赤坂・四ッ谷の基礎知識

赤坂は、東京でも指折りの繁華街だが、外堀通りの東側、日枝神社周辺は、背後に官庁街が広がっていることもあり、落ち着いた街並みになっている。清水谷公園がある一帯は紀尾井町。紀州家、尾張家、井伊家の中屋敷があったことが名の由来だ。紀尾井坂を上れば四谷見附の石垣も残り、歴史を感じる。『赤坂離宮迎賓館』は外国からの要人を迎えるところだが、見学できるのでぜひ訪ねたい。ネオ・バロック様式の宮殿建築や館内の華麗な装飾には言葉を失う。『東海道四谷怪談』ゆかりの寺社がある四谷寺町は、入り組んだ路地と坂の街。『消防博物館』や『新宿歴史博物館』も実物展示が多く見ごたえがある。

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1 日枝神社

城内鎮守の社として崇敬される

文明10年(1478)、江戸城築城の際に太田道灌が川越山王社を勧請したのが始まりとされる。徳川家康の江戸移封以来、徳川家からも崇敬された。6月に行われる山王祭は江戸三大祭の一つ。

山王日枝神社(さんのうひえじんじゃ)
住所:東京都千代田区永田町2-10-5/営業時間:5:00~18:00(10~3月は~17:00)/定休日:無休/アクセス:東京メトロ千代田線赤坂駅から徒歩3分
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2 清水谷公園

大久保利通が暗殺された地

江戸時代には紀伊家と井伊家の屋敷境となる谷にあり、紀伊家の屋敷内に清水が湧き出ていたことが名の由来。大久保利通が暗殺された地であり、公園内に大久保公哀悼碑が立つ。

清水谷公園(しみずだにこうえん)
住所:東京都千代田区紀尾井町2-1/営業時間: 園内自由/アクセス:地下鉄丸ノ内線赤坂見附駅から徒歩5分
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3 迎賓館赤坂離宮

国宝指定の宮殿建築物

ネオ・バロック様式の本館は明治42年(1909)に東宮御所として建てられたもの。庭園、本館、和風別館が見学できる。

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4 西念寺

伊賀忍者・服部半蔵の墓所がある

徳川家康の長子・信康を供養するため、家康の家臣であり、伊賀忍者であった服部半蔵が、文禄3年(1594)に麹町に建てた庵が始まり。半蔵は槍の名手でもあり、数々の手柄を立てたことから、家康より槍を拝領した。この槍は寺宝として伝わっている。本堂裏に信康の供養塔、墓地に半蔵の墓がある。

西念寺(さいねんじ)
住所:東京都新宿区若葉2-9/営業時間: 境内自由/アクセス:JR・地下鉄四ツ谷駅から徒歩8分
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5 須賀神社

社殿を飾る三十六歌仙絵が見事

四谷十八ヵ町の鎮守で、地元では6月の例祭・天王祭にちなんで「天王様」と呼ばれる。石段の参道はアニメ映画『君の名は。』の舞台でもあり、今なお多くのファンが訪れている。

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6 陽運寺

お岩様ゆかりの寺

かつてこの地に、『東海道四谷怪談』に登場するお岩様の霊堂があったが、戦災で焼失したため栃木県沼和田から薬師堂を移築し、寺を再建。境内にお岩さんゆかりの井戸がある。

陽運寺(よううんじ)
住所:東京都新宿区左門町18/営業時間:8:00〜17:00/定休日:無休/アクセス:地下鉄丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩5分
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