立ち飲みと魚屋の二毛作店『魚草』
「それは、アメ横史上最高の1000円」と書かれたPOPに惹かれて品書きを見れば、手のひらサイズのプリプリ岩ガキL が3個1000円、甘い身がぎっしりの極太タラバガニまで1000円!「鮮魚は長崎などの漁師から直送、タラバは前職時代から付き合いのある業者から質の高いものを仕入れているから、安く出せるんです」と大橋磨州(ましゅう)さん。立ち飲みではビアガーデン気分を味わえる。
『魚草』店舗詳細
山ほどのもつ焼きとビール『もつ焼き酒場 豚坊』
「10年以上付き合いのある肉屋から生肉で仕入れてる。小さく切っても食べた気しないでしょ?」と河合さん。バンバン豪快に切って串に打つハラミやレバはどれも大ぶりだ。ハラミと腕はジューシーで肉塊感があり、肉好きにはたまらない。大ぶりのシロとガツがたっぷり入ったもつ煮込みも欠かせない。山手線のガード真下で電車の音も肴に加わり、ビールがどんどん加速する!
『もつ焼き酒場 豚坊』店舗詳細
昼はランチで、夜は飲み客で大人気『肉の大山』
安くおいしくさっと飲みたいときに最高のアテを提供してくれるのがこの店。まず注文したいのはコロッケ。そして、やみつきメンチ。外はバリっと、中はクリーミーで、特製ソースもフルーティな味わいだ。揚げたてアツアツの揚げものを頬張り、そこにビールを流し込む……カウンターに並ぶ客たちの幸せそうな顔を見たら、ここで飲まずにはいられない!
『肉の大山』店舗詳細
魚介専門店『吉池』のつまみと新潟の地酒『味の笛 御徒町本店』
御徒町駅前にある魚介専門店『吉池』の直営店。北海道・別海にある自社加工場から魚を直送。新鮮な魚介はもちろん、干物や練り物、煮込み料理などつまみの種類も豊富。カウンターで好きな料理を選び、その場で支払うスタイルなのでコスパも抜群だ。1000円で飲める「せんべろ」の店としても人気が高い。創業者が新潟出身なこともあり、新潟の地酒にも力を入れている。1階は立ち飲み、2階はテーブル席がある。
『味の笛 御徒町本店』店舗詳細
本格焼酎をそろえるノスタルジックな居酒屋『本格焼酎の店 金魚』
JR御徒町駅の高架下にある居酒屋。九州出身の歌田憲子さんと歌田さんの弟、福本和憲さんが営んでいる。独自のルートで仕入れる焼酎の品揃えは圧巻。間口は狭いが、店内右奥には細長く客席が続き、奥には4卓のスペースもある。全65席と想像以上に広い。2003年のオープン当初は立ち飲みで、料理も家庭料理だったが、現在はプロの料理人が腕をふるう。BGMに70年代のフォークソングが流れるなど、ノスタルジックな雰囲気も魅力だ。
『本格焼酎の店 金魚』店舗詳細
※土・日・祝は〜22:00LO(ドリンクは22:15LO)/定休日:無/アクセス:JR山手線御徒町駅からすぐ
生産者直送の「あいち鴨」は旨味が濃厚『鴨一ワイン酒場 SUN』
前菜、寿司、炭火焼き、パスタなどさまざまな食べ方で鴨を楽しめる、日本でも数少ない鴨肉料理専門店。ここで味わえるのは、愛知県豊橋市で生産される「あいち鴨」だ。通常の3倍以上もの広さがある飼育場で平飼いされるため、くせがなく濃厚な味になるそう。生産者直送のため、レバーやハツなどの内臓も食べることができるのもうれしい。鴨肉のおいしさを再認識させられる。
『鴨一ワイン酒場 SUN』店舗詳細
とことんレンコンが美味い店『上野 れんこん』
名物は、前菜からデザートまで20種類以上そろうレンコン料理! れんこんづくしコース6000円(飲み放題付き、4名以上で要予約)がおすすめだ。レンコンずくめにするなら、ドリンクにはレンコン茶560円やれんこん焼酎「荷葉のしずく」580円を選んでみよう。日本酒も各地の銘酒がそろい、「寫楽」「黒龍」「獺祭」などが680円~。店名は、上野公園の不忍池に咲くハスの花が由来なんだとか。
『上野 れんこん』店舗詳細
新鮮な極上肉をビールとともに『東京苑』
店主・福島英和さんの祖父が創業してから半世紀以上。東上野コリアンタウンにあるキムチ横丁の裏路地に店を構える老舗だ。「新鮮な部位を、ビールに合う塩コショウ味で堪能してほしい」と福島さん。祖父には「新鮮なものを大きく切って出しなさい」といわれたそうで、ハラミは肉厚、ハツ塩1100円はシャキシャキとした歯ごたえが心地いい。創業当時から付き合いのある業者から肉を仕入れており、赤身はほぼ和牛のA4クラス以上という。
『東京苑』店舗詳細
繊細な天ぷらと一番搾りプレミアムを『てんぷら天庄 湯島店(本館)』
軽やかで繊細な天ぷらは、太白ごま油とサラダ油1対1で揚げる。3代目・綱島克年さんが選び抜いた食材の天ぷらのお供には、ぜひとも生ビールを。「一番搾りプレミアム」を提供する、それは品質管理の高さがメーカーに認められた店の証なのだ。明治42年(1909)から続く老舗で、生ビールを導入したのは10年以上前だという。「泡の割合ときめ細かさ、グラスの内壁に気泡がつかないこと。大切にしているのは、基本だけです」と綱島さん。
『てんぷら天庄 湯島店(本館)』店舗詳細
取材=鈴木健太、かつとんたろう、新井鏡子、塙 広明(アド・グリーン)、川端美穂(きいろ舎) 撮影=丸毛 透、小野広幸、山出高士、金井塚太郎、新井鏡子