バターも牛乳も使わないホワイトシチュー

極辛カレーライスとロールキャベツシチュー(ご飯付き)1450円。
極辛カレーライスとロールキャベツシチュー(ご飯付き)1450円。

看板メニューは先代店主のおばあちゃんが家庭で作っていたロールキャベツシチュー。鶏ガラスープにラードで伸ばした小麦粉を加えて、とろみをつけている。バターや牛乳など乳製品は一切使っていない、中華の白湯(パイタン)スープを思わせる味。塩味が効いているので、ご飯にかけて食べてもおいしい。

中身の肉は、豚の腕肉と牛のバラ、赤身。塊肉から仕入れ、厨房でミンチにしている。味付けは塩、胡椒、少量のニンニクのみというシンプルさ。スプーンを入れると簡単に切れるのに、肉はみっちりとしてほどけない。

このロールキャベツシチュー2個にご飯がついて980円と安い。かつてはお腹を空かせた学生たちでにぎわったというのも納得だ。

ロールキャベツさながら、どこか和洋折衷の独特な建築。
ロールキャベツさながら、どこか和洋折衷の独特な建築。

「激」ではなく「極」辛の、スパイスカレー

店名の由来は、初代の兄が満州で見たアカシアの木から。
店名の由来は、初代の兄が満州で見たアカシアの木から。

ロールキャベツと並んで特筆すべきは、スパイスをふんだんに使った本格的なスパイスカレー、極辛カレーライス。「激辛」ではなく「おいしい辛さを極める」と言う意味でゴクカラ。

骨つきチキンが2本入り、具材をトロトロになるまで煮込んでいる。クミンやグローブ、カルダモンなどスパイスの香りも鮮烈だ。

辛さは後からじんわり追ってくるが、辛いものが苦手な筆者でも完食できた。店主・鈴木さんのお父さんが、インドで出会ったカレーにインスパイアされ、帰国してから独自のレシピで完成させたそう。

彫刻を施した趣のある木造建築

1階の客席。
1階の客席。

特徴的な木造建築は、建築に凝っていた初代店主の兄が宮大工を住まわせ、細部の彫刻まで造らせた。以前はバー営業もしていたせいか、外観はどこかヨーロッパの酒場風。赤いビロードの絨毯や椅子、アンティーク調のランプが昭和レトロを感じさせてくれる。羽田空港第2ターミナルに支店がある。

アンティーク調のランプに、木枠の格子窓がある2階の客席。
アンティーク調のランプに、木枠の格子窓がある2階の客席。
店内の壁や看板など、所々に葡萄の彫刻がある。
店内の壁や看板など、所々に葡萄の彫刻がある。

取材・文・撮影=新井鏡子