スタート:地下鉄日比谷線広尾駅―(3分/0.2㎞)→ナショナル麻布―すぐ→有栖川宮記念公園―(20分/1.1㎞)→善福寺―(5分/0.2㎞)→きみちゃん像―(2分/0.1㎞)→浪花家総本店―(13分/0.7㎞)→毛利庭園―(3分/0.1㎞)→六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー-(14分/0.7㎞)→国立新美術館―(11分/0.6㎞)→檜町公園―(18分/0.9㎞)→乃木神社―(19分/1.0㎞)→赤坂サカス-(9分/0.5㎞)→山王日枝神社―(7分/0.4㎞)→ゴール:地下鉄銀座線・丸ノ内線赤坂見附駅
今回のコース◆約6.1㎞/約2時間5分/約8200歩
1 ナショナル麻布
外国人たちの御用達スーパー
日本ではあまり見かけない海外の食材やオーガニック食品などの高級食材がそろう輸入商品メインのスーパーマーケット。周囲には大使館が多く、半数以上の利用者は外国人だという。海外のスーパーを彷彿とさせる色とりどりの商品が並ぶ。
2 有栖川宮記念公園
都心で自然を感じる癒やしの公園
明治29年(1896)に有栖川宮威仁親王の御用地となり、昭和9年(1934)に東京市に賜与され、記念公園に。麻布台地の変化に富んだ地形を活かしていて、渓谷や谷、日本庭園があり、桜やハナショウブ、紅葉など、四季の花々が見られる。
3 善福寺
ハリスも駐在した歴史ある名刹
天長元年(824)、弘法大師の開山で、鎌倉時代には親鸞聖人も訪れたという。幕末にはアメリカ公使館となり、初代駐日大使タウンゼント・ハリスが駐在した。その際には、福沢諭吉も足しげく通い、墓地には諭吉の墓もある。
4 きみちゃん像
童謡『赤い靴』の悲しいストーリー
野口雨情が作詞した童謡『赤い靴』は、実在した岩崎きみをモデルにして書かれた。孤児院にいたきみは3歳でアメリカ人宣教師の養女となりアメリカに渡ることになっていたが、結核にかかってしまい出国できずに麻布の孤児院で9歳の生涯を閉じた。像の足元にはユニセフの募金箱がある。
5 浪花家総本店
東京を代表する老舗。行列必至!
店名は、初代の神戸清治郎が浪花(大阪)出身だったことにちなむ。明治42年(1909)の創業以来、伝統の製法を守るたいやき180円を作り続けている。皮は薄くパリッとした食感が特徴で、ほどよい甘さの上品な餡がたまらない。
6 毛利庭園
四季の移ろいを感じる見事な庭園
江戸時代には毛利秀元の上屋敷だった。平成15年に六本木ヒルズがオープンした際に毛利庭園として開園した。江戸時代の大名屋敷の名残を今に伝える日本庭園で、敷地は4300㎡と広大。桜の名所としても知られ、春には多くの人でにぎわう。
7 六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー
アートのような東京の街並みを望む
海抜250mにある展望回廊。高さ11mのふき抜け空間から東京の街並みを満喫できる。さらに上には海抜270mの屋上スカイデッキもある。
8 国立新美術館
建物そのものがアート
コレクションをもたずに、1万4000㎡という国内最大級の展示スペースを生かしてさまざまな展覧会を開催。美術に関する情報・資料の収集・公開など、アートセンターとしての役割を果たす。
9 檜町公園
大名の庭園跡を整備した憩いの公園
江戸時代には毛利家の麻布下屋敷があり、ヒノキが多かったことから「檜屋敷」と呼ばれていた。公園は庭園跡を整備したところで、約1万6000㎡の敷地の大半は池を囲む回遊式庭園になっている。東京ミッドタウン側には芝生広場が広がる。
10 乃木神社
数々の武功を立てた陸軍大将を祀る
日清・日露戦争を戦った明治の陸軍大将・乃木希典と静子夫人を祀る。文武両道に御利益があるといい、夫妻を祀っていることから結婚式や御神徳を慕いカップルでの参拝も多い。隣接する乃木公園には旧乃木邸が残る。
11 赤坂サカス
赤坂に現れた文化の街
赤坂TBS放送センターの玄関口に広がる。人気番組のグッズを販売する「TBS STORE」をはじめとしたショッピング、カフェやレストラン、ライブハウスなど、さまざまな施設がある大型複合施設だ。TBSの番組に関わるイベントなどを数多く開催し、多くの人たちでにぎわっている。
12 山王日枝神社
江戸城の裏鬼門の立つ鎮守さま
文明10年(1478)に江戸城築城の際に太田道灌が川越山王社を勧請したのが始まりという。徳川家康が天正18年(1590)に江戸に移封されてからは徳川家や庶民からも崇敬された。6月に行われる山王祭は江戸三大祭りの筆頭。
歩いたらもっと美味しいご褒美グルメ
蕎麦たじま
閑静な住宅地にあるミシュランガイド1つ星の店
殻をむいたそばの芯を取り、石臼で碾いて手打
ちする。ランチに利用するなら、風味豊かでコ
シが強いそばと、季節の野菜料理、週替わりの
ご飯が付くお昼のお献立1000円がおすすめ。
取材・文・撮影=塙 広明(アド・グリーン)