宮造りの銭湯。空に向かって上を見上げれば立派な屋根瓦と鶴の彫刻がお出迎え。実に昔ながらだ。

入っていくと、右が男湯、左が女湯。さらに季節に合わせた飾りもある。暦を感じることが肌で実感できるだろう。

しかし、入店して、着替えて、いざ、風呂場へ。大きな壁画に圧巻。タイル絵ではあるが城と桜。あわないわけがないわけで。

そして、入り口の看板に書いてあった通り。風呂の充実度に万歳。小さな箱にコンパクトに収まっている。見事。リンスインシャンプーやボディーソープの備え付けも安心。サウナ利用者は、別料金を追加して、専用の赤いバンドにタオルセットまで付く。ありがたき。

いざ、各風呂を楽しむが、毎日変わる日替わり湯。玉露やみかんやバラエティーは豊富。ゆっくりのんびりと楽しめる。

露天風呂は、何よりもプチ日本庭園なのだから。月が見えた夜に庭園と露天がまた最高。自分が月の光に照らされて心地が良いのだ。
こちらは常連様とそうじゃない方同士でもやりとりに温かさで繋がる姿も見る。ヤツデの植物を知ったのも最初はこちらだ。実によいではないか。勉強にもなるしな。

何よりもサウナ。これが良き。世間の流行りもあるが、ここはこじんまりとした小さなサウナに、ヒーリングミュージックでもなく『有線』がかけられてること。それは、『有線40』という今、40代の人たちが80~90年代さらに00年代にかけられた邦楽と洋楽たちが交互でかかる。自分にとってその曲がストライクゾーンに入るとたまらない。

あの熱すぎる環境で聴きまくりの歌うなんてしたならば。それはストレス解消というものではないか!

一気に40代たちが学生時代に戻れてしまう。もちろん、年齢が違ったとしても、その時代で聴くことや、はたまた産まれてなくて、始めて聴いたら、それは新鮮だろう。

ちなみにいつかのラインナップの一例は、、、
『悲しいきもち 桑田佳祐』
『セイヴザベストフォーラスト ヴァネッサウィリアムス』
『光 宇多田ヒカル』
『ワンシング エイメリー』
『Forever Love X JAPAN』
『ハートブレイクホテル ホイットニーヒューストン』
『Make-up shadow 井上陽水』など。

特に仕事が終わってからのこちらは良いリセット場所。事実。正直、面白いことに良き『ととのい』を得てしまうことも実体験してしまったからだ。ふしぎ。ヒーリング音楽もいいけど各時代の音楽もいい。そこからの水風呂にまみれて外気浴。さらに最&高なのだ。

外に煙突と気がついたことは薪が置いてある。そう、こちらは薪割りの銭湯。薪割りだとお湯がなめらかだとか。たしかにそんな感じなある。手間暇をかけたこちらのスタッフに拍手ものだ。

大変なご時世ではある。しかしながら、手間隙をかけながらには感謝しかない。それが曙湯かもとあらためて。
ぜひサウナと音楽と湯とともに。