『定食屋 福幸』小鉢まで愛情満載なロードサイド食堂[本川越]
肉野菜炒め定食750円。ミニカレールー150円は甘口ながらスパイス香る名脇役。
中心部から離れたロードサイド。「昔、喫茶をやってた母とやるなら食堂」と、店主の西郷義則さんが2019年に開店。玄米ならミルキークイーン、白米ならコシヒカリが山盛りで、ほっこり煮物、サラダ、フルーツなど、小鉢が盆の上にぎっしり。「定番だけだと飽きちゃうから」と、エビマヨやタンドリーチキンなど、変わり種を日替わりに出し、前日仕込みのカレールーを追加する客も絶えない。元バーデンダーの西郷さんが作るハイボールも、やけにうまい。
定食はすべて単品注文も可。チキンカツ単品350円はハイボール600円に合う!
日替わり定食800円。この日はカツオのガーリックソテーと焼きビーフンだった。
壁という壁をにぎわす子供アート。作者は子供客で、時折新作に入れ替わる。
はにかみ屋の西郷さん(奥)を支えるスタッフは、右から玉美さん、一真くん。「米は近くの田んぼで採れた川越産!」
『定食屋 福幸』店舗詳細
住所:埼玉県川越市福田1036-1/営業時間:11:00~14:00・18:00~20:30LO/定休日:木/アクセス:西武鉄道新宿線本川越駅から川越02・03系統の東武バス約13分の「福田」バス停下車すぐ
『山田食堂』朗らかな笑顔が花咲く地域の台所[本川越]
ブリ定食1210円は、創業以来、継ぎ足し続ける秘伝のタレが魔性。リピ確実!
お品書きの筆頭に並ぶのは、アコウダイにサバ、サンマなど焼き魚の定食。「川越は魚を出す食堂が少なくて」とは、2代目店主の山田明広さん。なかでも見逃せないのがブリ定食だ。照り焼きの仕上げにつけダレにドボン。1971年の創業以来、ブリの脂を飲んで育ったタレの深いうまみが感動的で、残すまじと、締めにコシヒカリの銀シャリをまぶしてかっこむ人が続出だ。肉系定食に、一品料理も万端。地域の台所として君臨し、日参する常連客が後を絶たない。
左党定番の肴はウインナー焼きと卵焼き各385円。キリンラガー中瓶693円と。
胸肉使用のチキン南蛮定食1045円は自家製タルタル付き。思いのほか、さっぱり味。
朗らかに切り盛りする2代目山田夫妻と姉。常連客の好き嫌いも把握済みだ。「晩酌にいいコエドビールや地酒もあります」
はじめは路面で、ビルの建て替え後は2階に、そして2013年より1階に移転。
『山田食堂』店舗詳細
住所:埼玉県川越市新富町2-26-4エスポワールやまだ1F/営業時間:11:30~14:50LO・17:00~21:00LO/定休日:水・日・祝/アクセス:西武鉄道新宿線本川越駅から徒歩3分
『大黒屋食堂』料理と催しのWヘッダーでサロンと化す[本川越]
平田牧場産豚肉使用! 肉豆腐定食1050円は、うまみの濃い三元豚がたっぷり!
定食の品書きは少ない。が、料理は季節の素材を活かした日替わりで、店内はアート&雑貨がずらずら。営むのは、脚本家の岩澤勝己さんと陶芸家のいわさわひろみさん夫妻。隣の米店がひろみさんの実家で、ふっくらツヤピカごはんが主役級だ。「肉嫌いも食べる」三元豚は外せない味で、昼酒派のための肴も心憎い。また、見逃せないのが数々の催しだ。音楽ライブ、映画上映、狂言公演など、「自分で出かけるのが大変なので、うちでやってもらってるんです」。
第1金曜14:00~17:00はゆきのいずみさんのオラクル&タロット占い。500円~。
おまかせ3点盛り500円で地酒を呑む人は少なくない。山形の遊佐来750円と。
蔵書は勝己さんの私物。「いいラインナップでしょ。時折、入れ替えてます。常連客主催の映画夜話もおすすめです」。
ひろみさんの作品を戸棚で販売。素朴な風合いで、使うほどに味わいが増すものばかり。
白壁と窓際のテーブルが月替わりのミニギャラリー。食堂だが、コーヒー1杯での利用も可。
『大黒屋食堂』店舗詳細
住所:埼玉県川越市仲町5-2/営業時間:11:00ごろ~15:30LO/定休日:水・木/アクセス:西武鉄道新宿線本川越駅から徒歩9分
『中華定食 喜楽』五臓六腑が喜ぶ、町中華の威力[川越]
ロース4枚の生姜焼定食770円。焼き上がる前に追いショウガし、香りが魅惑的。
店主の石橋久芳さんが出前に出れば、妻の和子さんが鍋を振り注文をこなす。二人三脚で営む正統派町中華は、じっくり煮出した豚ガラスープに、昆布と野菜を加えた、昔懐かしいラーメンの滋味深さにほれぼれ。実家で丹精込めて作った魚沼産コシヒカリのごはんをよそった定食ファンも数知れず。なかでも国産豚ロースの生姜焼定食は香りが際立ち、ヌマる人が続出。丼モノ、目玉焼きなど一品料理、夜だけの日替わり魚定食もあり、使い勝手は無限大だ。
緑川490円は、和子さんの郷里・新潟の地酒。アジフライ620円とドンピシャ!
澄んだスープが染み入るタンメン690円と、餃子410円。これぞ、王道の味!
「不動産屋さんに勧められて」ゆかりのなかった川越で1978年に開業。「近隣への出前はバイクで出かけてます」
久芳さんが鍋、和子さんが盛り付け担当だが、夫婦揃って料理人。連携プレーが見事だ。
カウンターは石橋夫妻の料理ショーが間近に見られる特等席。小上がり、テーブル席あり。
『中華定食 喜楽』店舗詳細
住所:埼玉県川越市東田町7-66/営業時間:11:00~14:00・17:00~21:00
/定休日:土/アクセス:JR川越線・東武鉄道東上線川越駅から徒歩9分