徳井青空 Tokui Sora

声優・マンガ家として活動。『ラブライブ!』の矢澤にこ役など、数多くの人気アニメ作品のキャラクターを演じ、自身のマンガ『まけるな!!あくのぐんだん!』はアニメ化を果たした。
HP:https://avex.jp/tokuisora

子ども時代から縁の深い池袋と、マンガの聖地・椎名町への思い

東京からアニメ文化を発信する池袋の『としま区民センター』前。
東京からアニメ文化を発信する池袋の『としま区民センター』前。

——今回、「新たな一歩と伝統が織りなす東京の音色」で池袋コースのナレーションを担当されましたが、池袋や椎名町にはどんな思い出がありますか。

徳井 池袋は、子どもの頃家族と焼き肉を食べに来たり、足を運ぶ機会も多くありました。「池袋 サンシャインシティ」にはショッピングはもちろん、噴水広場で催されるイベントに家族で遊びに行くのがとても楽しみでした。今の仕事を始めてからは、『アニメイト池袋本店』にお仕事でも来たことがありますし、個人的にグッズの買い物に来たりもします。子どもの頃から現在までとても縁の深い街なんです。

椎名町は、やはり憧れの手塚治虫先生のスタート地ですからね。周辺を散策したりすると、手塚先生やマンガ家にとって、ゆかりの地域だということを感じます。

——アプリを利用する方に向けてナレーションを担当していただきましたが、ナレーションで特に気を配ったことはありますか。

徳井 聴いている方が、私と一緒におしゃべりしながら散歩しているかのような雰囲気を出せたらいいなと思いながら収録させていただきました。音声ARは初めてでしたが、ラジオパーソナリティという設定だったので、聴き心地のいいように、語りかけるような感じでナレーションしました。

——音声ARでの観光という取り組みについてはいかがですか?

徳井 実際に街を歩きながらナレーションを楽しめるというのはとてもすてきな試みだなと思います。その場所や名所をスマートフォンで検索して、案内文を読んで巡るというのももちろんいいんですが、目は街を向いて、耳で情報を聞くというのは、空間と説明を一緒に体感できるとてもいい試みだと思います。

徳井さん自身も個人的に足を運んだこともあるという『アニメイト池袋本店』。
徳井さん自身も個人的に足を運んだこともあるという『アニメイト池袋本店』。

創作活動への情熱から生まれたマンガや絵本作品

——徳井さんは学生の頃から声優になりたいという思いがあったとのことですが、夢を叶えた今、当時を振り返っていかがですか。

徳井 子どもの頃からマンガやアニメはとても好きで、またお芝居にも興味があったので、声優の仕事に興味をもちました。大学生のときに声優の仕事を始めて約15年になりますが、こうして自分が憧れていた世界に携わることができて、また今回の音声AR企画のように、声優という仕事の魅力を広げる機会をいただけてうれしく思います。

——現在は声優以外にも実際にマンガや絵本制作もされているんですよね。

徳井 マンガはチャンスがあったら描いて、連載したいなという思いはありました。そんなときにチャンスをいただいて、初めて描いた4コママンガが『まけるな!!あくのぐんだん!』です。この作品が連載されたマンガ雑誌は、カードゲームに興味のある小中高生がターゲットだったので、その世代の人たちが読みやすい4コママンガにしたいと思って描き始めました。

——作品はアニメ化もされたのですよね。

徳井 そうなんです! 自分が作ったキャラクターたちに声が付くのを聞いて、「声優さんってやっぱりすごいな!」と、客観的に知ることができました。改めて声優の仕事の素晴らしさを実感することができました。

——作品によってキャラクター設定はそれぞれ違うと思いますが、声優をする上で特に気を配っていることはありますか。

徳井 その作品の世界観があって、キャラクターはその作品の中で生きていますから、私自身がその世界に実際に住んでいるかのように、想像を膨らませてお芝居するように心がけています。作品によっては、アニメと連動してライブを行ったりという活動もありましたが、そういうときは、キャラクターと私はシンクロして一緒に成長していくという感じでしたね。

聖地巡礼も東京観光の魅力。江戸・東京の歴史を知る街歩きを楽しんで

——音声ARのナレーションを終えた今、どのような感想をお持ちですか?

徳井 今回、マンガやアニメにゆかりの深い池袋・椎名町を担当するということを聞いたとき、とてもうれしかったです。そして、自分自身も憧れている手塚先生が過ごしたという『トキワ荘』を紹介するという機会をいただけて光栄だなと思いました。こうして紹介してみると、まだまだ知らないスポットがあるなと思いますし、日本人はもちろんですが、海外の方にもその魅力を届けたいと思っています。

——東京の観光や、その魅力についてもお聞かせください。

徳井 江戸時代から続く文化や老舗もあるので、歴史を感じますね。加えて、最先端の流行スポットもあってワクワクする街だと思います。

東京に限らずアニメやマンガに関する聖地巡礼できるスポットが全国にあるので、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいですね。アニメやマンガに出てきた実在する名所を歩いてもらえたら、作品のことをより深く知れるんじゃないかなと思っています。

私自身もバスツアーで有名なアニメ作品の聖地巡礼をしたことがあります(笑)。このキャラクターもここにいたのかなーと、想像を膨らませて巡ったのは楽しかったですね。

——最後に江戸や東京の文化や食について、徳井さんのおすすめのポイントがあれば教えてください。

徳井 東京は、電車・バスの交通網がとても便利ですから、観光しやすい街だなと思います。この間も私が知らない間に、父親が東京タワーに遊びに行っていたようで、階段で下ってきて大変だったという話をしていました(笑)。

また自分で歩いていいところ、おもしろいところを探せるというのも魅力的だなと思います。食で言うなら江戸前寿司やそばなど、江戸時代から愛される文化や店がずっと続いてる点がすてきですよね。なので、私たちもこれからこうした文化を大事にして、長く紡いでいきたいと思っています。

現在「新たな一歩と伝統が織りなす東京の音色」が開催中!

2025年2月3日(月)から5月15日(木)まで、江戸時代から続く伝統と、最先端のカルチャーが共存する東京の魅力を体感する企画「新たな一歩と伝統が織りなす東京の音色」が開催中!
池袋・浅草・原宿・両国の各コースを音声ARアプリ「SARF」で楽しみながら観光しよう。
しかも各コース、豪華ナビゲーターがご案内! いつもとは違う観光体験に出かけてみませんか?

<池袋コースのあらすじ>
徳井青空さんがパーソナリティを務める架空の人気ラジオ番組は現地で収録している変わったラジオ番組。常連リスナーであるあなたと謎のリスナーの投稿によりラジオで繰り広げられる徳井さんのお話を聞きながら、マンガとアニメの聖地を巡ります。

※ご利用は無料です。
※この企画は、令和6年度「東京の魅力発信プロジェクト」に採択されています。
「東京の魅力発信プロジェクト」では、江戸時代から続く伝統と最先端の文化が共存する、東京の魅力を表現した東京ブランドアイコン「Tokyo Tokyo Old meets New」を活用し、東京の魅力を発信しています。
伝統と革新が共存する東京をぜひ実感してください。

音声ARアプリ「SARF」の使い方

① 「SARF」アプリを起動すると、現在地付近のコンテンツ一覧が表示される。そこで「新たな一歩と伝統が織りなす東京の音色」池袋コースを選択するとスタート画面が表示される。
② 画面上のマップに表示されている音スポットをめざして移動しましょう!
③ スポットに到着すると、その場所でしか聴けない音声コンテンツが再生されますよ!

SARF正方形
エイベックスの「SARF」アプリはこちらからダウンロード

「東京の魅力発信プロジェクト」とは?

「東京の魅力発信プロジェクト」は、江戸時代から続く伝統と最先端の文化が共存する、東京の魅力を表現した東京ブランドアイコン「Tokyo Tokyo Old meets New」を効果的に活用しながら、東京都と民間事業者が連携し、東京の魅力の発信等を行う事業です。

今回の企画「新たな一歩と伝統が織りなす東京の音色」は令和6年度「東京の魅力発信プロジェクト」に採択されています。
東京都は、国内外へ東京の都市としての魅力を発信し、「東京ブランド」の確立に向けた取り組みを推進しています。その一環として、本企画では、「江戸時代から続く文化である歌舞伎や相撲・浮世絵」と「“Kawaii”カルチャーやアニメ・マンガ」など、都内に点在する新旧スポットの魅力を発信することにより、東京ブランドをPRします。

取材・構成=千葉香苗(アド・グリーン) 撮影=武藤奈緒美
ヘアメイク=渡邊 優

最新技術・音声ARの活用により、東京の街がいつもと違って見える、そんな新しい観光体験をあなたへ。あなたは物語の主人公になる!音声ARで東京の歌舞伎や浮世絵・相撲といった伝統芸能、そして世界に誇るKawaii文化やマンガ・アニメをより身近に・よりエキサイティングに感じられます。そんな伝統と革新の出会い、「Old meets New」な東京の魅力を再発見できるイベントが、「新たな一歩と伝統が織りなす東京の音色」です!本イベントでは、GPSを使った音声ARガイド「SARF」を活用。現地で楽しめる限定コンテンツをたくさんご用意しています。あなたは主人公で、超豪華なナビゲーターとともに物語の世界へ。ストーリーを追体験しながら街歩きすれば、東京だからこその魅力を感じられます。さらにエリア内のスポットをすべて巡った人へナビゲーターから特典が!今すぐ「SARF」アプリをダウンロードして、東京の街へ出かけましょう!※ご利用は無料です。
椎名町が“マンガの聖地”といわれるのは、マンガの神様・手塚治虫が上京した際に住んだのがこの街にあるトキワ荘だったから。以後、藤子・F・不二雄や藤子不二雄A、石ノ森章太郎、赤塚不二夫といったマンガ家たちがここに住んでいた。トキワ荘は解体されたが、建物を再現した『豊島区立トキワ荘マンガミュージアム』で往時をしのぶことができる。そして池袋は世界最大のアニメショップといわれる『アニメイト池袋本店』のほか、アニメ好きの乙女たちが集う店舗も数多くあり、アニメ好きにはたまらないエリア。2023年10月にオープンした新旧のアニメを紹介する『アニメ東京ステーション』も注目。池袋駅東口のサンシャインシティ周辺にはコスプレイヤーの姿も多い。