かもめブックス
行くだけで楽しい神楽坂の新風
駅前書店の「文鳥堂」(ここもヨカった)が突然閉店。危機感を持った地元校正会社・鷗来堂の手で跡地に開店した。剛柔併せもつ独自なセレクトの本棚が目を引く。時代を見据えて本格カフェ、文具系雑貨、小ギャラリーも兼設。適度な狭さが居心地よく、クリエイティブな書店としてお客が引きも切らない。POPや本カバー、バッチまですべてスタッフの手製。書店愛ぎっしりで、通販では味わえぬ本との出合いが待っている。
『かもめブックス』店舗詳細
アルテリア
敷居は低く本は奥深い美術古書店
珍しい美術古書の専門店。特定の時代にかたよることなく取りそろえているという国内外の美術書で店内はいっぱい。大学や美術館からも声がかかる本格派なれど、気軽な雰囲気で入りやすい。本来は倉庫になる予定だったので、場所はやや辺鄙だが地方から目当ての一冊を買いに来たり、一日中入り浸っていたり、様々な客が訪れるという。値段も見た目に関係なく様々。特大極厚の洋画集が2000円台でビックリした。
『アルテリア』店舗詳細
構成=フラップネクスト 取材・文=奥谷道草 撮影=矢巻美穂