お種さんへのご挨拶を忘れずに

多鯰ヶ池弁天宮を訪れたなら、お種さん(おたねさん)への挨拶を欠いてはなりません。

鳥取砂丘のほど近くに、彼女の住まう池があります。
その池の名は、多鯰ヶ池(たねがいけ)。
中国地方で最も深い池です。
お種さんはこの池に住む白蛇の化身。
地域には、彼女がその正体を暴かれたために、人間とは一緒に住めなくなり、この池の主となったという伝説があります。

多鯰ヶ池弁天宮は、「金運UP・財運UP・商売繁盛」を叶える神社、そして、地域では上記の伝説にちなみ「お種弁天」の名でも知られる神社です。

江戸時代に、日本三大弁財天の一つ・江島神社(神奈川県)の弁財天から分霊されたと伝えられています。

御利益を得るには、【弁天宮を時計回りに3周まわって願いごとをする】【「巳(み)の日」「己巳(つちのとみ)の日」にお参りする】【生卵をお供えする】など、特徴的な参拝方法があります。

上に掲載した写真が弁天宮(通称:お種社)です。
本殿とは別にあります。
小さな祠のようなお宮で、すぐ後ろには大木がそびえています。
そして、お宮の背後にあるのが、多鯰ヶ池。
お種さんの気配を感じます。

この弁天宮のお参りの仕方が一風変わっています。
①お宮の正面で二礼二拍手一礼
↓時計回りに1周まわる(大木の後ろにまわりこめるようになっています)
②再び正面で二礼二拍手一礼
↓時計回りに1周まわる
③再び正面で二礼二拍手一礼
↓時計回りに1周まわる
お参り終了

と、同じお願いごとを3回繰り返します。

そして、お参りは「巳の日」(12日に1回)に行なうのがよいとされ、弁天様の縁日である「己巳(つちのとみ)の日」(60日に1回)は、さらに縁起のいい日とされています。

お参りでは、蛇の好む生卵をお供えするのもよいとされます。
私の参拝した巳の日にも、多くの方が卵をお供えされていました。

多鯰ヶ池弁天宮のオススメ授与品

多鯰ヶ池弁天宮を参拝したら、ぜひ引いてほしいのがこの「へびみくじ」(300円)です。
つぶらな赤い瞳とぴろっと出た小さな舌、その妙に愛くるしい姿にほっこりします。
社務所横のおみくじスペースにはこの小ヘビちゃんたちがたーくさん、くくりつけられています。

御朱印は100円で授与いただけます。
(筆者の参拝した日はなんと無料で配布されていました・・・!)

他に、白蛇金運御守(800円、いかにも御利益ありそう)、「不思議に幸運を招く〔宝冠弁財天〕蛇の袴」(500円、蛇のような長~~い名前、本物の蛇の抜け殻が入っています)があります。

多鯰ヶ池弁天宮は、年中無休で境内に入ることができますが、社務所が開くのは「巳の日」「己巳の日」(8:30~12:00)のみです。
御朱印、御守などを授与いただきたい方はご注意ください。

今年は日程が許す限り、「巳の日」にはお参りをしてきます。
読者の皆様の分も祈願して参ります!

散歩の達人を目指して、今後もおさんぽ道に精進します。

読んでいただき、ありがとうございました。
記念すべき、さんたつ第1回目の投稿でした~(^o^)/