オギリマサホ(達人)の記事一覧

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年女、新年に龍を求めて江の島を訪れる
2024年、辰年がスタートした。辰年生まれの私は年女となる。小学生の頃は、自分の干支が気に入らなかった。龍は難しくて年賀状の絵柄も上手に描けないし、何より十二支の中で唯一実在しない動物ではないか。早生まれの私は、多くの同級生の干支であるウサギを羨ましく思うばかりであった。「龍、かっこいいからまあいいか」という境地に至ったのは大人になってからのことだ。
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白玉だんごまわりのデザイン~お餅もいいけど白玉もね
これまで気にも留めてこなかったものが、突如として気になり始めることがある。友人Mさんと、千葉市美術館に行こうと総武線で東に向かっていた時のことだ。電車が小岩を出て、江戸川を渡ったところで、倉庫の壁に大きな白玉粉の広告が描かれているのを発見した。それは白玉あんみつが添えられたレトロなデザインで、思わずMさんと顔を見合わせた。とても魅力的に見えたのだ。
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郵便ポストがサンタになる季節~各地のクリスマス装飾ポストを観察する
街を彩る装飾の、季節の先取りが年々早くなっている気がする。10月末までハロウィン一色に染まっていた街は、11月に入るやいなや、クリスマス装飾で埋め尽くされる。「まだクリスマスまで2か月弱あるのに……」と思いつつ、そのような装飾を見るのは嫌いではない。
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タヌキまみれの旅の果てに、「分福ヘルスセンター」看板を探し当てた話
2023年の春、友人のYさんから「館林に行きませんか」とのお誘いを受けた。館林には昔話「分福茶釜」の由来となった茶釜が伝わる茂林寺があり、街全体がさながらタヌキのテーマパークのようだというのだ。私は二つ返事で承諾した。
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中学校の歴史教科書に載っている、お坊さんたち(像)に会いに行こう【鎌倉時代編】
前回のコラムでは、中学校の歴史教科書に載っている平安時代の僧、最澄・空海の像を取り上げた。これが鎌倉時代になると、より一層多くの僧が登場する。教科書には「鎌倉時代には、たくましく成長した民衆や、自分の運命を切り開いてきた武士の心のよりどころとして、新しい仏教が広まりました」(東京書籍『新編新しい社会 歴史』)とあり、法然・親鸞・一遍・日蓮・道元・栄西という各宗派の開祖が紹介されている。今回は、これらの僧の像を追っていきたい。
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中学校の歴史教科書に載っている、お坊さんたち(像)に会いに行こう【平安時代編】
私はイラストレーターのかたわら、中高一貫校の社会科教員をしている。日々教壇に立って思うのが、「生徒たちは、こんなにたくさん歴史上の人物を覚えなくちゃいけなくて、大変だなぁ」ということだ。ゲームやドラマの題材となるような戦国武将ならまだしも、顔も知らないような人物では、さぞかし勉強に身が入らないことであろう。その最たる存在が「お坊さん」ではなかろうか。
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味わい深い、置き看板のサビ具合を堪能する
以前このコラムにおいて、ブロック塀に設置されているサビ看板について取り上げた。しかし、サビ看板はブロック塀のみにあるわけではない。店先などに設置された、ポールスタンド看板とか置き看板などと呼ばれる看板。これもまた、いい具合にサビているものが多いのだ。
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かわいいカップ酒をお土産にする【オギリマサホ・コレクション】
旅行に行ってお土産を選ぶ際、友人Yさんのために探すものがある。それは、カップ酒。カップ酒のイメージといえば「競馬新聞を片手におじさんが飲むもの」というような勝手な思い込みがあった。ところが最近ではかわいらしいデザインのものが増え、愛好家も多くいるという。
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巨人のボウリング大会を夢みて、街なかの巨大な“ボウリングピン看板”を10個集めてみる【さんぽの壺】
以前このコラムで、街の巨大食品模型を見つけては「巨人の食べ物」を想像する、という話を書いた。実はもう一つ、私に巨人を連想させるものが街中には存在する。それが「ボウリング場のピン」である。
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ドロップや炭酸煎餅のカンカンは、なぜこうも人を魅了するのだろうか?
先日、「パインアメの缶、約70年ぶりに復刻」というニュースを見た(※注1)。何でも、祖母の遺品整理をしていた女性が、手芸用品入れに使われていた1950年代のパインアメ缶を発見し、製造元に送ったことがきっかけだったという。
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