オギリマサホ(達人)の記事一覧

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マンホールのようでマンホールでない、消火栓蓋のデザインを追う
これまで全国のデザインマンホール蓋をスルーしてきた、という話を以前書いた。そのことを私は深く反省し、以降外出するたびにマンホールを撮影し、マンホールカードを集めるように心がけるようになった。ようやく20枚ほど集まってホクホクしている一方で、新しいマンホールカードは次々と発行され、今や第19弾・941種まで増加している(2023年4月28日現在)。集めるスピードは全く追いつかない。ところで下を向いて歩いているうち、マンホールとは異なる存在が目に入るようになった。それが消火栓蓋である。消火栓とは、火災の時に消火活動に用いる水を供給する設備であり、地下に設置されているものには鉄蓋が被せられている。この鉄蓋がマンホール蓋と同じような作りになっているため、一括りに「マンホール」と呼んでしまうのであるが、消火栓はマンホールのように作業員が出入りできるわけではない。ところがこの消火栓蓋も最近、マンホール蓋と同様にさまざまなデザインが施されてきているのである。今回はこの消火栓蓋に焦点を当てていきたい。
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スポーツチームの飲料自販機が、この先もっと増えて欲しい理由
このコラムでは先般、キャラクターがデザインされた飲料の自動販売機について取り上げた。ラッピングされた飲料自販機のうち、ご当地キャラと並んで多く見られるのが、「スポーツチームデザインの飲料自販機」であるように思う。それも野球、サッカー、バスケットボール、ホッケー、ラグビーなどなど、競技の種類も多岐にわたるのである。そのスポーツチーム自販機の設置理由と傾向を探っていきたい。
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かわいい人形みくじ、その傾向と内容を探る
神社やお寺で引くおみくじ。これまでおみくじと言えば、紙を巻いたものがほとんどであったが、近年そのおみくじ界に変化が起きている。かわいらしい人形におみくじが内蔵されているものが各地で見られるようになってきたのだ。普通のおみくじは境内のおみくじ掛けに結んできてしまうことが多く、手元に残らない。その点、人形みくじは飾って楽しめる。「せっかくおみくじを引くのなら、かわいい方がいいよなぁ」という軽い気持ちから、私はしばしば人形みくじを引いてきた。今回は、そうした人形みくじの傾向と内容を追ってみたい。
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街の巨大立体カニ看板、その種類と傾向を探る
4月は始まりの季節だが、一方で去り行くものもある。冬場が本格的なシーズンであるカニ広告もその一つだ。以前このコラムでは、冬の駅にカニ広告が増殖していく様子に触れた。今年の冬も各駅はカニで賑わっていたが、4月に入ってからはほぼ見かけることはなくなった。そんな「カニロス」に陥っているあなた、悲しむには及ばない。なぜなら街のあちらこちらには、カニの巨大な立体看板が設置されているからだ。メインとなる食材を巨大な立体看板にする飲食店はよくあるものの、カニの巨大化率は他の食材を凌ぐものがある。なぜ人は、カニを大きくしてしまうのか。今回はそんな巨大立体カニ看板を鑑賞していきたい。
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鉄道周辺のレトロな書体を発見する、「フォン鉄」の楽しみ
何となく、『散歩の達人』の記事を読んでいる人は皆鉄道好きなのではないか、という勝手なイメージがある。今このコラムを読み始めたあなたはどうだろうか。ところで、ひとくちに「鉄道好き」と言っても、その興味の向かう先はさまざまだ。「乗り鉄」「撮り鉄」をはじめとして、細かく分類すると数十種類の「〇〇鉄」に分けられる、などという話も聞く。かくいう私は、「デザ鉄」「フォン鉄」であると自認している。鉄道のデザインとか、使われるフォントが好きという部類だ。鉄道周辺に使われる文字については、たとえば石川祐基氏の『日本のもじ鉄』(三才ブックス)や、中西あきこ氏の『鉄道文字の世界』(山と渓谷社)などの優れた考察があるのでそちらを参考にしたいが、今回は私自身が各地で心惹かれた書体を取り上げて、その傾向を追ってみたいと思う。
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街で見つけた切ない落とし物
誰もが一度は落とし物をしたことがあるだろう。これが財布やスマホなどを落としたのであれば一大事である。しかし、全てがそのようなわかりやすい価値のある落とし物ばかりではない。他の人から見れば取るに足らないようなものであっても、落とした本人にとってはダメージが大きいものもある。街を歩いていてそのような落とし物に出くわすと、「落とした人はきっとすごくがっかりしているんだろうな……」と、何だかとても切ない気持ちになってしまう。今回はその「切ない落とし物」を、切なさの度合いに応じて見ていきたい。
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ほのぼのする「居酒屋キャラ」の世界
20年ほど前、業界の人が集まる会合で「イラストレーターとして成功するなら、やっぱりキャラクターだよ」と言われたことがある。確かにキャラクターが当たれば大儲けできそうだ。しかし、お金のために魂を売るような真似をしてもよいのだろうか。その場ではそう考えた私であったが、現在に至るまで魅力的なキャラクターを生み出すこともできず、とはいえ売るほどの魂もなく、のらりくらりと生きている。
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土産物の新ジャンル、キラキラ缶は定位置を獲得するのだろうか
数年前、広島を訪れた時のことである。土産物を探している私の目にふと留まったのが、広島カープのキャラクター「カープ坊や」があしらわれた金属缶であった。カープファンの私は即座にそれを買い求めた。
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それじゃ、ゾウ以外のすべり台ってどうなのさ(機械編)
これまでに当コラムでは何度か、公園のすべり台について見てきた。ゾウをはじめとして、すべり台のモチーフには「生き物」が採用されることが多かったように思う。しかしすべり台の可能性は無限大である。観察を続ける中で、さまざまな機械をかたどったすべり台も多く発見できた。今回はこうした「機械のすべり台」を追ってみたい。
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キャラクター飲料自販機、その存在意義を考える
今や街の風景の一部と化している、飲料の自動販売機。かつては飲料メーカーのロゴや企業カラーに彩られることがほとんどだった飲料自販機のデザインが、最近やけにバリエーション豊かになった。それは、車体全体に広告やキャラクターをラッピングした電車やバスの増加と連動しているようにも思える。大きなボディをフルラッピングする印刷技術が進化したのか、「空いているスペースには広告を」という意識が徹底されたのか。ともかく街では、さまざまなデザインの飲料自販機を見ることができる。こうして各地の飲料自販機を見ていくと、キャラクターをあしらったものが多いことに気が付く。果たしてどのようなキャラクターがデザインされているのか、その傾向を探ってみたい。
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