タイムリーな売場をつくる『くまざわ書店 松戸店』
駅ビル内にあり、新刊や、今話題の本を見やすく並べ、常に売場の新鮮さを保つことに気を配っている。その上で人文や自然科学、詩歌のジャンルも層を厚く揃えている。くまざわ書店の特長である新聞書評のコーナーには長年とくに力を入れていて、レジ前の目に付くところに場所を構え、お客さんからの信頼も厚い。訪れる人と棚で対話しながら、品揃えは日々変わり、動いている。
『くまざわ書店 松戸店』店舗詳細
手に取って本を選ぶ書店の醍醐味『喜久屋書店 松戸店』
広大なフロアを生かして、幅広いジャンルを豊富に揃える。児童書コーナーにはすべり台があり、やわらかい床の上で寝そべって本を読むことができるのが楽しい。喜久屋特典のペーパーやイラストカードが付いた漫画の新刊は大人気で、都内からもお客さんが集まるという。サイン入りの文芸書も数多く取り揃え、どこの新刊書店で買っても同じ値段の本だからこそ、お店に来てもらうための工夫が光る。
『喜久屋書店 松戸店』店舗詳細
戦後すぐから店を構える地域密着店『堀江良文堂書店 松戸店』
駅から続く3階から入ると、目を引くのは新文芸の棚。月に約120点発売される新刊は必ず面出しにと決め、日々熱のこもった棚をつくっている。4階の海外文学コーナーでは1冊1冊に独自のポップが付けられ、読まずにはいられない気持ちになる。2階では定期的に絵本の読みきかせやワークショップなどを開催。スタッフのさまざまな熱が各所で形になり、心地よい空間になっている。
『堀江良文堂書店 松戸店』店舗詳細
取材・文・撮影=屋敷直子
『散歩の達人』2025年3月号より