現代なら大人気だったかもしれない? 山名豊国に毛利隆元、「武士らしくない」戦国武将について語る
皆々、息災であるか。前田又左衛門利家である。これよりは前田利家の戦国がたりの刻である! 皆は大河ドラマ『光る君へ』は見ておるかな。高慢な人物に描かれがちな藤原道長様を、優しく人情味のある好青年のような、新たな視点で描いておるわな。確かに道長様にまつわる逸話には高慢さを示すものもあるが、感受性が豊かで優しく、それでいて大胆さが垣間見えるものも残っておって、故に道長様は公家の頂点に立つ存在ながら「武家のような性格」と評されることもあった。一般的な公家の印象とは一線を画した存在であったことは確かじゃろうな。 此度の戦国語りでは、公家の生まれでありながら武士が如き豪胆さを持っておった道長様と対照的に、「武士らしくない戦国武将」について紹介して参ろう!我らの時代、武士といえば豪快で勇猛なことが美徳とされ、戦国時代には多くの勢力が興り戦を繰り広げた時代であるが故に、荒々しい者たちが多かった。じゃが! そんな武士の中にも自信がなく謙虚で、争いを好まない者達もおったのじゃ。