常連さんが7割!?リピートしたくなるラーメン屋

目立つ赤の看板が目印。
目立つ赤の看板が目印。

少し重たいドア(手動)を開けると「いらっしゃいませ!!!」と挨拶をしてくれたのは店長の佐藤さん。

2022年11月に店長就任。前店長の八巻さんは、現在マネージャーとして多忙な日々を過ごしているようだが、元・野球部同士の二人は仲も良くお店にも顔を出してくれているようだ。

直接はお会いできなかったが、店内に貼られた常連のお客さんと写る八巻さんの弾けた笑顔から素敵な人柄が伺える。

今回のお店での滞在中、お客さんと親しげに話す佐藤さんを何度も見た。来ていた人の7割は常連さんのようだった。佐藤さん自身「うちの店は常連さんがほとんどだよ」というように、あのパワフルな挨拶とラーメンがまた足を運びたくなるのかもしれない。

人気はやっぱり極みチャーシューメン!

極みチャーシューメン(並)900円+半熟味玉150円。
極みチャーシューメン(並)900円+半熟味玉150円。

1番人気という極みチャーシューメンは、チャーシュー4枚にのり3枚、たっぷりのほうれん草が盛られており、並でも充分にボリュームのある1杯だ。

麺の硬さ、味の濃さ、鶏油の量は好きに選べる。鶏油は、店長の手作りだそう。

株式会社酒井製麺の麺を使用。
株式会社酒井製麺の麺を使用。

麺は、家系ではお馴染みの『株式会社 酒井製麺』だ。

ごはん無料!おかわり必須の豚骨スープ

『家系 武の極み』では、ごはんが無料で付いてくる。そしておかわりも自由。
『家系 武の極み』では、ごはんが無料で付いてくる。そしておかわりも自由。

ごはんは少し硬めに炊かれている。これはスープと一緒に流し込む食べ方が想定されているからだ。豚骨・鶏ガラ・鶏油・背ガラ・ゲンコツをエンマ棒(木のヘラ)で何度もかき混ぜながらじっくり煮込んだスープは濃厚そのもの。今回、鶏油多めの味濃いめのスープを飲み干すのにごはん2杯を要した。

卓上にはニンニクと豆板醤を設置。
卓上にはニンニクと豆板醤を設置。

また、卓上に用意された豆板醤とニンニクをごはんに乗せ、スープと合わせるとさらなるパンチが食欲を増幅させる。店長の佐藤さんは「1日30合は炊いてるかも」と言うくらい『家系 武の極み』のラーメンにごはんは必須である

時短営業から生まれた「朝ラー」

店内の様子。
店内の様子。

『家系 武の極み』は、朝8時から営業をしている。「錦糸町では朝ラーが流行っているのかな?」と思いながら、朝9時頃にお店のある錦糸町へ行くと周りのラーメン屋は閉まっている。

元々、夜中の1〜2時まで営業をしていたが、コロナ政策で時短営業がはじまったため営業ができなくなり、朝ラーをはじめたそう。

はじめた当初は利益もあまり出ていなかったようだが、徐々に認知されはじめ、驚くことにいまでは開店前から大行列なのだとか。土・日は特に混むので、火・木が狙い目とのこと。

トッピング一覧。
トッピング一覧。

朝ラーは、素ラーメン(麺とスープのみ)に好きなトッピングが1つ付いてなんと500円。もちろんごはんは無料でおかわり自由。夜勤明けのお客さんに人気のようだ。

実は2022年12月で3周年を迎えた『家系 武の極み』は、3周年大感謝祭として2022年12月に2日間限定ラーメンを提供していた。醤油のかえしと鶏油のパンチが効いた赤字覚悟の味噌豚骨ラーメン。もちろん大感謝祭は大盛況で「朝から晩までラーメン作り続けた」と話す店長の佐藤さん。2023年3月にはちょっとしたイベントがあるようで、もしかしたら限定ラーメンが食べられるかも……!?

八巻マネージャーと佐藤店長の二人三脚な『家系 武の極み』に今後も期待大だ。

住所:130-0013 東京都墨田区錦糸3丁目3−12/営業時間:8:00〜1:00(金・土・祝前日は8:00〜2:00)※朝ラー8:00〜10:00/定休日:無/アクセス:JR・地下鉄錦糸町駅から徒歩2分

取材・文・撮影=KijiLife