第1問
正解は……高田馬場2号踏切@高田馬場(西武新宿線)
新宿区下落合1丁目、西武新宿線の高田馬場駅~下落合駅間の高田馬場駅寄りにある。踏切の北から撮影したもので、すぐ後ろが新目白通り。それなりに細い道だが一方通行ではなく、人通りも多い場所だ。
文字情報を除けば、一番のヒントは間違いなく黄色い電車。西武線といえば黄色! というイメージもあるが、このカラーの編成数は徐々に減っているのだとか。また、周辺は外国人留学生向けの日本語学校が多く、写真にも「日本外国語専門学校」のビルが写っていて、その看板の文字の一部が見える。
南から見たところ。
第2問
正解は……穴守稲荷第1踏切@穴守稲荷(京急空港線)
大田区羽田4丁目、京急空港線の穴守稲荷駅のすぐ東で、穴守ふれあい通りと交差する踏切だ。写真は駅の南側から撮影。写っているのは京急ではなく、乗り入れている地下鉄浅草線の車両だというのがなかなかのトラップだったかもしれない。
商店街を電車が横切る踏切とあって、青果店の軒先に積まれた野菜や果物のすぐそばを電車が通り抜けてゆくところが趣深い。羽田空港方面への線路は、ここから東側で地下に潜っていく。
北側から撮影。こちらもまた乗り入れの北総鉄道の車両だ。
第3問
正解は……戸越公園1号踏切@戸越公園(東急大井町線)
品川区戸越5丁目、東急大井町線戸越公園駅の西側にある踏切。線路がゆるくカーブを描く地点にあり、とごし公園通りを横切っている。写真は南から見たところだ。
両隣の下神明駅と中延駅は高架化されているが、戸越公園駅付近は地上を走っているため踏切が多い区間。東側から下神明1号と2号、この戸越公園1号の先に2~4号まである。この区間は立体交差化されることが既に決まっていて、いずれ様変わりする景色だ。
北からは、駅のホームや入り口、「とごし公園通り」のかわいらしい看板も見えた。
戸越公園1号踏切のすぐそば、四間通りを横切る戸越公園2号踏切。
第4問
正解は……第一雲雀ヶ谷踏切・東第3号踏切@北池袋(JR埼京線・東武東上線)
豊島区池袋本町1丁目・上池袋3・4丁目、東武東上線北池袋駅の北にある踏切。写真は踏切の西側から見たところで、右に写っているのが北池袋駅のホームだ。
東武東上線だけでなくJR埼京線の線路も並行して東側を走っているため、横断する距離は長い。それぞれに名前がついているが、踏切としてはひとつだ。雲雀ヶ谷(ひばりがや)はこの付近の古い地名で、大正時代の地図などでその地名が確認できる。
おなじ撮影地点から右(南)を見たところ。地下通路や駅の入り口がある。
反対側(踏切の東側)から見たところ。手前がJRの線路。
第5問
正解は……北千住一丁目踏切@北千住(JR常磐線・上野東京ライン)
足立区千住1丁目・千住東2丁目・千住旭町1丁目などの境界付近で、北千住駅の南にある踏切。写真は西側から見ているところ。ここを通る線路はJR常磐線と上野東京ラインだが、すぐ東には東武伊勢崎線の伊勢崎線第22号踏切も並んでいる。そのほかにも、高架の地下鉄日比谷線やつくばエクスプレスが立体交差している地点でもある。横切る道路は大踏切通りという名前だが、まさしく“大踏切”といった貫禄ある規模だ。
手前がつくばエクスプレス、奥が日比谷線の高架。
踏切南側の歩道橋から見た景色。
第6問
正解は……芦花公園5号踏切@千歳烏山(京王線)
世田谷区南烏山4~6丁目、京王線千歳烏山駅の東側すぐにある踏切。横切るのは、えるもーる烏山のメイン通りで、穴守稲荷と同様に商店街の通りを横切るかたちだ。写真は南から見たところ。
踏切のそばには地下自由通路があり、その利用を促す歩行者向けの案内板も立っている。撮影時は平日の日中だったが、かなりの数の人が踏切が開くのを待って通っていた。
こちらは京王線の車両がバッチリ写ったバージョン。
北側から見たところ。
第7問
正解は……第二中里踏切@駒込(JR山手線)
北区中里1~3丁目、JR山手線の駒込駅~田端駅間にある。2025年時点では、山手線で唯一の踏切だ。写真は南から見たところで、撮影地点の足元は跨線橋。下を湘南新宿ラインの線路が通っていて、2路線はここより少し東で交差して湘南新宿ラインが北上していく。駒込駅の東側あたりから徐々に高低差が開いていくため、線路の脇を歩いていくと立体的な景色が楽しめる。
北から見たところ。奥の道、湘南新宿ラインの線路を跨ぐ部分がゆるく膨らんでいるのがわかる。
踏切地点を西側から見たところ。手前が湘南新宿ラインの線路。
第8問
正解は……新宿1号踏切@代々木(小田急線)
渋谷区代々木2丁目、小田急小田原線の新宿駅~南新宿駅間にある。ちょうどカーブの部分にあたり、そのため横断する距離も長い。新宿駅から小田急小田原線に乗ると、ホームを発車後、視界が開けたらいきなりこの踏切の風景が車窓に現れる。
ここから新宿駅方面に向かって道路は上り坂になっていて、さらに新宿サザンテラスから続くデッキもあるため、行き交う電車を見下ろすこともできる踏切だ。
南から見たところ。踏切の北西側にはJR東京総合病院がある。
踏切を通る小田急の電車を坂の上から望む。
第9問
正解は……亀第22号踏切道@亀戸(東武亀戸線)
江東区亀戸5丁目、東武亀戸線の亀戸駅東側にある踏切。すぐ南をJR総武線が並走している地点で、その下をくぐるトンネルから小道がつづく形でこの踏切になる。今回出題した踏切のなかでは唯一、車が通れない歩行者専用の道だ。
東武亀戸線は、曳舟駅~亀戸駅を結ぶ約3.4kmの路線のなかに20カ所以上の踏切があり、ここは最も亀戸駅に近い踏切。ローカル線の風情が強めで、乗車して車窓からひとつひとつ踏切を眺めるのも楽しそうだ。
南側から見たところ。
第10問
正解は……上野車検区の踏切@上野(地下鉄銀座線)
台東区東上野4丁目、地下鉄銀座線の踏切。上野駅から離れ、昭和通りの1本東の通りに突如現れる踏切だ。「地下鉄の踏切」という矛盾した言葉が成立しているのは、営業区間ではなく車両基地に出入りするための線路だから。地下から上がってきた線路が、上野車検区に入る手前で道路を横切る地点というわけだ。
出題したなかには“開かずの踏切”も多数あったが、ここは閉まっているところに出会えることの方がレアな踏切。朝夕のラッシュの時間帯には電車の出入りを目撃できる可能性が高いようだ。
電気が流れるレールがあるため、厳重な柵があるのも特徴。
上野車検区の踏切の看板。
全10問、終了! おつかれさまでした。
今回は、街の風景に彩りを添えてくれるものとして踏切をのんきに鑑賞してみたが、インフラとしては課題があるのも事実。立体交差化や地下化によって年々その数を減らしているのも、やむを得ない流れなのだろう。でも、いやだからこそ、待ち時間が長いからとうんざりせず、いずれ見納めになるかもしれない風景だと思って観察してみよう。思いがけない発見があるかもしれない。
たとえば「原宿」、そう言われて最初に思い浮かべるのは? 竹下通りの人混みや、神宮橋の交差点、表参道のケヤキ並木が浮かんだ人も多いはず。街の名前から連想することは人それぞれだ。でも、最初に思い浮べる風景といえばやはり駅前、駅を出てすぐの街の風景ではなかろうか。つまり、駅前の景色は街の顔。ならば、顔だけを見てどこの駅なのかを当てられるよね? というわけで、腕試しのご提案。その名も「この写真、どこの駅前でしょう?」クイズ!「どこだそりゃ」「降りたことねーよ!」となるとつまらないので、出題するのはすべて東京都にあるJRの駅、なかでも乗降者数ランキングが上位の大きな駅ばかりだ。辺鄙な地域ではないぶん、ロータリーや商業ビルなどぱっと見の雰囲気が似ている駅も多い。とはいえ、必ず各駅の特徴があるから、それを見落とさずに全問正解を目指してくれたまえ。なお、各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。では、行ってらっしゃい!
東京は“水の都”だった、とはよくいわれる話。埋め立てや暗渠化によってその面影は減ってしまっているものの、水辺ならではの景色はそこかしこにある。そのひとつが「橋」。重要なインフラであることはもちろん、ランドマークでもあり、物語の舞台にもなりうる。そんな「橋から見た景色」の写真が一体どこなのかを当てるクイズでございます。同シリーズの「この写真、どこの駅前でしょう」クイズは、赤点ギリギリ!という挑戦者が多かった模様。今回は駅前に比べて特徴があることに加え、出題範囲は東京23区内のかなりメジャーな場所。難易度は低いが、駅前のように万人が歩く場所ではないという落とし穴もある。「知っているかどうか」ではなく、写り込んでいるすべての要素から考察する過程を楽しむべし。【ご注意!】各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。では、行ってらっしゃい!
問題。1996年に刊行された雑誌『散歩の達人』の創刊号は、何の特集だったでしょう?正解は「路地裏の誘惑」と「極上お花見散歩術」。はい、話の全貌がわかりましたね。今回のクイズのテーマは路地裏です。もはや説明不要、散歩の醍醐味が詰まった場所。広々とした道やきれいに整備された土地にはない、一歩入り込んだ先にある魅惑の空間。渋くていい店がひしめきあっていたり、曲がりくねった形に複雑な歴史や地理が垣間見えたりする。「路地」「路地裏」の定義は諸説あるが、今回は東京23区内の「表通りではない」「いい感じの道」すべてを出題範囲にさせてもらったため、車も通行する通りや「横丁」と呼ばれる場所も含まれる。散歩の達人を目指す者が最初に履修するであろう(?)テーマとあって難易度は易しめ。ぜひとも全問正解を目指していただきたい。【ご注意!】各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。では、行ってらっしゃい。
道と道が交わる交差点は、街の重要な顔のひとつ。大きな交差点はその地域の象徴的な場所になることも多く、見知った景色が多いはず。そんな交差点の風景を、あなたは普段どこまできちんと記憶しているか腕試し! 「東京の交差点」クイズです。出題範囲は東京23区(のなかでも都心寄り)、よく知られた道が交わる大きめの交差点ばかりなので、ぜひ全問正解を目指してもらいたい。出題写真の交差点名にはボカしを入れたが道路名は見えるものもあるので、ヒントが足りない場合は拡大してみるのもアリ。また、解答には正式な交差点の名前と交わる道の通称道路名も記載している。街の名前や地名・エリア名だけでなく、「⚪︎⚪︎通りと△△通りの××交差点!」と回答できれば完璧だ。【ご注意!】各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。いざ、チャレンジ!
鉄道網が張り巡らされた東京の街には、線路を渡すための構造物である鉄道橋があちこちにある。この橋梁に注目して歩いてみると、周辺の地形をひもとく起点になったり、鉄道敷設の歴史が垣間見えたりするのだ。今回は、その鉄道橋がどこにあるものかというクイズ。高架橋や川や谷を越える橋ではなく、道路を渡る架道橋(ガード)に絞ってピックアップした。解答には、エリア名と併せて現地に記載されている橋やガードの名前も記載しているので、「手ぬるいぜ!」という達人にはぜひとも橋の名前までバッチリ当てることを目指してほしい。【ご注意!】各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。それでは、チャレンジスタート!
海外に比べ日本では設置数が多いといわれている歩道橋。個性あるデザインのものや、複雑な道路や交差点に試行錯誤して設置されたと思しきものなど、注目できるポイントも多い。方々の歩道橋を愛でて歩くマニアもいて、街の構造物のなかでも魅力的なもののひとつだ。こりゃ、クイズにしないわけにはいかない!範囲は東京23区内(のなかでも都心寄り)で、地名などがバッチリ映り込んでいてバレバレな場合はモザイクあり。解答には、歩道橋の名前がある場合はその名前と住所を記載している。また、歩道橋が架かっている道路名が各問題の共通のヒントだ。周囲の景色からも推測できるが、ぜひとも橋そのものの形やデザインで言い当てることを目指してみよう。【ご注意!】各出題画像のすぐ下にヒント、さらにその後矢印の下に解答・解説を記載している。勢い余って答えが見えちゃうことのないよう、ゆっくりとスクロールしながら挑戦されたし。それでは、チャレンジスタート!