家族連れなど、地元の人々が、続々と入ってきます。13時には、45席の比較的広い店内は、すぐに満席に。

それもそのはず、「広島てっぱんグランプリ」の優勝店だったのです。明太子マヨ焼き、濃厚炙りチーズ焼き、イカ天焼き、など、多彩なお好み焼きメニューのなか、

いつも注文するのは、肉玉焼き。キャベツ、モヤシ、豚肉、そばがメインで、基本の広島お好み焼きが味わえる。しかも一番安い!

お好み焼き=広島お好み焼き、なワタシ、皮とソバがぱりぱり、キャベツモヤシしっとり、濃厚タマゴのミックス具合がたまらない、これまで食べてきたお好み焼きの中で、1、2、を争う美味しさでした。

◆新見駅前「味の庄 伯備」昭和4年創業、1匹丸ごと、鯖の姿寿司のど迫力!

名物の鯖寿司やイノシシ料理、刺身、寿司、かつ、うどん、そば、などの和食から洋食まで、ひととおり網羅、地元の人が、「本日のランチオムライス」を食べてる傍で、観光客が名物の鯖寿司を(ワタシのことです)、はたまた、女性の客がコーヒーで憩う、そんなお店なんです。

わたしが食べたのは、「備中お祭り寿司」、鯖を一匹丸ごと背割りにし、中に餅米入りの酢飯をたっぷりと詰めた料理。1切れの大きさが、普通の握り寿司の数倍、お頭つきで登場。

実は、青魚が嫌いですが、せっかく、B級ならぬA級グルメで有名な新見市に来たのですから、挑戦いたしました。

お酢のしっかり効いた鯖とモチ米入りの酢飯が、ぴったり合わさった味が、さすがのお味でしたよ。

◆故郷広島を離れ、30年以上東京に住んでますが、冒頭に書いたように、芸備線には、思い入れがあります。

広島駅から、芸備線で約1時間ほど行くと向原駅という駅があり、住所で言うと、安芸高田市向原町坂73です。

先の都知事選に立候補した前安芸高田市長である、石丸伸二さんで話題になった安芸高田市は、広島県中北部に位置し、中国山地に囲まれた地域です。

向原駅前の通りから、2本ほど入った通り沿いに、祖父母の家がありました。1960年代~70年代には、本屋、八百屋、呉服屋、時計屋、洋服屋などが軒を連ねていましたが、今は、閉じたままの店舗が多くそのまま残されています。

歩いていると、祖父母の面影に包まれてくる、そんな、かけがえのない街です。そうそう、安芸高田市でただ1つの酒蔵、「向井櫻」もあるんですよ。

参考:「芸備線・木次線について」 https://www.shobara-geibi-kisuki.jp/about/