<山岳名>
奥多摩湖いこいの路
(おくたまこいこいのみち)
 
<“奥多摩湖いこいの路”の魅力>
(1)豊かな森のなかの道
ダム湖としてよく整備管理されており周囲の自然も保護されているため緑が美しいです。初夏の新緑や秋の紅葉は見事です。
(2)歩きやすい湖畔の道
湖畔に設けられた道ですので起伏はほとんどなく、体力・脚力面の心配はあまりありません。道は土ですが、こちらも整備されており難所などもほとんどなくとても歩きやすいです。

<ハイキングコース>
「峰谷橋」バス停を出発して麦山浮橋で奥多摩湖を渡り奥多摩湖いこいの路を通って小河内ダムまで至るルート。
※標準的タイムによる目安(休憩含まず)
「峰谷橋」バス停→ 山のふるさと村(60分)→ いこいの広場(160分)→ いこいの路入口・小河内ダム(120分)→ 「奥多摩湖」バス停(20分)
コースタイム/ 6時間程度
 
<ハイキングコースの特徴>
コースの起伏は小さく歩きやすい道です。
ほぼ森のなかの湖畔の道です。広葉樹林が中心になります。
奥多摩湖の南岸東半分程度の区間がルートになります。
基本的に“奥多摩湖いこいの路”部分は一本道で分岐はありませんので迷うことはあまりないと思います。分岐があるところには道標があります。
山慣れた方であれば登山靴などの登山装備は不可欠ではありませんが、歩きやすい服装と靴などは必要です。
ルート上に水場はありません。
トイレは、「峰谷橋」バス停、山のふるさと村、いこいの広場(奥多摩湖いこいの路のほぼ中間地点)、「奥多摩湖」バス停にあります。

<概要>
所在地: 東京都西多摩郡奥多摩町
アクセス:
往路/ JR青梅線「奥多摩」駅から路線バス(西東京バス)で「峰谷橋」バス停まで約25分。
帰路/ 「奥多摩湖」バス停から路線バス(西東京バス)でJR青梅線「奥多摩」駅まで約15分。
 
<補足情報>
ルート上に売店等はありません。
奥多摩駅には自動販売機があります(駅前バスロータリー隣接の売店は閉鎖になりました)。
「奥多摩湖」バス停そばの「水と緑のふれあい館」内に売店と食堂があります。ダムカレーが名物です。
「山のふるさと村」内には食堂があります。
 
<ご留意点>
湖畔の道は柵や手すり等がない部分もあり、足を滑らせると湖に落ちてしまいかねません。
麦山浮橋は奥多摩湖の水位等の影響により通行止めになることがあります。事前に東京都水道局のWebサイトをご確認ください。
奥多摩湖いこいの路はいったん入るとエスケープルートはありません。最後まで進むか途中で引き返すことになります。“いこいの広場”がおおよその中間地点になります。
バスの運行本数は少ないですので発車時刻にはご留意ください。
 
<私的な雑感>
湖畔の森のなかの道を快適にお散歩感覚で歩けるハイキングコースという印象です。起伏は少ないというよりもほとんど平坦で歩きにくい場所や滑りやすい箇所などもあまりありませんので、おしゃべりしながらでも安心して歩ける道と思われます。
しいて難点を挙げるとすると森のなかの湖畔の道がずっと続くので眺める景色はほぼ同じです。アスレチックのような岩場登りや山頂からの大展望を期待されるガッツリした登山を楽しみたい方には単調でちょっと飽きるかもしれません。
一方で森歩きが好きな方には、ずっと森のなかですので初夏は新緑、秋は紅葉が美しく、眺めているだけで心満たされるれるのではないでしょうか。また冬季は閉鎖されますので限られた期間の森の美しい時期しか歩くことができない貴重なコースともいえます。
ぼーと無心になったり又は何かを思索しながら自然のなかを静かに歩きたいなーという場合にはぴったりの場所ではないかと思われます。

<備考>
奥多摩ビジターセンターのWebサイトにおいて“奥多摩湖いこいの路”のコースマップが提供されています。
 
(2023/10/13 上町嵩広)