都内最大級の規模を誇る趣の異なる3つの炭酸泉
1989年に名古屋で開業した『竜泉寺の湯』は、日本で初めて「スーパー銭湯」を名乗った温浴施設といわれ、以降、数多く誕生したスーパー銭湯の先駆者となった。
また、2000年に日本で初めて人工炭酸泉を系列の温浴施設6店舗に導入したことから、炭酸泉ブーム火付け役といわれている。
『竜泉寺の湯 八王子みなみ野店』でも、高濃度炭酸泉、露天炭酸泉、寝ころび炭酸泉の3つの高濃度炭酸泉があり、炭酸泉の浴槽の面積は都内最大級を誇る。
最近、炭酸泉は人気で、施設によっては待ち時間が出るほどだが、とにかく広いので、そんなストレスはない。炭酸泉は、ぬる湯の設定になっているので、じっくり温まり、神経をリラックスすれば、疲れも癒やされる。
温泉を注ぐほたるの湯は、湯の中でホタルが泳ぐ?
地下1500mから湧出する天然温泉はアルカリ性単純温泉。温泉を注ぐほたるの湯は、この施設のメイン浴槽。湯の中でLEDが点滅するため、無数のホタルが泳いでいるような幻想的な雰囲気を感じる。温泉は、ぬる湯の不感の湯でも楽しめる。
このほか、シェイプアップバス・ジェットバス、泡の湯、美泡の壺、スーパー電気風呂など計14種類のバラエティに富む風呂があり、湯巡り気分で湯浴みを楽しめる。
内風呂の一画にあるサウナは、熱せられた石に自動的に水が落ちて熱波(ロウリュウ)を発生させるオートロウリュウ遠赤外線黄土サウナと、塩を塗って入る漢方塩サウナ2種。いずれも強い発汗作用があるので、サウナーにも評判が高い。
趣の異なる6室の岩盤浴。専用休憩スペースには読書コーナーも
「forest villa(フォレスト ヴィラ)」は、岩盤浴を中心にした癒やし空間。麻布をかぶって温度の高いドームに入る韓国伝統のサウナを独自にアレンジした汗蒸幕(はんじゅんまく)をはじめ、塩を壁や床に敷き詰めたアロマホワイトソルト房、宝石を敷き詰めた空間でアロマに包まれて過ごせる女性専用の楊貴妃房など、天然アロマを使用した6つ(1つは女性専用)の岩盤浴室がある。岩盤浴は650円(土・日・祝は750円。利用は中学生から)。
岩盤浴コーナーにあるアロマオンドルは、岩盤の数十倍ものミネラルやマイナスイオンを含む天然鉱石を床に敷き詰めた部屋。本を読んだり、うたた寝をしたり、のんびりとくつろぎながら、気持ちのよい汗をかける。
「forest villa」内の休憩ラウンジには、ゆったりしたソファでくつろげるラウンジエリア、ビジネス・旅行・料理・美容・コミックなど幅広い本を集めたBook library(ブック ライブラリー)エリア、Free Wi-Fi・コンセントを完備したワークスペースなどがある。
さらに、半個室空間に籠って本を読んだり、仮眠をしたりできるログシェルタ、各シートにテレビを備えたリクライニングベッドなどもあり、思い思いに過ごすことができる。
待ち合わせは大広間、お腹が空いたら食事処へ
湯上りは、広々とした畳のフリースペース・くつろぎの間でのんびり過ごしたい。食事なら麺類や軽食など豊富なメニューがそろう「湯あがりキッチン 一休」、喉の渇きを潤すならフレッシュジュースやソフトクリームなど人気の「潤美茶房(じゅんびさぼう」へ。
マッサージやエステ、あかすりなどの美&健康施設も充実しているので、たっぷり1日遊べる温浴施設となっている。
取材・文=塙 広明 写真=竜泉寺の湯 八王子みなみ野店