空から見るニッポン。ただいま、千葉県富津岬の上空です!
東京湾に鋭く突き出た富津(ふっつ)岬。三浦半島とともに東京湾を守るゲートのようだ。実際にかつて富津と三浦半島に挟まれたエリアは帝都・東京を守る要だった。富津岬の西の海上には第一海堡(かいほう)と第二海堡という要塞がつくられ(第三海堡は波浪と関東大震災で水没・崩壊)、富津岬からわずか7㎞ほど対岸にある横須賀市観音崎にも防衛のためいくつもの砲台を備えた巨大な要塞があった。富津岬にも砲台がつくられたが、太平洋戦争中は海へ伸びる真っすぐな地形からか、さまざまな銃砲の試射場に使われていた。いまでもその遺構が残っている。