川の跡らしい公園がある。
山谷堀公園、やはり水路の跡!

王子の音無川から隅田川に注ぐ水路「山谷堀」を埋め立てた公園。

写真の看板には、猪牙船(ちょきぶね)のことが書いてある。
この堀に、細長い猪牙船を浮かべて、吉原に通うのは贅沢な遊びだった、とある。

「この水路を北に行けば、吉原に着いたのかあ」と慣れない町でスマホの地図を眺める。

山谷堀を南へ。
こんもりとした山の中に待乳山聖天が見えてきた。

赤いケーブルカー?も見える。
これで昇れるのかしら?
しかし、無人。
参拝客もお寺の人も見当たらないが・・・お休みなのか。

近づいてみれば、ケーブルカーは、ちゃんと営業中。
エレベータと同じで、ボタンを押すとしずしずと降りてきた。

相変わらず、見渡す限り無人で心細いが、乗ってみる。

行き先ボタンは、「本堂」と「事務所」の二択!
そりゃあ、本堂でお願いします。

ケーブルカーはまたしずしずと進み、本堂に到着。

あとで調べると、乗ったのは「さくらレール」という名前のスロープカー。
都内には、ここと、王子の飛鳥山の二か所にあるらしい。

本堂は・・ちゃんと賑わっていた。

さくらレールがあるのは、裏手だったみたい。
大勢の参拝客は、鳥居くぐって、石段を登ってやってくるのだった。
さくらレール、楽しいのに。

そういえば、待乳山聖天は、大根をお供えすることで知られている。
お供え用の大根も売られている!1本200円。

待乳山聖天の鳥居の前に、素敵な店があり、吸い寄せられる。
ごはん×カフェ madei (までい)

時間は11時半、先客はまだ一人。

カウンターにしますか?座敷にしますか?と聞かれ、店の奥の小さな二人がけの座卓へ。
本棚もついている落ち着く席で、キーマカレーにチョコレートのケーキも頼んでしまう。

人気のお店のようで、どんどんお客さんが入り、若い店の方が三人できびきび動いている。

キーマカレーがやってくる。
サラダにも、カレーの付け合わせにも大根がさりげなく使われている。

カレーはそんなに辛くはなくて、いろいろなスパイスが香るやさしい味。
チョコレートケーキに、コーヒー美味しい。

どのメニューを頼んでも、大根はさりげなく入っているみたい。

店名のまでいは、「手間ひまかけて」「ていねいに」という福島県(東北地方)の方言なのだそう。
出てくるものもそうだけれど、お店の方の雰囲気にも、そんな感じがする感じのいいお店。

ごはん×カフェ madei (までい)
東京都台東区浅草7-3-12テイトビル聖天1階

お腹も満足して、浅草駅へ。
浅草寺の裏では、公民館のようなところで餅つきの準備中。
浅草寺から仲見世で、久しぶりにぎゅうぎゅうの浅草を見て、浅草はこうでなくちゃと駅へ。

靴を買って、さくらレールに乗った浅草散歩。