まっ茶やゆず味も!明治の味を伝えるいもせんべい。『東洋堂』[本川越]
明治35年(1902)創業のいもせんべい専門店。その製法は創業以来の手作り。「手間がかかるから大手は参入しません」と笑う4代目の戸田眞一さん。まっ茶やゆず味のいもせんべいをはじめ、柔らかめの「いもせん」にホワイトチョコをかけた「いもせんdeショコラ」(9月下旬~5月中旬)など、日夜味を追求。いもせんべい140g540円。
『東洋堂』店舗詳細
人気商品は自家製イモ餡とドーナツ。『稲葉屋本舗』[本川越]
駄菓子屋横丁にある昭和13年(1938)創業の和菓子店。いもまんじゅうや葛菓子などを手作りする。もともとアンドーナツを作っていたが、自家製さつまいも餡を入れてみたら人気商品となった、いもどうなつは1個90円。外側さくさく甘み控えめで食が進む。いもようかん(1本150円)も、素朴な味わいだ。
『稲葉屋本舗』店舗詳細
心地よい古民家の店でハニースイートポテトを。『OIMO cafe』[ふじみ野]
いも街道沿いの『むさしの自然農場』は、若手の武田浩太郎さんが10代目。「農家を継ぐなら好きなこともしよう」と、庭先の古民家でカフェも開店。むさし金時のハニースイートポテト700円や、つぼ焼きおいも500円~くらいで、自家栽培サツマイモを味わえる。夏場はかき氷が人気。サツマイモ直売もあり。
『OIMO cafe』店舗詳細
裏通りのカフェで味わう芋スイーツ。『HATSUNEYA GARDEN THE CAFE』[本川越]
皇族や政財界、画壇の重鎮たちに愛されてきた明治元年(1868)創業の料亭「初音屋」が、レストラン、カフェ、ウェディングの3つのスタイルをもつ「HATSUNEYA GARDEN」にリニューアル。通りを眺めるテラス席を併設した「THE CAFE」で味わいたいのが、川越ゆかりの河越ほうじ茶や河越抹茶各650円。
『HATSUNEYA GARDEN THE CAFE』店舗詳細
日本庭園を望む、風雅な古民家和食店。『和創菜と四季のすし 風凛』[本川越]
市の有形文化財にも指定される大正4年(1915)建築の古民家を利用した店。天然の素材と季節の食材を使った料理で“旬”の味覚を味わってほしいと語るのは店長の永野さん。昼の名物メニューは、その日に仕入れた魚介を中心にした旬の特選にぎり、ふっくらと煮たアナゴがのった穴子丼。各茶碗蒸し、お椀付き3200円。
『和創菜と四季のすし 風凛』店舗詳細
地元の野や里の食材を焼き菓子に!『やき菓子 野里』[本川越]
川越八幡通りにあり、4坪という小さな店を田中さん夫婦が切り盛りする。北海道産の小麦やきび砂糖、埼玉県産の卵、ハチミツ、抹茶など、素材には安心安全を心がける。旬の果物や野菜を使ったシフォンケーキやクッキー、タルト、マフィンなどは、どれもデコレーションは少なく、素材そのものの味を楽しんでほしいという思いが伝わる素朴なつくり。
『やき菓子 野里』店舗詳細
アイデアあふれる芋菓子も。『大学いも いわた』[本川越]
店主の花俣さんは、かつて東京・浅草橋のおかず横丁にあった本店の味を受け継ぎ、芋が名物の川越で勝負! 本店直伝の輪切りスタイルの大学いもを提供するほか、食べ歩きに最適な細切りタイプの「小江戸スティック」200g440円や真ん丸クッキーの「いもころりん」1袋150円、おいもチーズケーキ1本180円~を創作するなどアイデアマンでもある。
『大学いも いわた』店舗詳細
県産食材にこだわる新感覚の和菓子『彩乃菓』[本川越]
川越をはじめ、埼玉県産の食材を使い、固定観念にとらわれない新しい和菓子を作る。真っ白な店内に並べられた和菓子の数々は、まるでアートを楽しむような感覚で選ぶことができる。2階にはカフェスペースがあり、1階に並ぶ濃茶大福237円や河越抹茶どら焼き270円などの和菓子のほか、河越抹茶パフェ850円などの和スイーツを味わえる。
『彩乃菓』店舗詳細
取材・文=眞鍋じゅんこ、塙広明(アド・グリーン)、永見薫 撮影=鴇田康則、井上洋平、加藤昌人、永見薫