スッキリ軽やかながら深いコクに夢中になる一杯『麺屋 Hulu-lu』
ラーメン激戦区の池袋にある、カフェのようなお店。ハワイ好きの店主・古川雄司さんが、のんびりとした気分で食事を楽しんでほしいと構えた。テーブル席とカウンター席の間が広くて車いすのままでも入りやすく、フラットでゆったり広めに設定されたテーブル席が3卓・3席あり、車いす客はテーブルで落ち着いて食べられる。カイワレがたっぷりと乗る醤油SOBAは、焦がしネギが薫り、すっきり澄んでいながらも幾層ものコクを感じる一杯だ。細めストレートの自家製麺は、スープの旨味を引き寄せてしなやかに口の中に飛び込んでくる。定番メニュー以外にも、季節限定、曜日限定、ひと月に一回限定と多様なラーメンが登場するのも人気の秘密。
『麺屋 Hulu-lu』店舗詳細
ドア | 歩道から入り口までは大きな段差なし。ドアは71cm幅。 |
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段差 | 店内はフラットな設計で、テーブル席は広々ととられている。 |
トイレ | 車いす用対応トイレなし。16cmの大きめの段差あり。 |
席 | いすを外せば車いすのまま食事ができるテーブル席が3席。 |
日本の麺業界に新風を吹かせたハラル対応ラーメン!『らーめん桜花』
一見バリアフリーとはほど遠い店構えだが、「食のバリアフリー」を目指して、全ての人が同じ場所で食事を楽しめるよう工夫が凝らされている。スタッフはムスリムが多く本格的なハラール対応メニューやヴィーガンメニューがある。ハラールラーメンはマダイ、カツオ、サバといった魚をベースに、和牛脂から取った出汁にトマトを隠し味に使い、あっさりしているがコクがある。少しずつトッピングを足し、最後はご飯に汁をかけて味の変化を楽しもう。アレルギーのある方は事前に相談すればできる対応をしてくれる。外国人客も多く、店内は全て日本語と英語の並列表記。
『らーめん桜花』店舗詳細
ドア | 幅80cmの外開きドア。かなり重いが、スタッフがすぐにサポートしてくれる。 |
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段差 | ビル入り口に8cmほどの段差があるが、常設の金属スロープが設置済み。 |
トイレ | 段差20cmほどで車いす利用は厳しい。駅または公園などを利用して。 |
席 | カウンターのみだが、空きスペースに車いす専用の机を出してもらえる。 |
車いす4名でも鉄板を囲める穴場店!『月島もんじゃ わらしべ弐番館店』
入り口は短いスロープ設計。月島では意外と貴重な、4席すべての椅子を外して車いすで着ける鉄板卓が3卓ある。各メニュー、同じ具でもんじゃ焼きにするかお好み焼きにするかを選べるので、お出汁たっぷりでいただくか、小麦粉しっかりでいただくか、食感の違いを楽しむことも可能。ベースにはかつおの和風出汁を使用。チーズや明太子などの風味と不思議にマッチし、舌になじむ味付けとなっている。メニューは英・中・韓対応。トイレは中央区立月島3丁目児童遊園内簡易便所が約160mのところにある。
『月島もんじゃ わらしべ弐番館店』店舗詳細
ドア | 入り口から店内へは短いスロープ仕様。79cm幅の引き戸は常に開放(冬以外)。 |
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段差 | 厨房・トイレ前以外はすべてフラット。トイレ前の段差は22cm×2段。 |
トイレ | 個室は男女用、女用で小さめが2つ。マウスウォッシュの用意あり。 |
席 | 車いすのまま4名まで着席可能な席が3卓あり(人数が多い場合は要予約)。 |
明るいスタッフがお出迎え創作もんじゃにも注目!『ことぶきや』
もんじゃストリートの横の小道沿いに立つ活気にあふれたお店。親子2代で築いた味は、お店で毎日作る昆布・かつおの和風出汁がベース。熱した鉄板の上にあっという前に具材が広げられ、コテがカン、カン!と小気味いい音を立てながら自慢のもんじゃができていく。1階の卓は車いすのまま入りやすく、実際に車いすで来店するお客も多いのだとか。アボカド入りやスンドゥブ味などの創作系メニューも充実。トイレが心配な方は約300mの中央区月島区民センターを利用。
『ことぶきや』店舗詳細
ドア | 2.5cmの高さのドア溝あり。73cm幅の外開きドアは常に開放(冬以外)。 |
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段差 | 1階はフラット。2階席は65cm幅のやや急な階段、お座敷席のみ。 |
トイレ | 男女用トイレへ行く幅は60cm、ドア55cmとやや狭め(段差は1cm)。 |
席 | 車いすのまま2名まで着席可能な席が5卓あり(人数が多い場合は要予約)。 |
構成=アクトデザインラボ 取材・文=赤谷まりえ、関由佳 撮影=小澤晶子、小島 昇、鈴木智哉