【出来たてをパクパク。手軽なワンハンド系】
蒸したての手作り点心を召し上がれ『パオパオ』
自社の精肉事業部が厳選する、新鮮な豚肉の点心が看板。売り場の奥の厨房で一つずつ手作りされ、アッツアツだ。一番人気は肉まん。ふんわり生地には和豚もち豚とタマネギを練ったタネがぎっしりで、肉汁がじゅわっ。また、酒の肴にシューマイも◎。和豚もち豚のほか、黒豚、エビ、ホタテと、個性豊かな味にウキウキ。
『パオパオ』店舗詳細
肉感たっぷりのハンバーガーを食らえ!『BEER HOUSE 森卯』
改札外のクラフトビール専門店で人気のバーガーは、持ち帰りもファン多し。カラメルを塗ったバンズには、店内で2度挽きし、手ごねしたビーフ100%のパティが。チーズやアボカド、ベーコンからトッピングも1つ選べる。ひと思いにかぶりつけば、パティからあふれる肉の旨味とBBQソース、シャキシャキ野菜のみずみずしさが合わさり、やみつきに。
『BEER HOUSE 森卯』店舗詳細
心地よい食感とカレーの風味が癖になる『Zopf カレーパン専門店』
千葉県松戸市にある本店ベーカリーの一番人気を引っ提げ、開店。揚げたてにかじりつくと、もっちり生地の表面にまぶされたパン粉がザクザクと小気味よい音を立てる。カレーは長時間煮込まれた牛ひき肉とタマネギ、ニンジンの甘みがこっくり深く、10種以上のスパイスの芳香が後を追い、次のひと口を誘う。
『Zopf カレーパン専門店』店舗詳細
【腹ペコにピッタリ! ボリュームたっぷりの肉系】
黒毛和牛の旨味引き出すステーキ店の3色弁当『肉卸小島』
創業80年以上の肉卸渾身の弁当は、黒毛和牛尽くしで贅沢の極み。低温調理でじっくり焼き上げたステーキは、噛んだ瞬間、肉汁があふれ出し、旨味がストレートに飛び込んでくる。さらに、赤身肉をホロホロに煮詰めた牛スジ煮や牛そぼろの甘しょっぱさは、米との相性が良すぎて、もう。
『肉卸小島』店舗詳細
香ばしい風味の、鶏好きには外せぬ一品『名古屋コーチン専門 伊藤和四五郎商店』
所狭しと並ぶ焼き鳥から玉子焼きに至るまで、自社飼育の名古屋コーチンを使用。焼き鳥はつくね、ねぎま、皮、ぼんじりの4種で、職人が一本一本手焼きする。秘伝のタレをかけて口へ運ぶと、じわりと滋味深し。ぴりり七味をかけてもグー。焼き野菜に隠れたそぼろも合わせて、ご飯をかきこみたい。
『名古屋コーチン専門 伊藤和四五郎商店』店舗詳細
肉汁が閉じ込められた 特大まん丸ハンバーグ『純但馬牛 美方 powered by GORI』
「高級ブランドの但馬牛を、カジュアルに」というコンセプトから、店は焼肉スタイル。眼力たしかな焼肉師が部位に合わせた火加減で仕上げる。弁当の名物は、注文してから実に30分かけて焼き上げるハンバーグ。つなぎを極力使わずに練っているので、絹ごし豆腐のごときやわらかさ。とろけるような食感と肉汁の旨味の合わせ技に恍惚(こうこつ)となる。
『純但馬牛 美方 powered by GORI』店舗詳細
【たっぷり食べても罪悪感なし! 野菜&ヘルシー系】
見目麗しきサラダボックスで体に元気を補充『CITYSHOP』
ビーツで薄ピンクに染まったゆで卵が目を引くサラダには、スーパーフードのグレインズ、フルーツ、ナッツなど17種もの具材が入り、栄養面はまさにパーフェクト! もちろん、ローストチキン、アボカドなど、食べ応えも申し分なし。酸味控えめなシグネチャーフレンチドレッシングが野菜の風味を引き立て、箸が進む。もりもり食べても、体が軽い!
『CITYSHOP』店舗詳細
気分に合わせて選べるコンビネーション弁当『TOUBEI』
10種の小さな弁当とおかずが看板。小ぶりサイズで、2種合わせれば約1人前の量になる。数種を組み合わせてしっかり食べるも、マリネカップや和風サラダを合わせてヘルシーに仕上げるも、自由自在だ。一番人気は海の三色カップ。滑らかなマグロたたきとたっぷりのしらす、イクラを酢飯とともに頬張れば、多幸感に包まれる。
『TOUBEI』店舗詳細
【作り手の思いが詰め込まれた、定番弁当の進化系】
素朴な献立に、つい郷愁に浸ってしまう『刷毛じょうゆ 海苔弁 山登り』
「家庭料理の最上級を目指す」がテーマの手作り弁当。蓋を開ければ、煮切りした特製割醤油を刷毛で塗り込んだ有明海苔の芳香が。スッと箸で切ると、ご飯の隙間にも海苔が隠れた2段海苔弁に胸躍る。ホロリと崩せる焼き鮭や大きなちくわ磯部揚げ、少し焼き目のついた玉子焼きなど、シンプルだが、どこか懐かしい味わいでほっこり。
『刷毛じょうゆ 海苔弁 山登り』店舗詳細
東北の人々の思いと名産品に心打たれる『JR東日本クロスステーション フーズカンパニー』
東日本大震災の復興を祈願し、東北の名産を集めて開発。2011年から毎年献立を変え、今回は第10弾。関わった業者は30を超える。宮城の揚げかまぼこ・遊里揚(ゆりあ)げや金華さば焼き、山形の芋煮風炊き合わせ、秋田の比内地鶏スープの茶飯など、びっしり詰まった21種類。少しずつつまんで、ちびっと日本酒を合わせるのもアリ。
『JR東日本クロスステーション フーズカンパニー』店舗詳細
【風味豊かな海の幸で気分がアガる、海鮮系】
舌の上で花開く、魚介の旨味に感服『近畿大学水産研究所 はなれ』
近畿大学で生産した完全養殖の稚魚を、日本各地の養殖業者が育てた「近大生まれの魚」が名物。人気の近大紅白丼は、これまた近畿大学農学部が監修した金賞健康米の酢飯に、マグロとマダイ、シマアジがどっさりのっている。口に運べば、香り豊かな魚の旨味と赤酢のまろやかな酸味が口いっぱいに広がり、箸を進める手が止まらない!
『近畿大学水産研究所 はなれ』店舗詳細
明治30年創業の老舗駅弁メーカー『神尾弁当』
明治30年(1897)創業の老舗駅弁メーカーの力作。代表の神尾雅人さんは「私自身が、エンガワが大好きで」と、食べ応えのある押し寿司にすべく構想3年。ヒラメより分厚いカレイのエンガワを使うことで完成させた。ひと口サイズにして頬張ると、エンガワのトロッとした脂の甘みが広がる。酒の肴にもピッタリだ。
『神尾弁当』店舗詳細
取材・文=高橋健太(teamまめ) 撮影=山出高士
『散歩の達人』2021年5月号より