「昭和の家」という国の登録文化財になっている建築物を撮影スタジオやカフェとして活用しているという情報を発見。
カフェの名称は「縁側カフェ」。
場所は竹ノ塚駅から徒歩で約14分・・・。
すごーく気になるけれど、方向オンチの私が慣れないエリアを14分歩いたら無事にたどり着けるだろうか・・・。
全く見当違いの場所で炎天下の中歩き回り、熱中症で倒れて救助隊に保護される姿を想像します。
救助したスタッフに事情説明で
「か・・・カフェを探してました」
と弱々しく説明し、半ば呆れられるという構図を想像し、行くかどうか迷います。
しかし、お店情報をよく見ると「竹ノ塚駅からバスで3つめ、西保木間2丁目で下車してすぐ」と記載があるではないですか。
「これは行ける!」となり、意気揚々と竹ノ塚駅のバス停へ向かいました。
お店の情報は最後まできちんと読まなければいけませんね。
「西保木間2丁目」のバス停で下車すると雰囲気のある日本家屋をすぐに見つけることができました。
入口の壁には大きく「縁側カフェ」と表示され、メニューの看板も出ているのですが、入口から中へ進むと、前庭と玄関が出てきます。
玄関の扉は閉まっていて、しん・・と静かな雰囲気。
本日クローズだったらどうしようと思いつつ、扉を開けると照明を落とした玄関の下駄箱にひっそりと、
「係りの者が参りますので御用の方はこのベルを鳴らしてください」
と案内があったので、軽くベルを「チン」と鳴らしてスタッフさんを呼び出しました。
無事営業中とわかり、安心して周囲を見渡すと暗めの照明の中、おちついたモダンな店内。
玄関やレジ前のスペースはまるで京都の旅館に来たような気分。
美しい和風の建物が心を落ち着かせて、どこかなつかしい雰囲気。
スタッフに促されてカフェスペースに進むと、ぱあー・・・と庭の木々の緑が反射したやわらかな陽射しが大きな窓からテラスを明るく照らします。
思わずスタッフさんに
「わあー・・素敵ですね~」と語りかけてしまうほど!
予想以上にステキで興奮してしまった結果でしょう。
そして思わず、和風建築の雰囲気にやられて「冷抹茶と黒糖わらび餅セット(770円)」
をオーダーしました。
緑が映える日本庭園に沿って設置されたテラス席や畳の大広間、グループ席のスペースなどを見渡します。
おちついた趣味の良いお部屋や内装を見ながら、ふと頼んだメニューを思い起こします。
「そういえば冷抹茶ってなんだろう?」
飲んだことないのに普段から飲んでるかのようにオーダーしてしまいました。
きっと注文時もまだお部屋の雰囲気に興奮していたのでしょう。
いよいよお待ちかねの「冷抹茶セット」が運ばれてきました。
冷抹茶のグリーンが庭の木々の色とあっていて涼やかで美しい・・・
抹茶の真ん中に砕けた上品な氷がぽんと浮いています。
乾いたのどにやわらかい喉越しの冷抹茶は、苦みや渋みは無く、さわやかな味わい。
黒糖わらび餅もつるっとした口当たりで、素朴な甘みが暑い夏にぴったりです。
残念ながら、午後からの予定時刻が迫ってきたため、お茶を楽しんだあと、少しだけまったりしていたら、カフェを出る準備をしなくてはなりません。
もっとゆっくりしたかったと、名残惜しく感じました。
やるじゃないか、竹ノ塚!!
季節によって庭の景色が変わるとカフェの雰囲気も変わる様子。
次回はこのカフェ目当てで竹ノ塚駅を降りてみようと思いつきました。