外出自粛中に生まれた「全てをハイにする」遊びとは
ご存知ない方がほとんどかと思うのでご説明しておくと、「全てをハイにする」は、焼酎に合うものを探して、ひたすら”〇〇ハイ”にして飲んでみる遊びだ。外出自粛中の怠惰な日々の中、ちょっとした買い出しも楽しみたいという考えから生まれた。どっちかというと意識の低い方向へ視点を変えたといえるが、仕方ない。飲んべえは液体なので、ほおっておくと高いところから低い方に流れていく。
基本ルールは以下である。
ルール①焼酎に入れたら美味しそうなもので割って飲んでみる
ルール②食べ物を粗末にしない
前回の記事で、この遊びを思いついたとき、スーパーのソフトドリンクコーナーが宝の山に見えたと書いたが、その輝きはまだ色褪せない。なぜなら店員様が季節に合わせた新商品を仕入れ、棚を入れ替えてくれているからである。そんな素晴らしい人々が私をお客様と呼ぶならば、店員様と呼ばざるを得ない。
100円のグレープフルーツがご褒美ハイに!「シャリシャリグレフルハイ」
最近リピートしているのは、グレープフルーツと焼酎を凍らせた「シャリシャリグレフルハイ」。居酒屋で焼酎を凍らせたのをよく見かけるが、それの応用版だ。
作り方は簡単。グレープフルーツの身をほぐして、焼酎をダクダク注いで冷凍庫へ。フォークでほぐせばシャーベットの完成である。
そのまま食べても美味しいがすごく酔っ払うので、そっとソーダを注いで飲むのがおすすめ。いい感じに溶けて、フロートみたいだ。
お酢ドリンクは鉄板!飲みやすさダントツの「フルーティスハイ」
夏の売り場は、さっぱり系、酸っぱい系の食材や商品が充実しているので、ハイにしても飲みやすくゴクゴク進むものが多い。Twitterで情報をいただいたお酢ドリンクも、これから時期にぴったりだ。(情報元:エリコさん@kmrakt)
この春発売で最近スーパーで見かける「フルーティス」はりんご酢をベースに果汁を加えたビネガードリンク。今回購入したのはストレートで飲むタイプだが、4倍濃縮タイプも発売されており、炭酸水や紅茶と組み合わせたドリンクも作れる。
黄緑のふたのぽん酢ハイも美味しいし、お酢系のハイは夏の鉄板と言えそう。と思っていたら、「フルーティス」を発売したのもミツカンさんだった。ミツカンさん、焼酎に合う商品をありがとう。
ざくろラズベリーはフルーティーさがありながら甘すぎず、後味がスッキリしている。食中酒としても飲めそうなくらい。
ピーチライチはライチが華やかに香って、ざくろラズベリーよりも少し甘め。焼酎の酒っぽさが消えて、もはやジュース。焼酎の入れすぎには十分注意したい。
情報をくださった方も言っていたけど、お酢と言われると健康に良さそうな感じがする。「酒を飲む?いや、お酢ドリンクですからね。」と言い訳がきくので、脳内で天使と悪魔が戦わずに済む。
どちらのフレーバーもお酢のツンとした感じがなく、やさしい味わいなので、お酢が苦手な人もチャレンジしてみてほしい。
道民気分を味わうローカルドリンク「ソフトカツゲンハイ」
Twitterで情報をいただいた「ソフトカツゲンハイ」もなかなかイケる。(情報元:ぴぃさん@3mini3)「ソフトカツゲン」は北海道で半世紀以上愛される乳酸菌飲料で、北海道に住んでいなくても、アンテナショップに行けば大体手に入る。
ピルクルやマミーよりも甘くなく後味がスッキリしていて、焼酎を入れると意外と酒っぽさが出る。乳酸菌飲料あるあるだが、初めて飲んだのに懐かしさが沁みる味わい。
北海道のアンテナショップへ赴いたので、ついでに北海道名物オランダせんべいを購入し、それをつまみに酒を飲む。この組み合わせで「つまみを追いかけるように酒を飲む」をやると、せんべいに「ソフトカツゲンハイ」が浸みて、おやつっぽさが増す。
また、姉妹品でライチ風味の「ライチカツゲン」なるものがあるらしく、全ハイ(全てをハイにするの略)案件なのでなんとか入手したい。
ハイを探求するものに扉は開く
全てをハイにする中で、気づいたことがある。新しいハイに挑戦すると、自然と次にチャレンジしたいドリンクが見えてくるのだ。まるで、ゲームステージをクリアしたら新しい扉が出現するかのように。今回開いた扉は3つ。
<楽しく〇〇ハイを作る扉>
①とにかく夏はフルーツを凍らせて飲め!
②お酢系ドリンク焼酎に合うぞ!どんどんいけ
③ローカルドリンクハイはご当地おつまみと合わせてみよう
(外国のドリンクとおつまみも良さそう)
ますます沼にはまっていく。長々と書いてしまったが、皆さんも美味しい〇〇ハイを知っていたら教えてほしい。
写真・文=福井晶