肉汁がしみ出る近江牛100%のハンバーグ『近江牛肉店 ラ・ブシュリー・オーミ』
新橋駅のA1出口を出て徒歩2分ほどのにぎやかな繁華街に『近江牛肉店 ラ・ブシュリー・オーミ』がある。店頭では精肉の販売もしている。
3大銘柄牛(松坂、神戸、近江)の中でも最も歴史が古いと言われている近江牛。『ラ・ブシュリー・オーミ』では滋賀県で100年以上の歴史がある牧場から、品質の良い牛肉を直接仕入れていて、ランチはそんな銘柄牛を使ったハンバーグや牛すじカレーが1000円で食べられる。
1日15食限定のハンバーグは、箸を入れた途端に肉汁が出てきたのでさぞ脂がこってりしているのだろうと思ったが、予想以上にあっさりといただける。ふんわりとしてニンニクがきいた上質なハンバーグだ。やや酸味があるデミグラスソースが肉の旨味を引き出している。
付け合わせのほうれん草はバターソテーにされて、箸休めに最高。シャキシャキのサラダ、ゴマが香るスープも付いてくる。
『近江牛肉店 ラ・ブシュリー・オーミ』店舗詳細
霧島ロイヤルポークの絶品しゃぶしゃぶランチ『しゃぶしゃぶ芋つる 別館』
JR新橋駅から徒歩6分の『しゃぶしゃぶ芋つる 別館』は、富山から直送されたおいしい食材と厳選した霧島黒豚を使った料理を堪能できるお店だ。
店自慢のランチは『芋つる』のこだわりをすみずみまで堪能できる芋つる御膳1500円。鹿児島産黒豚の最高峰といわれる霧島ロイヤルポークを、富山湾の海洋深層水の塩と北アルプス立山の天然水で作られたさっぱりとしただしでいただく絶品のしゃぶしゃぶランチだ。塩味のだしが豚肉の旨味をしっかりと引き出している。深層水の塩はカドがとれてまろやかな味わいだ。
ご飯は富山産のコシヒカリ。さらに〆でいただく特注麺をつかったラーメンは、専門店も顔負けのおいしさ。
ランチではほかにも、霧島黒豚の生姜焼き丼1000円や霧島黒豚の一口カツとミニ刺身御膳1680円など、霧島黒豚と富山の厳選食材を使った料理がならぶ。どれも魅力的なメニューだ。
『しゃぶしゃぶ芋つる 別館』店舗詳細
『肉食酒場 らいどん』で、とり、うし、ぶたのみっくす丼。お肉たちが白米の上に大集合!
新橋駅から徒歩7分ほど、内幸町からなら徒歩3分ほどのディープな路地裏にある『肉食酒場 らいどん』。炭火焼きのお肉を主体に、海鮮にも力を入れた居酒屋だ。
提供するランチはすべて850円。まずは炭火焼のとり丼、うし丼に、濃いめの醤油だれで豚バラ肉を煮込んだぶた丼。これらを一種類ずつ盛り合わせたみっくす丼。そして揚げたてサクサクの唐揚げ定食の5品。さらに週替わりの定食とパスタがある。
毎日限定6食のみっくす丼。とりにはタマネギ、柚子胡椒、ゴマとネギがたっぷり入った塩だれがかかっていて、こんがり焼けた皮がパリパリ。こげたところが香ばしくて旨味がギュッとしている。うしはバラ肉の薄切りに焼き肉のタレのような特製の甘辛醤油が絡む。ゴマの風味が良く、濃厚なのでご飯がすすむ!
ぶたはいわゆる角煮。豚バラ肉をザラメや黒糖を入れた醤油ベースのタレで煮込んでいる。卵は醤油とみりんだけで別の鍋で煮込んでいるからあっさりといただける。
『肉食酒場 らいどん』店舗詳細
元祖の味を継承する『スープカリィ厨房 ガネー舎』。その薬膳効果で身体はポカポカ
JR新橋駅烏森口改札を出て徒歩7分ほど。『スープカリィ厨房 ガネー舎』は、スープカリィをこの世に生み出したといわれる辰尻宗男氏の札幌「アジャンタ薬膳カリィ本舗」の味を継承するお店だ。
一番人気のメニューはとりカリィ。最初に感じるのは野菜から出ていると思われる豊かでやさしい甘み。そのあとにスパイスの辛さがやってくるのだが、これはそれほど強烈なものではない。あくまでもやさしく、とても食欲をそそる。そして、ものの1分ほどで身体がポカポカと温まってきて、心地よい汗が出てくる。
鶏はほろほろと崩れ、軟骨まで抵抗なく食べられる。野菜はきちんと食感があって、野菜本来に味が楽しめ、それがまたスープと相まって口中を幸せにしてくれる。
テーブルには味唐辛子と7種類のスパイスが入ったテーブルマサラも用意されていて、基本のカリィに辛さを好みで加えて楽しむ方も多いとのこと。
『スープカリィ厨房 ガネー舎』店舗詳細
店主のこだわりがつまったオムライスと煮込みハンバーグ『隠れ家ダイニング なべや』
新橋駅烏の森口から徒歩3分、居酒屋が立ち並ぶ路地にある『隠れ家ダイニング なべや』。居酒屋ではなく、“台所”だそう。チェーン店のようにメニューに載っている料理を注文して作るのではなく、店主が自ら選んだ旬の素材の料理や、お客さまが食べたいものを作る、といった自分の家の台所のような店を目指している。
ランチの営業は毎週火曜と水曜の週2日のみ。メニューは定番がなべや特製焼ハンバーグ980円とオムライス 煮込みハンバーグ付き980円、ほかに週替わりメニューが1つあり、あわせて3種類を用意。
オムライスはたまごかた焼きのしっかり食感。ケチャップご飯はしっとりして程よい甘み。たまご焼きとご飯との食感のバランスが、さすがベテランシェフの腕を思わせる。ハンバーグにかかっているデミグラスソースをからめていただくと、おいしさが倍増する。
具がたくさん入った味噌汁や自家製ドレッシングのサラダと、付け合わせにもひと手間をかけたこだわりを感じる大満足ランチだ。
『隠れ家ダイニング なべや』店舗詳細
【カフェ・喫茶店のランチ】
安心安全手作りランチをいただける癒しの自然派カフェ『森のこぶた』
『森のこぶた』は虎ノ門駅から徒歩5分。虎ノ門ヒルズビジネスタワーのすぐ近くにある自然派カフェだ。
全面ガラス張りの明るい店内には、手芸作品やこぶたグッズが数多く展示されていて癒やしの空間となっている。
「カフェとして一番大切にしていることは、安心安全なものをお出しすること」とのこと。トマトやブロッコリー、きゅうりなど、サラダで使っている野菜の一部は、お店の入っているビルの屋上でオーナー自ら栽培している。
安心安全を大切にした手作りランチは味にも妥協していない。ランチタイムで人気のキーマカレーは辛さと甘みが絶妙なバランス。辛さも香辛料の刺激だけではなく、深みのある辛さだ。温泉たまごをまぜると、辛さが穏やかになり、より濃厚なカレーの味を楽しめる。
『森のこぶた』のもう一つの顔は“ニットカフェ”。ランチタイムが終わった午後には、テーブルでドリンクやスイーツを楽しみながら編み物などの手芸をしたり、手芸仲間と情報交換や雑談を楽しむことができる。
『森のこぶた』店舗詳細
知る人ぞ知る路地裏の名店『珈琲 メルシィー』のやわらか~いハンバーグ
地下鉄御成門駅A3a出口から徒歩6分ほど。第1京浜と平行に走る静かな路地裏に佇む喫茶店『珈琲 メルシィー』。
シンプルながらひとつずつ丁寧に作られているランチは、ハンバーグ950円、冷静豚しゃぶ950円、ロールキャベツ1000円、唐揚げ950円、メンチ950円の全5品。どれもライスかパン(最大2個)が選べて、プラス100円でコーヒーor紅茶が付く。
なかでも一番人気はハンバーグ950円で、ソースはデミグラスか和風が選べる。ハンバーグのタネには、生パン粉に牛乳を浸したものとソテーしたタマネギのほか、調味料などを牛豚の合い挽き肉に練り込んでいるという。肉も具材もごろっとしているハンバーグだが、見た目以上にやわらかくてジューシー。それでいて、ごろっとした玉ねぎはやわらかく甘みがあるのだが、シャクシャクとしたセンイも残っていていい食感だ。頂に乗った目玉焼きもうれしい!
『珈琲 メルシィー』店舗詳細
山口県の喫茶店発の超レアメニュー焼きめんを東京で発信『喫茶 気まぐれ』
新橋駅の目の前にあるおやじの聖地、ニュー新橋ビルの3Fにある『喫茶 気まぐれ』。ナポリタンやオムライス、カレーなど喫茶店の定番メニューも充実しているが、看板メニューは山口県周南市にある喫茶店『赤鬼』のオリジナルメニューの焼きめん1200円。同じ山口県でご当地グルメとして有名な瓦そばをヒントにして作られたそう。
わかめを練り込んだ細打ちうどんを焼いて、あつあつのジンギスカン鍋にのせ、その上に焼いた牛肉と大量の錦糸たまごと刻みのりをトッピングし、かつお出汁のつゆにつけていただく。焼いためんの香ばしさや外はカリカリ、中は柔らかい絶妙な焼き具合、錦糸たまごと刻みのりや牛肉の旨みなど魅力いっぱい。新橋にきたら一度は食べてみたい超レアメニューだ。
ランチタイムはカレーやオムライスなどがお得にいただけるセットメニュー1100円もある。
『喫茶 気まぐれ』店舗詳細
昭和の佇まいを残す『フォーク喫茶 香林坊』で魅惑のアメリカンサンド
虎ノ門駅から徒歩4分、新橋駅からだと徒歩8分ほど、昭和のちょっとミステリアスな雰囲気が漂うお店『フォーク喫茶 香林坊』。入り口のガラス窓や両側の壁には、アルバムジャケットが貼られ、調理場の手前にあるDENONのレコードプレーヤーからは昭和のフォークソングが流れる。
人気メニューはアメリカンサンド650円。トーストに挟まっているのはベーコン、レタス、そしてトマト。つまり黄金の具材トリオBLTだ。パンの量は3枚分。ランチにいただいてもちょうどお腹を満たしてくれる。
「うちはトースターが1つしかないから、2つ同時に注文があったときは出来たてを半分ずつ2回に分けて出すようにしています」とご主人。コーヒーは一杯に約10分かけて、ゆっくりゆっくり落とす。こんな1人作業のゆったりした時間配分が、このお店独特の時間の流れを自然に作っているように思える。
『フォーク喫茶 香林坊』店舗詳細
【ラーメンが旨い店!】
モーレツな煮干しの旨味! ランチ限定の濃醇煮干し醤油そば『酒肴場 屯~TAMURO~』
新橋駅西口からSL広場を横切り、居酒屋やバーが並ぶ路地を横目に虎ノ門駅方向へ進むこと徒歩3分。雑居ビルの2Fに『酒肴場 屯~TAMURO~』がある。
平日のみ実施するランチメニューは、あっさりめの津軽煮干し中華そば(味玉入り)900円と、文字通り旨味がギュッと詰まった濃醇煮干しそば(味玉入り)950円の2種。
煮干しスープには、八戸産をベースに千葉・九十九里産、長崎産、鳥取・境港産、香川・伊吹産。そして平子煮干しも加えた6種類の煮干しを加えている。煮干しのスープの中にほんの少し昆布や鶏と豚の動物系スープも加えて、さらに味のボディを太くしている。
自慢のスープをひとさじ口に含むと、煮干しの味が口いっぱいに広がる。力強い旨味もあるが、苦味もしっかり残っている。
麺は三河屋製麺の中太縮れ麺。チャーシューは豚肩ロースを低温調理でしっとり仕上げ、塩味はごく薄く味付け。青森産のニンニクを強めに利かせている。また、とろ~りとした味玉は熱くなった舌をクールダウンさせてくれる。
『酒肴場 屯~TAMURO~』店舗詳細
『タンメンしゃきしゃき 新橋店』で野菜たっぷりのタンメン&ギョウザ
新橋駅から徒歩3分。タンメンとギョウザの専門店、その名も『タンメンしゃきしゃき 新橋店』がある。ちょっとレトロなレンガのビルの看板に“タンメン・ギョウザ専門店”の文言が目に入り、興味をそそられる。
メニューはタンメンとギョウザのみで、野菜増しは無料。さらにランチタイムはご飯も無料でついてくる。タンメンは麺大盛りと野菜マシで1.6kgくらいになるというが、そうするとギョウザが食べられない。ふたつのメニューを効率的に味わうなら、タンメンとギョウザ(5個)のタンギョウセット1100円がおすすめだ。
豚と鶏でとった塩味のスープはあっさりとして、しゃきしゃきの野菜と混ざり合って味わい深い。さらに平打ちのモチモチ麺が合う。タンメンに負けず劣らずのボリュームのギョウザは野菜が多めで、ひとつが大きいので皿のたれを入れるエリアまでギョウザで埋まる!
腹ペコさんも、野菜不足さんにもオススメしたい名店だ。
『タンメンしゃきしゃき新橋店』店舗詳細
『麺屋 味方』で観葉植物に囲まれながら二郎系ラーメンをすする!
JR新橋駅烏森口から徒歩5分。柳通りから一本入った路地裏に『麺屋 味方』がある。『ラーメン二郎』で10年以上修業した店主が独立してオープンした店だ。店内に入ると店主の趣味の観葉植物がそこかしこにある。提供するラーメンは野菜山盛り、分厚いチャーシューと豚の旨味たっぷりのスープでいただくいわゆる“二郎系”。
一番人気のラーメン(塩)1000円。麺は毎日オーション(小麦粉の銘柄)で自家製麺する。中太の平たい麺でややちぢれているのが特徴で、並は茹でる前で200g、写真は“ややマシ”で300gほどだ。ボリュームのあるチャーシューは豚バラとウデをカネシ醤油に漬け込んで仕上げる。ガツンと豚の旨味が利いたスープは豚ゲンコツ、豚の背脂、バラ肉を4時間ほど煮込んだもので、丼の頂きにはシャキシャキの野菜(もやし)が山盛りに。
麺はモチモチと弾力があり、噛むほどに小麦の香りがふわ~っと鼻に抜ける。スープはさらりとしているが、脂が多めでパンチがある。
『麺屋 味方』店舗詳細
※その日の営業についてはInstagramを参照/定休日:日(ほか不定休あり)/アクセス:JR・地下鉄・ゆりかもめ新橋駅から徒歩5分
新潟のご当地ラーメン背脂&煮干の名コンビ『背脂煮干中華そば 和市』
JR新橋駅烏森口から右手にニュー新橋ビルを眺めつつ、飲食店街がひしめく烏森通りから柳通りへ約3分。そこから昼間は静かな路地裏に入ると、『背脂煮干中華そば 和市』にたどり着いた。パリッと糊のきいた白いのれんをくぐって店に入ると、途端に煮干しのいい香りがする。
看板メニューは背脂煮干中華そば 醤油850円。スープは煮干しと昆布、ほんのり乳化させた豚スープを合わせ、かえしには醤油と煮干しを加えている。背脂はトッピング用にやわらかく炊き、丼にたっぷり乗せても不思議と後味はさっぱり。
煮干しと昆布の魚介系スープが主体で、甘い背脂が味にコクを与えるだけでなく、保温効果もあっていつまでもアツアツ。そのため、トッピングの生タマネギはシャキシャキ食感を残しながら、絶妙に加熱されて甘みを増している。パンチのある煮干しの風味を背脂がふんわり包み込むようだ。大判の肩ロースチャーシューは、口いっぱいになるけど薄いから食べやすい。食べ応えはあるが喉越しもいい麺とスープの相性もバツグンだ。
『背脂煮干中華そば 和市』店舗詳細
濃厚なゴマが決め手の担々麵『Blood Moon-Tokyo design noodles-』
新橋駅前のSL広場から徒歩2分、車の往来が激しい外堀通りから1本路地に入ると、昼間はシンと静かになる。居酒屋がひしめく繁華街の路地裏に佇むのは『Blood Moon-Tokyo design noodles-』。以前は銀座でバーテンダーをしていたオーナーが2021年にオープンした店だ。
麻辣担々麺950円は、自家挽き練りゴマとカシューナッツ、ネギ油などを合わせた特製芝麻醬で、濃厚なゴマのコクと芳醇な香りがたっぷり。さらにスープには鶏と乾物類をベースに、シジミや北海道産真昆布、シイタケなどで幾重にも広がる味の層が印象的だ。
一方、担々つけ麺1000円はレンゲでスープをすくってみると、トロリとした粘度があり麻辣担々麺よりもさらに濃厚そうだ。ゴマと唐辛子の香ばしさがあり、飲んでみるとまった~りなめらかで黒酢由来のおだやかな酸味がある。謹製のスープに絡むのは全粒粉を混ぜたもっちもちの中太麺。力強い味と香りでスープを迎えうつ。これは、ゴマ好きにはたまらないな~。
『Blood Moon-Tokyo design noodles-』店舗詳細
取材・文・撮影=丸山美紀(アート・サプライ)、パンチ広沢、羽牟克郎、夏井誠