地元民がこよなく愛す“やっさいもっさい踊り”
古くから港町として栄えた木更津。築港など郷土の繁栄の基礎を築いた先人たちの霊を慰めようと、戦後間もない1948年に始まったのが「木更津港まつり」だ。2日間にわたって行われ、木更津市内最大の祭りに多くの見物客が訪れる。
14日(水)の見どころは、木更津駅西口の富士見通りを会場に行われる「やっさいもっさい踊り大会」だ。
「やっさいもっさい」とは、木更津甚句の中に出てくる囃子言葉。テンポのよい曲に合わせて、港町らしく漁師が肩に網を担ぐような振り付けもある。「企業・市民団体などの数十連が繰り出し、“おさ、おさ、おっさ”の掛け声とともに、老若男女が心をひとつにして踊ります」と木更津市観光振興課の担当者。「おっさ」は木更津の方言で「おお、そうだよ」と同調するときの相槌で、「みんなお互いに理解し合おう」という気持ちが込められているそうだ。
夜空を焦がす花火大会がフィナーレを飾る
15日(木)の見どころはなんといっても、約1万3000発の大輪の花火が夜空を彩る花火大会だ。名物の「豪快二尺玉打ち上げ5連発」や「関東一超々特大スターマイン」など、東京湾をバックにした壮大なスケール感を味わえる。「関東最大級の火薬量を誇り、尺玉の連発や特大スターマインなどが頭上いっぱいに広がる特大花火は圧巻で、見る者すべてを魅了します」(木更津市観光振興課)。港のシンボルである中の島大橋をバックに花火が打ち上がる光景も、木更津ならではの風情を楽しませてくれる。都内からのアクセスもいいので、足を延ばして盛大な花火を満喫しよう。
開催概要
「第77回木更津港まつり」
開催日:2024年8月14日(水)・15日(木)※花火大会は荒天の場合、16日(金)に順延
開催時間:
14日(水)やっさいもっさい踊り大会/18:00~20:30
15日(木)花火大会/19:05~20:30
会場:木更津駅西口富士見通り、木更津港内港(千葉県木更津市中央・内港)
アクセス:JR内房線・久留里線木更津駅から徒歩15分
有料観覧席:4000円
【問い合わせ先】
木更津港まつり実行委員会☎0438-23-8459
公式HP:https://www.city.kisarazu.lg.jp/soshiki/keizai/kankoshinko/2/2/9840.html
取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供