◆和室の広間から絵画のような日本庭園をながめる

公園の入口はいつくかありますが、駒場東大前の駅から行きやすいのは公園東門。

園内に一歩足を踏み入れると自然あふれる小道が続きます。

大きな木の枝にたくさんの葉を茂らせて強い陽射しを遮る広い木陰。
たくさんの野鳥のさえずりと共に空気がスッキリしているように感じます。

園内に入るとすぐに歴史感じる重厚な門が現れ、旧前田家本邸の和館へ。

加賀百万石と言われる大名の前田家第16第当主のお屋敷。

この旧前田家本邸は和館、洋館ともになんと見学は無料!

和館に入場するとカラッと広い畳の和室に絵画の様に見える窓の景色。
手入れの行き届いた日本庭園が広がります。

畳に手足を伸ばして美しい庭園をただぼんやり眺めてリラックスする贅沢な時間。

トロリとあめ色になった縁側や、畳が広がる和室にアンティークな照明、繊細な細工の欄間など、レトロで美しい館内の建築も絵になるポイントです。

和館を後にして奥に進むと樹齢何年だろうかと思わせる背の高い木々。
ヒマラヤ杉や銀杏など空高く伸びた木々を眺めながら洋館へ。

◆異国情緒あふれる洋館で内装の美しさをじっくり見学

昭和4年に施工されたお屋敷はレトロモダンで圧倒的な存在感。
洋館も外壁から中の細部に渡って厳選された素材と職人の技が光る建築物。

晴れた日は童話の世界みたいな雰囲気。
きっと嵐の日はサスペンスの舞台の様になりそう。

内部の装飾も凝っているのでステンドグラスの窓や階段、照明やカーテンなどインテリアが好きな方ならワクワクする装飾がたくさん。

また当時の時代背景がうかがえるような場所として、女中部屋が他の居室と比較してかなり簡素なところもお見逃しなく・・・。

◆芝生広場で手足を伸ばしてのんびりリラックス

洋館の奥には緑さやわかな芝生広場が広がっています。

スカッとひろい芝生には小さいお子様とピクニックをしているご家族や、広場に点在する木製のベンチでのんびり寛いでいる高齢のご夫婦の姿。

静かで和やかな時間がゆっくりと過ぎていく…。

レトロモダンな洋館を背景に広がる芝生には、紅葉で色づいた落ち葉が風に舞い、何気ない風景が絵になります。

住宅街の中にある公園のせいか町の喧騒がほとんど聞こえてこないので、公園内はのんびりした雰囲気。

さらさらと風に揺れる葉の音や鳥の声など心地よい音だけが聞こえてきます。

また、公園の敷地内にある近代日本文学館にはステキなブックカフェがあるので駒場公園のお散歩と一緒におすすめです。